南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

江戸時代の刑場と所仕置き-木更津村の例

2023年01月26日 | 歴史を振り返る
江戸時代の刑場と所仕置き-木更津村の例

(江戸時代の刑場と所仕置き)
現代の死刑は拘置所の刑場において行われますが、江戸時代には必ずしも刑場で行われていたというわけではありません。
犯罪発生地や死刑囚の住んでいた村などでも行われており、これを吉田正志は「所仕置き」とネーミングしています。
*吉田正志『仙台藩の罪と罰』121頁(慈学選書、2013年))

(千葉県内の刑場)
重松一義は、現在の千葉県内では
佐倉藩江原刑場
関宿藩納谷刑場
の2箇所が江戸時代にあったとしています。
*重松一義『大江戸暗黒街』(柏書房、2005年)

(千葉県内の所仕置きの例)
重城保の日記には、木更津村(千葉県木更津市)で行われた所仕置きが記録されています。死刑囚の住んでいた村の父親所有のの畑で行われています。
刑の内容:打首(斬首)
刑に処せられる者:〇〇右衛門の倅
執行日時:元治2年2月5日夕刻(1865年)
執行場所:木更津村の死刑囚の父親(〇〇右衛門)所有の畑
刑の執行に携わった代官側役人の数:68名
執行の公開の有無:公開
見物人:約2万人
*重城良造『重城保日記物語』(うらべ書房、1999年)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 文政11年1月中旬・色川三中「... | トップ | 交通事故の被害者の後遺障害... »
最新の画像もっと見る