goo blog サービス終了のお知らせ 

チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

其の女人

2008年07月14日 11時13分43秒 | 日記
「お嬢様お美しいですね」
婆やに声をかけたチャコちゃん先生
拒否されるかと思いきや
「おたくたち、平和な時代に学生でよろしいですね」

聞くとお嬢様は記憶を喪失しているらしい
しかしここで「田園」を聞くと
その間正気に戻るという

お嬢さんは戦争で恋人を失い
其のショックで
其のときの年齢にとどまったまま

相手は帝大の学生で学徒動員にかり出された
お二人は許婚で
この田園で、婆や付きの逢瀬を楽しんでいたという

紫の縮緬に包まれていたのは
其の帝大氏の写真
見せていただいたが眉秀で凛々しい姿

写真の彼は若いまま
なにか胸が突き上げ
われわれ4人は言葉も無い

二人の背景が分かると
なにやら悲しく
元気盛りの私達はだんだん其の音楽喫茶から足が遠のいた

若いと言うのは残酷で
其のお二人のことはすっかりと忘れ
思い出しもしなかったが

チャコちゃん先生ひょんなことから
鎌倉で婆やと10年ぶりにぱったり
なにやら決まり悪くご挨拶すると
お屋敷が近くにあるのでお寄りくださいという申し出
たまたま学生のときの友と一緒だったので
二人でキョトキョトしながら婆やのあとを追う

門から500メートルくらい歩いて玄関に

さっぱりとした藍がすりを着た彼のお嬢様
すっかり元気になって廊下を歩く足も軽やか
手入れの行き届いた庭に面した洋間に通されて
もじもじ

「主人ですの」
いやー驚いたあの眉目秀麗の帝大氏
初老の紳士になって現れた

「よかった」
生きて帰っていらしたのだ
われわれは嬌声を上げてはしゃぐ

其の晩は終電車まで大賑わいの夜を過した

先般新宿の「田園」が閉まるというので
お二人とわれわれ3人が集まった

婆やそして私達の仲間の一人がこの世にいない

時代は人の運命をいろいろと味付けしてくれる
人との出会いもまた味わいが深い

このご夫婦とはいまだに行き来している 奇縁
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気がふれている?

2008年07月11日 09時32分12秒 | 日記
毎朝新宿中央公園を散策する
そのとき
条件反射のように
マリーゴールドやペニュチアの
花がら摘みをやってしまう

そのため公園の花の美しいこと!

