リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今日はひとりでダウンタウンへ

2020年02月13日 | 日々の風の吹くまま
2月12日(水曜日)。☁☁。今日は朝のうちだけのんびり。きのうのブログ記事にちょこっと手を入れて、ミニチュアパティオの最初の家具を作って、接着剤を乾かしている間にランチの下ごしらえで野菜をみじん切り。カレシはノンフライヤーで作ったカリッカリの春巻が大好きで、定番のソースは薄めたポン酢にカラマンシーの絞り汁を混ぜたもの。キャベツやにんじん、しょうが、たけのこを細かく刻むのに時間がかかるけど、香辛料を変えたり、ときにはえびや豚肉を入れたりするだけでバラエティを楽しめていい。

午後はワタシはダウンタウン、カレシは留守番。まずは先週のディナーパーティ前のレセプションで抽選に当った本を受け取りに会場だったギャラリーへ。先住民アーティストの作品が専門で、ため息が出るほどすばらしい。当った本は、BC州の先住民クワキュートル族の彫刻家だった父親を幼い時に亡くして部族の伝統や文化から遠く離れて育った青年(著者)が、アメリカで新進写真家として活躍していたときにクワキュートル族伝統の面に遭遇して、祖先の地に帰って来て彫刻を学ぶことで自分のルーツを取り戻したという話。受け取った本の内表紙にはクワークワラ語で「ありがとう」を意味するGilakaslaと書かれていて、下に著者David A. Neelのサインが入っていた。

   

バンクーバー草分けの地ガスタウンのギャラリーからHマートまでてくてく。語学留学やワーホリの日本人が激減したのか、こここでも日本の食品がほんとに少なくなったという印象。それでも、カレシが好きなししとうと貝割れの他にサーモンとタコの刺身とサンマ、冷凍のししゃもとアワビ、紅白のなると巻き。目当てだったバレンタインの食材は丸ごと一匹の鯛に決定。尾頭付きをうろことはらわたを取って包んでもらって、今年は鯛づくし。何ができるか、リサーチしておかなくちゃ。ずっしり重くなった袋を提げて、グランヴィル駅まで歩いて行く途中で、いつもはアジア人がぞろぞろと歩いているのに、今日はやたらと白人の顔が目立っていることに気が付いた。コロナウィルスで中国人観光客が来なくなったんだな。もちろんアジア人はどこにでもいるけど、誰もマスクをしていなかったのはローカルだからだろう。

グランヴィル駅で電車に乗ったら、ドア脇の「優先席」におにいちゃんが座っていて、よく見るとSave-On-Foodsの警備員の制服を着ていて、疲れた顔でティムビッツ(小さな丸いドーナッツ)の箱を大事そうに持っている。ドアの前に立っているワタシと目が合うたびに席を譲ろうかというしぐさをするので、制服を指差して休みたいのはあなたの足の方よと言ったら、素直に「はい」。エドモンズ駅で「サンキュー」と言って手を振って降りて行ったので、ワタシも手を振ってにっこり。孫みたいな年頃だから、初めて就いた仕事なのかな。がんばれよ、キミ。