リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

石油の流れと汚れたお金の流れを止めると

2018年08月31日 | 日々の風の吹くまま
8月30日(木曜日)。曇りがち。秋だなあ。バスルームで身支度をしていたら、朝ご飯の設
定をしていたカレシが「ヤッホォ~ッ」。何だ、何だとリビングに飛んで行ったら、大もめにも
めて中断していたアルバータ州からBC州沿岸までの原油パイプライン敷設について、連
邦控訴裁判所が先住民自治体や環境保護団体の訴えを認めて、工事再開を差し止める判
断をしたというもの。国のエネルギー委員会がパイプラインが通る地域の先住民と十分な
協議をしなかったというもので、「パイプラインは敷設します」と言ってのけたジャスティン君
には痛手だな。

パイプラインに州経済がかかっているアルバータ州の首相はさっそく「連邦政府の気候変
動対策の支持を撤回する」と宣言。(BC州のホーガン首相が州内の敷設は認めないと言っ
たら「石油供給を止めるわよっ」と脅しをかけたレイチェルおばちゃんだけど、何かすごく老
け込んじゃったねえ。片や、政権第1期目のホーガンおじさんは(嘘っぽく控えめに)にんま
り。私たちとしては州の大切な事な漁業資源を守るためにパイプライン敷設には反対なん
だけど、先住民同士でも賛成派と反対派に分かれているから、連邦最高裁で決着をつける
ことになるだろうな。でも、ジャスティン君が連邦政府がパイプラインを買い取って建設(して
将来売却)する)ことにしたら、パイプラインを所有する会社の株主の9割が買収に賛成した
そうだけど、国税で「幻」のパイプラインを買ってどうするのよ。

詳しい記事を読もうと新聞サイトを覗いたら、「州政府のマネーロンダリング防止規制のお
かげでBC州のカジノが減収になった」という記事。えっと、BC州(特にバンクーバー圏で)
営業しているカジノが(特に中国から持ち込まれる)汚れたお金の洗濯機になるのを防ぐた
めの規制を導入したら、カジノの実入りが減っちゃったって話だよね。ということは、規制の
導入前は「汚れたお金」がどんどん入って来ていたってことにならないかな。特に中国人の
「ハイローラー」と呼ばれる大口の賭博客がカジノでひと山の小額紙幣の束で大量のチップ
を買っていたそうだし、つまり、マネーロンダリングが蔓延っていたことを立証したようなもん
じゃないのかなあ。

バンクーバー圏の住宅バブルを膨らませた一因が洗濯された怪しい中国マネーの流入だ
としたら、兆しが見えて来ている(特に高級な)戸建ての値下がりとも関係があるかも。はて、
どうなるか・・・。

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