リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

生活時間と世界の時間帯と人生の時間と

2024年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月18日(土曜日)。🌧☁⛅🌧☁🌥。外は雨模様で何だか寒々とした感じ。今日こそは正真正銘の土曜日で、ビクトリアデイの三連休の初日。バンクーバー島と本土を結ぶBCフェリーはどの便も満杯で、予約していなければアウト、車なしならやっと乗れるというくらいの混みようらしい。まあ、いつものことだけど。三連休には無関係のワタシは今日は掃除をしなくちゃあと思いつつ身支度をして、ダイニングに出て来たところで、おい、今日は日曜日じゃないんだよっ、この寝ぼけ頭。土曜日は一応ワタシの定休日ってことになっているんだから、スキップするなんてとんでもないと自分の頭を小突いてみたけど、きのうも今日もどうかしてるなあ。

フリーランス現役の頃は、最初の数年はまだインターネットがなかったので、日本との連絡はもっぱらファックスで少しは時間的なゆとりがあったけど、デジタル時代になってコミュニケーションが瞬時に時間帯を超えるようになってからは、ニューヨークとか日本とかいつも目の前の時計の時刻よりも先を行っている「時間帯」のスケジュールで仕事をするようになって、それが週7日ぶっ通しだったから、いつもどこか遠いところにいるような気分。カレシがリタイアするまでは、朝は6時に起きてカレシのお弁当を作り、一緒に朝ご飯を食べて送り出して、さて仕事。昼はインスタント食品なんかでランチをして、また仕事。カレシが帰って来る頃にちょうど日本で「明日」の営業が始まるので、納品があれば遅れないようにファイルを送って、晩ご飯を作って食べて、食器類を食洗機にぶち込んで、また仕事をして、ワタシの時間にはお構いなしに入って来るメールに返信したりして、また仕事。日本の「営業日」が終わりに近づく夜中まで仕事、仕事。店じまいをしてから洗濯物をたたんだり、カレシのシャツにアイロンをかけたりして、そっとベッドにもぐりこむのは2時過ぎ。カレシはとっくに高いびき・・・。

今になって考えると、若かったとしか言いようがないな。自分から営業をかけなくても、なぜか口コミや所属する協会を経由してどんどんお客が増えて、どんどん仕事が入って来て、どこか遠くにいる人たちの時間での仕事と現実時間でのワンオペ家事との両立に必死だった10年。燃え尽きても地獄の底を這いながら仕事を続けたのが2年だったか3年だったか。カレシの早期リタイアをきっかけに午後12時起床、午前4時就寝という変則的な生活が15年続き、マンションに住み替えてやっと8時半起床、12時半就寝という現実的な生活時間に戻れて9年。その間に65歳で客を上得意の2社に減らして時間的なゆとりを取り戻し、70歳でリタイアして、子供の頃からの夢と演劇に夢中になって6年。未だに持て余すほどの時間はないけど、やっと地に足が付いた感じ。お金と同様に人類が発明した「時間」という怪物、考えれば考えるほど不思議・・・。

でも、こんな漠然としたことを考えたりするから、今日は何曜日?ってことになるのかな。いや、もしかしたら、英語レッスンの生徒が地球の裏側にたくさんできて、時間帯をまたいでのスケジュールに四苦八苦しているカレシの「今日は何曜日?何日?」に感染しちゃったのかな。昔ワタシがやっていたことをカレシが今やっているわけで、人生って長くなるほどに何かと新発見があっておもしろいもんだね。ま、ここは肩の力を抜いて、マティニを傾けて、マットが届けてくれた新鮮なコゴミとユキザサで、今夜のメニューは「パスタ・プリマヴェーラ」と行こう。今日はまだ土曜日。先走りしないでのんびりと・・・。




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