工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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東西医学の人形今昔物語

2007年05月11日 21時06分41秒 | 鍼灸・東洋医学
本日のお昼、久しぶりにちょっと買い物に出ましてね。ず~っと以前から欲しかったリメイクパンツをついに購入してしまいました。
いやぁ、嬉しいねぇ。実に嬉しい。何とも言えぬ満足感でいっぱいでございますよ。
そんなわけで本日はとってもご機嫌な院長でございます。皆様、ご機嫌麗しゅう。

さて、本日はこんな話題。

「体動かし症状を答える」患者ロボ、岐阜大大学院で開発(読売新聞) - goo ニュース

リアルな動きで患者役を演じ、医学生のお勉強をサポートするんだって。おもしろいものを作るもんですねぇ。21世紀は医学をロボットから学ぶ時代になっちゃうのでしょうか。



ロボットではありませんが、鍼灸の世界には古くから勉強用の人形というものがございました。『経絡人形』『銅人形』などと呼ばれる50cm~80cm位の人形なのですが、体には経絡や経穴が記されておりましてね、主に経絡経穴の習得のためのお勉強に用いられていたようでございます。
等身大の銅人形ってのもありましてね。その人形のツボの部分には小さな穴が開いているんですよ。人形の全身を泥か何かで覆って人形内部に水を入れ、人形に鍼を刺して取穴テストをやったのだとか。正しい位置に鍼をすれば人形内部にまで鍼が刺さって水がピューッて出てくるの。

昔の人も面白い物を作ってお勉強していたんですねぇ。発想は患者ロボットと同じだもんなぁ。

そうそう、2000年前の中国では人形や仏像の中に内臓(五臓六腑)を入れると生き仏になると信じられていたそうで、そのような人形の事は人として扱うために『銅人』と呼んでいたのだとか。
日本にもこのような銅人は現存しておりましてね、京都の清涼寺には木造釈迦如来立像という銅人のレプリカが展示されているそうですよ(本物は国宝なので一般には公開していないらしいです)。
・・・ちなみに私、京都時代は清涼寺の近所に住んでおりましたが、行った事ないんですよねぇ(・_・;) こういう国宝があるって知らなかったんだもん。もったいない事したなぁ・・・行っときゃ良かった。
ちなみにこの木造釈迦如来立像、仏像というよりは医学模型という位置付けなんだって。

さて、この人形には『銅』という字が使われていますが、張子の人形や木製人形も『銅人形』と呼ばれております。どうやらこういう人形が作られるようになった頃には銅製の人形しかなかったようで、その当時の呼び名が経絡経穴人形の代名詞となって材質に関係なく『銅人形』と呼ばれるようになった・・・っていうのがその理由なのだそうな。「タッパー」みたいなもんですね(^^;)

今も銅人形は作られておりますが、プラスチック製やソフビ製がほとんどです。小さなものだと30cm位からございます。
ちなみに僕は持っておりません。良い物はそれなりに高いんです(モノによっては安い人形もありますけど)。とてもじゃないけど僕のお小遣いじゃ買えないなぁ・・・。
コメント
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