リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ストが多発する暑い夏の昔と今

2022年08月31日 | 日々の風の吹くまま
8月30日(火曜日)。☀☀。また猛暑がやって来た。なぜかそれほど暑いとは感じないけど、天気予報サイトを見ると朝からかなり暑い。というわけで、今日はオフィスでは朝から水冷式クーラーを最低速で回しっぱなし。部屋が小さいからだろうけど、蒸発する水にファンを当てて冷気を広げるので、オフィスの空気は普通の扇風機ほど乾燥しないから、涼しさ効果は抜群。

メディアを見ていたら、今年はBC州で始めて左派の新民主党政権が誕生して50年なんだって。ワタシがカナダに来た47年前もまだ新民主党政権の下にあって、インフレが10%前後だったそうで、賃上げストが多発していた。来て間もないときに、大手チェーンのスーパーが従業員ストで全部閉まったもので、まだカナダでの日常に慣れる途中だったワタシはどうすりゃいいのと真っ青。でも、今ではおしゃれなブランド品の店が並ぶロブソン・ストリートがあの頃はまだ「近所の商店街」だったので、コンビニみたいな個人商店で何とかしのげていたような気がする。ストの方は、州政府が立法措置で「職場復帰」の命令を出したので、長く続かなかったから助かったけど、あのときは庶民の生活への影響が大きいストに対しては次々と職場復帰命令を出して中止させたり、強制的に仲裁で解決させたのもので、後ろ盾になっていた労働組合はカンカン。まあ、労働組合としては社会主義政権の実現で賃上げや労働条件の改善を促進するチャンスだと張り切ったんだろうけど、次の総選挙では保守の社会信用党に政権を奪還されてしまった。どんなに立派なことでもやり過ぎは逆効果になるという教訓かな。

今はその新民主党がおととしの抜き打ち選挙で過半数を確保して、わりと実務的な政権運営をやっている感じだけど、急激なインフレには勝てず、賃上げストが多発中。特に政府機関の労働組合(BCGEU)はストに入って真っ先に政府の酒類の流通センターにピケを張ったもので、コロナの制約から解放されたばかりのレストランや結婚式場は輸入品のワインやスピリッツを仕入れられなくなって商売が上がったりになると政府に圧力をかけ、州営の酒屋は数量制限に踏み切り、在庫が枯渇した公営のマリファナショップはスタッフをレイオフ。でも、ビールを地元の醸造所から直接仕入れられる私営の酒屋はあまり困っていないようで、200社近くあるというクラフトビールの醸造所は注文が殺到しててんてこまいだそうだから、半世紀前とはかなりの様変わりという感じ。そこへ今日になってBCGEUが自発的にストを中止するというニュース速報が入って来びっくり。何でも交渉に「大きな前進」があったので、組合側が「誠意」を示すためにピケを解除することにしたんだそうで、どうやら政府側がかなり譲歩したようだな。(政府の財政は大赤字の予想に反して1300億円の黒字だったそうだし・・・。)

暑いことを口実にしてけっこうのんびり過ごした後、今日の晩ご飯はギンザケの刺身。チリで銀鮭を専門に養殖しているアイセンという会社があって、行きつけのスーパーにはその冷凍の半身やスモークサーモンがある。太平洋の鮭の王者ともいえる紅鮭は、刺身にするには特有の味が強くて身もややパサつく感じがあるけど、アイセンの銀鮭は厚めに切ると大西洋の鮭に近いトロリとした食感で、もっと濃い甘みがあっておいしいので、「刺身クォリティ」と表示してあるものを見かけた時はつい買ってしまう。今日は包丁が通る程度に解凍したところで一番身の厚いところを切り出して、大根おろしの代わりにしているコールラビがないので、カレシ菜園のシソを刻んで、生姜をおろして、チューブのきざみ柚子とワサビを添えて、後は我が家の定番の麦ご飯(発芽玄米と押し麦)と蒸した青梗菜で、楽々ご飯。(残りの尻尾の方半分とハラスは後日ポケにしたり、「シャリ抜きスシ」にしたり。)明日も暑いのかなあ。






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