リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

祝日なのをすっかり忘れていた

2020年11月12日 | ミニチュア工房にて
11月11日(水曜日)。☁☁☁。やけに静かだなあと思ったら、今日はリメンブランスデイ(戦没者追悼記念日)で休みの日だった。元は第1次世界大戦の休戦協定が11月11日午前11時に発効したのを記念するものだったけど、今は第一次大戦から今までの戦争での戦死者を追悼する日。赤いケシの花はカナダの詩人で第1次大戦に軍医として従軍したジョン・マクレーが戦死者を仮埋葬した野原の十字架の間に咲き乱れるヒナゲシを見て書いた詩『In Flanders Fields』(「フランダースの野に」)が由来で、リメンブランスデイの象徴になっている。午前11時、それまでロックを流していたラジオから「Lest we forget」(忘れません)の言葉に続いて、物悲しく厳かな葬送ラッパが響いて、ワタシも(似ていると言われながら)相見まえることがなかった叔父の霊に黙祷。

今日は朝からミニチュア工房で創作パーツの制作。手始めは暖炉で、階段と家具の位置から幅を2インチと決めて、「木材(S)」の箱を開けて使えそうな材料を物色。宝物の箱にはとにかく雑多な木の切れっ端が入っていて、あれはこれはと頭の中の設計図に照らして見ながら探すこと自体が楽しい。これはと思うものが揃ったら、それぞれの部分の寸法に切って、糊付け。頭の中にかなりはっきりしたイメージができていれば、組み立てそのものはいたって簡単。こんなときに大活躍してくれるのは、もう30年以上も前にドールハウスを作るために買ってから後生大事にして来たミニチュア工作用のマイターボックスと鋸。薄い板や細いスティックなら定規を当ててナイフで切ることができるけど、1センチ以上の角材や5ミリ以上の厚い板を正確に切るには鋸が一番。







両側の付け柱の飾りにした「楊枝」はマントルから浮いて見える部分をやすりで削る必要があるけど、全体としてはなかなか良くできたと自画自賛。大きな窓の隣に置いてみると、けっこう風格があるような感じ。見に来たカレシが「マントルには何を置くの?」と聞くので、う~ん、花とか花瓶とか。クラシックなマントル用の時計もいいかも。思い付いたら吉日で時計のデザインをググっていてぱっと閃いたのがgrandfather clockを作ること。だって「くるみ割り人形スィート」がテーマなんだから、マントル時計よりも大広間でコッチコッチと時を刻むあの背の高い大時計の方がずっといい。時計が真夜中を知らせると、くるみ割り人形が王子様になって出てきて、ねずみ王国軍を打ち負かしてくれるんだから。やれやれ、また想像がぶっ飛んで、一から作るものが増えちゃった。でも、何となく「コロナ退散祈願」みたいな感じがしないでもないかなあ・・・。

暖炉が出来上がって、次のパーツに取りかかる準備をしていたら、カレシが「おい、今日のウォーキングはちょっと目先を変えてみないか。車も運動が必要だしさ」。どこがいいかなあと2人で考えて、隣のバーナビ-市にある川沿いのFraser Foreshore Parkに決まり。フレーザー川の北支流のいわゆる前汀にあたるところで、ウォーターフロント開発には向かないので遊歩道やピクニックエリアを作って公園にしてある。行って見たらちょうど満潮時だったのか、水位は土手の上すれすれ。水鳥の声が聞こえてくる中、家族連れや年配の夫婦連れがちらほらと林の間の遊歩道をそぞろ歩き。空気は冷たかったけど、久しぶりに「お出かけ」した気分で2人とも存分に楽しんで、またどこかへ「遠出ウォーキング」に行こうね。



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