まそれはさておき
きものを着て日傘を差した女が
中腰になって花がら摘みをやっている姿を
通勤途中のサラリーマンが眺め
???・・・らしい

きっと気がふれていると思っているのだろう

昔チャコちゃん先生が学生の頃
新宿に「田園」と言う音楽喫茶があった
学校帰り同級生達と良くたむろしていたが

ときどき
紫の矢羽の小振袖に海老茶の袴をつけ
髪をさらりと下げトップに紫の大きなリボンをつけた女が
喫茶店の最上級のワインカラーのイスに座っていた

傍には
藍鼠の微塵格子のきものに
抹茶色の半巾帯を貝の口に結んだ
婆ーやらしい老女と

彼女らが席に着くと
必ずヴェートーヴェンの「田園」がかかる

婆やは紫縮緬で包んだ何かを
テーブルに出して
二人で其の曲に聞き入る

海老茶の袴の女性は
当時人気の山本富士子を思わせる美人であったが
年のころは中年をはるかに過ぎていたようだ

20歳のわれわれは興味深々
「なんだろうあの人」
「気がふれているよね、絶対!」
「あの格好だもの時代錯誤もはなはだしいしね」

などなどかしましく、ちらちらと見ているうちに
チャコちゃん先生さりげなく取材を始めたものです

続きは明日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そして誰もいなくなった

2008年07月09日 09時44分24秒 | 日記
最後の蚕の蛾は昨日逝ったとか
急に部屋が広くなったような
しかし美しい白であった

ああいう色のきものを着たいと
つくづく考えたものである

6月19日に繭を破り
蛾に成長してこの世に姿を現した蛾は
約20日間飲まず食わずで
子孫作りに専念し
命を全うした

ドンドン小さくなり
最後は2センチ足らず

もっと進化すると
きっと静かに消えていくのであろう

やり遂げた喜びを感じる
後は
タマゴが孵化するのを待つばかり

人間も進化し
宇宙の波動と同調して
何も残さず消えていけたらーーー

野生の
鳥やネコはいつかどこかで
消えていくと言うが
人もそうなると争いや競い合いなど
この世から
全く姿を消すであろう

文明を残すことより
自分自身の魂を磨き軽くしたほうが
世の為人のためになりそう

何をやっても
感嘆された蚕は
今桑の根っこの土の中に静かに横たわっている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いきなり30度

2008年07月06日 09時23分25秒 | 日記
来たきた来た
いよいよ高温多湿
そして明日から洞爺湖サミット

7月7日
ただの七夕ではなく
ナナの月は地球の月でもあるという

地球は弱っている
私たちは食べ物、着るもの、住むこと
すべて地球循環をよくすることを大切に考えたい

この月は地球ときちんと向き合いたい
それには
産土神様が大事と氏神様にお参りする

足元を大事にすることは
自分の住んでいるところを守ってくれる
産土神様にもきちんとご挨拶

新しい下着を下ろし
いまお参りをしてきたところ
この暑さではもう薄物

今日はこれから大阪
装道の夏期講習での講演
きものから教わったさまざまをお話してこようと思う

ウーチャンは急いでいるので
日本人が大和の心を持っていることに
みんなが気がつくお手伝いをしたい

どこにも参ります
きものに教わったこと
たくさんいろんな方面からお話させてください
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西の魔女が死んだ

2008年07月05日 10時25分24秒 | 日記
新宿に住むことの幸せは映画館が多いこと
20人くらいの映画館から200人くらいのものまで50舘くらいはある
最近は角川の映画館も増え日本映画が盛んだ

早めに仕事を終わらせ
「西の魔女が死んだ」を観賞

見終わって
ズシズシと響いてくる映画
サチ パーカーは
昔の貴族性のあるおっとりとした働き者の祖母役

未来が気になる孫娘
未来より今をきちんと生きる祖母
今を一生懸命生きるしかない母

魔女修行は
早寝早起き掃除

未来の透視能力は日々の生活の正しさから生まれる

今作っている
「母たちの節約術」と通じていて
何か腑に落ちた感じがした

ココのところの
「ポカ」
の回答であったかも
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻の帯枕

2008年07月04日 10時20分44秒 | 日記
当方のセキドは、かの大女優にソックリの美人さん
しかしやることしゃべること「おじさん」
「おはようございます」
と見知らぬ男から声をかけられた
と振り向くと、美人のセキド

「あなたもう少しお顔に似合った声を出したらどう?」
と朝からチャコちゃん先生にお小言をもらっている

さて昨日はこのセキド
絹がすりのモンペをはき
長くて大きいへちまと格闘
こういう作業はおじさんセキドしかできないので
頼もしいことこの上ない

へちまの帯枕はチャコちゃん先生が30年使って
本当にいいと思い
3年前から商品化した

フランスパンを切るナイフで
ごしごしと寸法に合わせてきり
空洞に切り端を突っ込む

それが出来上がると
小千谷縮の布と一緒に星銅さんに手縫いを依頼
またこの御仁早い早い、ありがたい外部スタッフ

その他
麻の胸紐、腰紐とコレもチャコちゃん先生が30年使ってみて
「夏はこれ!」
と思ったものばかりの商品化

それぞれ着物好きの人たちの手によって出来上がっている

麻は涼しいのはもちろんだが
へちまを芯に使うと
きちんと汗を吸い取ってくれるのでありがたい

もんぺに身を包んでも美人は美人だと感嘆

セキドのモンペ姿を見た田中
「あらおばさん似合うわね其の姿」
「うわーいおばさんと言われたあ」
とへちま切りに熱が入る
へんな御仁じゃて
おじさんから格上げ・・・・・・・・・?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うぬぼれ

