工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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親孝行できるかな?

2007年05月28日 21時10分37秒 | 工藤家の日常
普段の日曜日ってアクセス数は平日よりも減るのですが、昨日は逆にずいぶん伸びてました。全日空のシステムエラーについて検索した方が多かったって事でしょうか。

でね、何でまた僕は昨日羽田にいたのかと申しますと、北海道から母がやって来たためなんです。僕は飛行機に乗る予定はなく、遅れて飛んで来る母をひたすら空港で待っていたと。そういう事情で羽田にいたわけであります。
母は定刻から2時間遅れでようやく無事に到着致しましたが、今回は遊びに来たのではありません。実は少々体調を崩したらしく、病気療養のため北海道からはるばるやって来たと。そんなところでございます。
まぁね、僕も母親には迷惑かけっぱなしのアホ息子でしたからね。こういう時こそ少しは恩返しできるかなぁと。病院での検査結果はどの科でも問題なしだったと聞いておりましたのでね、しばらく仕事から離れて鍼でもしてゆっくりしなさいよと。そんな考えで栃木へ招いたわけでありますよ。



ところがですよ。



実際に会って診てみると、事前の話とはずいぶん違うのであります。
主訴は腰下肢の強いしびれと足のむずむず感、そしてそれに伴う極度の不眠。足は特に左足の筋肉がひどく痩せており、一目で神経炎を起こしているのがわかる状態でございます。そして一番辛いのは夜中に始まる足のむずむず感。虫が這うような感覚が走ると同時に足が勝手に動き出し、ほとんど眠れない日々が続いているのだとか。

でね、脈を診て驚きましたねぇ。

何に驚いたってね、す~んごい肝が虚してるの。で、よ~く診てみるとそこの方で干からびたようにへばりついた脈をしている。非常に虚熱が強い脈象をしておりました。しかしながら、症状は陽虚のもの。こういう場合は病がこじれている事が多く、簡単に言えば『極めて重篤』の類でございます。
腰椎の病変か、はたまたむずむず足症候群か・・・という思いが頭をよぎりましたが、こういう現代医学的な診断は鍼灸治療の参考にはなりません。鍼灸は東洋医学なのでね、東洋医学的な病理状態の把握ってのが非常に重要なのであります。
とにかく脈に応じた鍼をしてみたのですが、脈は一向に変化する気配がなし。脈が変わりそうな気が全くしないってのはね、僕にとって初めての感覚でございました。

これ、結構ショックですよ(^^;)

これは只事ではないと感じましてね。本日近隣の大学病院へ紹介状を書きまして、すぐに専門医にご高診をお願い致しました。その結果やはりかなり状態は悪いようで、すぐにでも入院というお話があったようです。ですが、残念ながらベッドが空いていないそうで、数日後に入院して詳しく再検査を受ける事となりました。

というわけで今晩は母親とふたりで過ごす事になったわけですが(昨日の晩は子ども達も一緒だったのでふたりじゃなかったのよ)、よ~く考えてみますとね、母とふたりで過ごしたっていう記憶はほとんどないんですよ。これも何かのお導きでしょうかね。母の体調が許す限り、たくさんいろんなお話をしたいなぁって思っております。
というわけでね、数日後からはしばらく入院となる予定ですが、それまでは悪化しないように毎日鍼でも続けてみようかと思っておりますよ。僕にできる事はそれしかありませんから。



今日一日、母の検査に同行してくれた妻に感謝です。
ありがとう、紘子さん。
コメント (2)
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