2023プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会の正式レギュレーション

9月21日（木）から始まる日本一過酷な女子サッカー大会「2023プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会」の正式レギュレーションがリリースされました。
想定どおり3チームと4チームの2グループに分かれ、それぞれ1回戦総当りで対戦。各組1位2チームと、各組2位同士の対戦の勝者1チーム、計3チームが入替戦進出となります。4日間で最大4試合を戦う過酷なレギュレーションです。

2023プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会詳細決定のお知らせ

▼詳細はこちらhttps://t.co/kmWMNomqlh#なでしこリーグ

— なでしこリーグ (@Nadeshiko_L) August 28, 2023

【Aグループ】
ディオッサ出雲ＦＣ（島根）
ＦＣ今治レディース（愛媛）
南葛ＳＣ　ＷＩＮＧＳ（東京）
レノファ山口ＦＣレディース（山口）

【Bグループ】
ＳＥＩＳＡ ＯＳＡレイア湘南ＦＣ（神奈川）
北海道リラ・コンサドーレ（北海道）
リリーウルフ.Ｆ石川（石川）

3チームのBグループの方が日程的には有利ですが、試合数が少ない分、ひとつの試合結果が明暗を大きく分けることになります。3試合出来る方がまだ取り返しが利くかも知れませんし、グループ分けには有利、不利はないような気がします。とにかく本当に強いチームしか入替戦には行けません。
ちなみにですが、昨日つくばFCレディースとトレーニングマッチを行った南葛SC WINGSさんはおそらく今季のなでしこリーグ2部でも十分戦える実力だと思いますが、地域リーグのレベルは年々上がっていますから、この厳しい予選大会を勝ちあがれるかどうかは正直わかりません。

勝ち上がった3チームもこれで終わりではありません。今秋開催される予定の「2023プレナスなでしこリーグ2部入替戦」へ進出し、なでしこリーグ2部10位（最下位）のチームを加えた4チーム1回戦総当りのリーグ戦を行い、その上位3チームがようやくなでしこリーグ2部参入（残留）となるレギュレーションです。

となると気になるのは残り4試合のまま中断しているなでしこリーグ2部。第14節終了時点での現在の順位はこうなっております。

勝点14で7位のFCふじざくら山梨さん、そして同勝点で8位のつくばFCレディースあたりまでは油断できない位置ですが、残留争いの中心は勝点7で並んでいるノルディーア北海道さんとディアヴォロッソ広島さんだと見ています。
選手の駒不足に苦しんでいたノルディーアさんは先日提携先の大谷室蘭高校女子サッカー部の選手数名をリーグ登録し戦力アップを図りましたが、現在最下位のDR広島さんは目立った補強はありませんでした。お互い優勝争いをしている上位勢との対戦を残しており、勝点1でもコツコツ積み上げたいところですが･･･最終的にどうなりますか。

逆に2部優勝と1部昇格を争うのは昨シーズン入替戦から上がって来たヴィアマテラス宮崎さん（勝点36）、門番として立ちはだかるJFAアカデミー福島さん（同32）、そして猛追して来た岡山湯郷Belleさん（同27）の3チームに絞られました。
残り4試合で勝点差9は逆転するには絶望的ですから、Belleさんが現実的に狙うのは2位確保からの1部2部入替戦行きだと思います。Belleさんは宮崎戦とアカデミー戦を残しており、ここを連勝すればもしや･･･というところです。
優勝争いをする宮崎さんとアカデミーさんは最終節での直接対決が残っています。優勝争いが最終節までもつれた場合は劇アツの一戦になりそうです。

なお、アカデミーさんはスタジアム要件等により1部昇格条件を満たしていないため、仮にアカデミーさんが優勝した場合は1部からの自動降格枠がなくなり1部12位（最下位）と2部2位での入替戦となります。アカデミーさんが2位だった場合は1部2部入替戦は開催されず、1部11位は不戦勝で残留の予定です。

さて。

来季のなでしこリーグ2部は今シーズンの10クラブから12クラブへと増え、所属チーム数が1部と同じ12チームになる予定です。それに伴いリーグ戦の試合数も4試合増え、1部同様2回戦総当り全22試合のリーグ戦になる見込みです。
2部のクラブには皇后杯予選などもありますし、来季からはかなりの過密日程になる恐れがあります。来季の2部クラブは来季に向けた補強等もしっかり考えておかなければなりません。今オフは選手の動向にも注視したいです。