2008年07月03日 11時36分38秒 | 日記
自分の中で「うぬぼれ」は無いと思っていることが
どうもうぬぼれのようだ
ココのところ
とんでもない「ポカ」をしでかしている
また外部からのどんでん返しを受ける
多分どこかに
「私は完全よ」
なんて思いあがりがあるのだと思う トホホーー

思い上がると
上ばかり見て足元がお留守になる
このことなのよね
捻挫をしたり、足をくじくのは
「足元お留守になってませんか?」
というウーチャンのお知らせのよう

さて物価高騰の折
大切に末永く着られる
きものと真正面から付き合ってほしく
今日から

「きもの風姿花伝」

をお話させていただきたいと思う

6月30日の「夏越の大祓い」で
氷川神社にお参りをしたら
お宮参りの家族が多くいた

従来どおり晴れ着を着たお祖母ちゃんが孫を抱いて
祝い着に包まれている人
ジャージー姿のお父さんが
わが子を抱いている人
さまざま

赤ちゃんは
実は全部記憶している
初めてのお目見えは「晴れ着」がふさわしいことを

絹の着物は「神衣」ともいう
麻は神事に携わる人が中心に着る
麻も絹も私たち日本人はとても丁寧に扱う必要がある

赤ちゃんの神事デビューはヤハリ晴れ着であるべきでしょう
着飾る事を進めているのではなく
お母さんのお古の晴れ着でも
清潔にしていれば十分
きものは何代もそうして着ることのできる循環衣装でもある

赤ちゃんの下着は新しい絹の羽二重がふさわしい
其の年齢、その場に応じた装いこそが
風姿花伝の真髄
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんでも高騰

2008年07月02日 09時47分16秒 | 日記
お叱りを受けるかもしれないが
原油の高騰で物価が上がるということ
いいことだと思う

自動車は仕事以外の人は乗らないで歩きましょう
できるだけ油を使わない料理を工夫しましょう
夜中のテレヴィなんかやめましょう

少しでも土のあるところは
野菜や花を植えましょう

基本的に素朴でシンプッルな生活に戻ればいいと言うこと
朝日とともに起きて早く寝ればいい
深夜の仕事って本当に世の中に必要なのがどれくらいあるかしら

外の顔を気にして
外国援助ばかりを考えている政府に
これ以上振り回されたくない
外にいい顔をするというのは
国だけではなく
日本の企業のほとんどがやっている

自分たちの足元を見てほしい
そこでがんばっている人たちのことを見てほしい

外から受ける評価ばかりを気にしていると
本当の自分がなくなり
ついには病気になっていくかもしれない
中が腐ってしまうかも
そうしたら
外にいい顔なんてできなくなるよ

物価高騰は人災だから
自分自身を守ることを
また自分自身を大切にすることを考えねばーーね

海里さんと言う愛らしい人の神示で
「中央公園がいいスポット」
とおっしゃったので
毎日散歩、気持ちがいい。

みんなが気持ちのいいことひとつでもすると
世の中美しくなるとチャコちゃん先生は思う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様からの話

2008年07月01日 09時36分26秒 | 日記
最近神様とお話できる方が多い
「ひふみ神示」を頂いた岡本天明さんは其の筆頭
いえいえ
遠くは聖徳太子、空海などもいらした

本来天皇家の血筋は
神様とのお話をしながら国民を守っていたらしい
それが日本の天皇家の仕事であったとか

それはともかく
今地球に暮らしている人たちは
古事記でおなじみ
三大スターの大神様の流れを引いているという

アマテラスオオミカミ系
ツキヨミノミコト系
スサノオノミコト系

黄泉の国まで行って
イザナミノミコトと別れた
イザナギノミコトは

禊をするため顔を洗ったら
左からアマテラス
右目からツキヨミ
鼻からスサノオの誕生

太陽・月・地の神様の誕生で生命の誕生を迎えたのだが
私たち人間はこの3スターの流れを引いているといわれれば
何が何でも聞きたくなるのが人情

海里さんという愛らしい女性がそれを見る
ちなみにチャコちゃん先生
いわない、いわない、でも納得

聞きたい人03-5350-4636にfaxしてみてね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする