リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から(その2)~初めてのクルーズに船出

2018年11月20日 | 日々の風の吹くまま
11月19日(月曜日)―香港。薄曇り。いよいよクルーズに船出する日。地階のクルーズ会社のデスクに行って船までのバスに登録。ホテル出発時間は12時45分。少し遅れて来たチオンとケルヴィンと一緒にホテルのバフェで朝ご飯。いろいろと世話を焼いてもらったお礼と残っている香港ドルを使い切るのが目的で、たぶんランチの暇はないだろうからたっぷりおしゃべり。後は一緒に部屋に上がって、船に届けてもらう荷物を廊下に出してから、東京での写真を見せてまたたっぷりおしゃべり。11時半ごろにチェックアウトして、バスの時間まで向かいのスタバでさらにおしゃべり。2人にとっては1年分の英会話レッスンをまとめてやったようなものかな。バスが到着して、30代半ばで揃って博士号を取ってこれから2人の生活を築こうという、実に微笑ましいかかあ天下のカップルに生活が落ち着いたら絶対にカナダに遊びに来てねと念を押して、バスの窓から手を振って名残惜しいお別れ。

ターミナルで入管のパスポート検査を通って、乗船。乗客定員が596人という小ぢんまりしたクルーズでも諸手続きには行列ができる。これが乗客3千人とかの大型クルーズだったらさぞかし時間がかかってタイヘンだろうな。乗船したら5階デッキのロビーでチェックインして、クレジットカードを登録して、午後2時から香港当局の「対面検査」をしてから船室に案内するというので、そのままぶらぶら。私たちは最後から2番目のバスだったのでそれほど待たずにそのままぶらぶら、ここでパスポートの写真と本人の顔を比べて、パスポートはそのまま預けて、係に案内されて7階デッキの船室へ。居間のテーブルの上にシャンペンが冷やしてあったからびっくり。(チェックインのロビーで歓迎のシャンペンを飲んだばかり。)さっそくすでに届いていたスーツケースの荷ほどき。ジャケットやドレスをハンガーにかけて、その他は引き出しに入れて、整理整頓。これから2週間の「我が家」に大きなクローゼットがあるのはうれしいね。

ちょっと昼寝をして元気が出たあたりで、私たちの船室担当の「執事」アルンが来てご挨拶。スマイルがさわやかな若いインド人。お酒の注文取りにカレシがさっそくジンとベルモットを所望して、ワタシもレミをお願い。バスルームのシャンプーや石鹸はブルガリ以外のものがよければ入れ替えるというのでびっくり。いやいや、常備品を使うのに慣れているから大丈夫。船室の設備も個人旅行で自分でいじるのに慣れているから大丈夫。「お呼び出しは電話の執事のボタンを押せばページャーが鳴るのでかけつけますからね」とアルン。ふむ、イギリスの時代物ドラマみたいだね。ベルを鳴らすひもを引っ張るとしばらくして背中がピンとした執事が「お呼びになられましたでしょうかか」と現れる、あれ。う~ん、私たちは自分でやるのに慣れてるから、急に上流階級の紳士淑女のように振る舞えるかどうか・・・。

午後6時、4階デッキの超高級という触れ込みのレストランでArts Club仲間と集合して、添乗役のジェフの音頭で(また)シャンペンで乾杯。メニューを見ると前菜はキャビアやフォアグラがずらり。食事は高級食材を使っていたけど、全体的には私たちお気に入りのHawksworthの方が格段に上。そうか、こういうオールインクルーシブのお任せクルーズは小金持の「大富豪生活の疑似体験」が売り物なのかもしれないな。チェックインに並んでいたのはお金には余裕がありそうだけぢいかにも庶民という感じのシニアが圧倒的多数だったし、ほんとの貴族や大富豪は大型ヨットを持っているだろうからクルーズなんか行かないよね。うん、ピープルウォッチングがおもしろくなりそう。

食事の間にエンジンの振動が感じられて、おお、いよいよ香港を出港だ。急に疲れが出たのか、船室に戻ってぶらぶらせずに9時半にはベッドにもぐり込んで、波に揺られながら就寝。おやすみなさい・・・。


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