工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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さよなら、梅安先生・・・

2008年10月07日 19時55分51秒 | 気になるニュース
俳優の緒形拳さんが、5日夜に亡くなっていた事が明らかになりました。71歳でした。
9月30日には10月9日から始まるドラマ『風のガーデン』の記者発表会にもお出になられておりました。ずいぶんお痩せになったという印象はあったものの、まさかその5日後に亡くなるとは・・・。

緒形拳さんが急死…先月末には元気な姿も(スポーツニッポン) - goo ニュース

直前まで仕事をこなし、4日夜に入院、5日早朝に手術というスケジュール。肝臓がんが全身に転移していたようで、がんによる肝臓破裂が直接の死因だそうです(肝動脈破裂でしょうか)。
獨協大病院は日本肝胆膵外科学会から「高度技能医修練施設A認定」を受けている教育機関で、肝疾患に関してはそれだけ高度な技術のある施設ですからね。最善を尽くした末の最期だったのでしょう。
最期を看取った津川雅彦さんのブログによると、亡くなる4時間前でも意識があり、ベッドに腰掛けるなど自発的行動も取れていたご様子(辛くてすぐ横になったそうですが)。ごく最近までの緒方さんのブログを見ても、体調が悪い方の食生活とは思えないような写真が数多く掲載されていました。それだけ病状は安定し、小康状態を保てていたのでしょう。それだけに、突然の予期せぬ最期だったのかなぁという気がしてなりません。

緒形拳さんはドラマ『ポケベルが鳴らなくて』のどうしようもない中年男性の役の印象も強く、そうかと思えば映画『鬼畜』で見せたような鬼気迫る演技もあり、映画の遺作となった『ゲゲゲの鬼太郎』では妖怪ぬらりひょんを演じています。本当に幅広い役柄を演じられる貴重な俳優さんでした。
多くの役を演じてきた緒形拳さんでしたが、私を含めた多くの時代劇ファンが「梅安先生が死んだ」と思ったのではないでしょうか。私は今でも緒方拳といえば藤枝梅安というイメージがございますよ。

お若い方は藤枝梅安どころか必殺シリーズすらご存じないでしょうか。朝日放送制作の必殺シリーズのさきがけとなった『必殺仕掛人』は、時代小説家の池波正太郎氏の『仕掛人・藤枝梅安』を原作としたテレビ時代劇シリーズでございます。後に映画化もされ、近年では2006年に岸谷吾郎さん主演でフジテレビで新作ドラマとして放送されました。
鍼灸医の藤枝梅安、剣豪の西村左内、口入屋で仕掛人の元締である音羽屋半右衛門の殺し屋達が悪党を暗殺するという、時代劇にありがちな勧善懲悪モノとは一味違う画期的な時代劇でしてね。梅安先生は畳針のような極太の鉄針で敵を一突きするという、鍼の技術なんて全く関係ない殺しを行います(^^;)
実は今日のお昼、ツタヤにコナンのDVD返しに行って参りましてね(延滞料500円取られたわ・泣)。そのついでに『必殺仕掛人』を探したのですが、たくさんの作品が並んでいる中、緒形拳バージョンの作品だけ置いてなかった(・_・;)
何でよ・・・。梅安シリーズの中で一番面白いのに・・・。

最後の仕事が末期ガンをテーマにしたドラマだったというのが何とも皮肉なものです。仕事の内容が気に入らなければ絶対に引き受けないという主義だったそうですから、思うところは大きかったのかも知れませんね。

緒形拳さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
合掌。
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