今月8日、故・田中角栄元首相宅から火災が発生したというニュースを覚えていらっしゃいますか?ここに住んでいた田中真紀子氏によると、仏壇に線香をあげて場を離れたところ出火したみたいです。
さて、ここで疑問。線香でここまで激しく燃える火災につながることはあるのでしょうか?私も職業柄、お灸をすえる際にはお線香を毎日使っていますから、この火災はとても他人事とは思えません。
創業112年の仏具店四代目の方がお線香で大きな火が出る可能性があるのかを検証し、その結果をSNSで公表していました。そちらを参考にしてみます。
使用した線香は煙の量の多い=熱量が多いものを使用。火をつけた線香を一本素材の上で燃え尽きるまで見守る。
— サカモトタクマ@112年企業の代表取締役 (@Mark_Keiei) January 12, 2024
下に敷くのは
①畳+畳縁
②経机に敷く防炎マット
③防炎素材では無い導士布団
気温は16〜20度前後、朝9時から11時にかけて行いました。
換気に気をつけて消化器を手元に置き行っています。 pic.twitter.com/9U9UDvmh5o
②経机に敷く防炎マット
— サカモトタクマ@112年企業の代表取締役 (@Mark_Keiei) January 12, 2024
結論、焦げ跡は残るが燃える事は無い。
触れる断面が少ないので畳より燃焼時間は多少早い、しかし煙の量焦げ臭さともに少ない。元々防炎を謳っているだけあって安心して見ていられる。
焦げ跡は3つの中では少ない、当然と言えば当然か。↓ pic.twitter.com/lyTWPW50qL
①②③とも炎が上がる事は無かった、しかし環境によっては炎が上がる可能性はある、特に防炎加工をしていない導士布団は危険性が高く感じた。
— サカモトタクマ@112年企業の代表取締役 (@Mark_Keiei) January 12, 2024
本来仏前の導師布団はお寺様が来られる時のためのものなので、普段は片付けておく、もしくは防炎加工のものを使う事を推奨したい。 pic.twitter.com/2zOEWLY6bR
小さいロウソク立てに大きなロウソクを立てると倒れます(動画1)
— サカモトタクマ@112年企業の代表取締役 (@Mark_Keiei) January 12, 2024
ロウソクのサイズはロウソク立てと同じ大きさまでにすると安全です(動画2)
さらに不安なら10分や5分で消えるロウソクを使えば安心かもしれない。後期高齢者なら電気ローソクをおすすめします。↓ pic.twitter.com/wL0bVMx8t7
【最後に】
— サカモトタクマ@112年企業の代表取締役 (@Mark_Keiei) January 12, 2024
線香は本来ならライター、マッチ、タバコ、ガスコンロ、ストーブより熱量が少なくリスクは少ない、条件が揃えば燃えるかも知れないけれど、必要以上に恐れる心配は無いと思っています。心配ならば短く折って使うようにしたい所です。
質問あればなんでも受け付けます🥴
田中真紀子氏は「ろうそくに火をつけて線香を2本たいた。ろうそくは消した。線香が消えたのは見ていない」と話しているそうです。このお話の内容や現場検証の結果、線香による延焼の可能性が高いのでしょうけど、線香だけでここまでの大火事になることは極めて稀なことだと思います。もしかしたらろうそくを消したつもりが消えていなかったのでは?という疑念も残りますが、あれだけの火災となるともはや小さな火元を特定するのは難しいかも知れませんね。
仏事ではお線香に直接火を点すのはマナー違反とされておりますが、私の場合は灸治のための点火です。マッチでお線香に直接火を点し、使用後は火種を折ってお線香の火を消しています。
日頃から火の取扱いには十分注意していますけど、乾燥している冬場はより一層火の取扱いに注意し、安全に施灸したいと思います。
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