高雄にある「新制作座」に比佐子つれづれのお仲間を案内して今戻ったところ。余りにも充実していて楽しく時間のすぎるのを忘れていた
今回は「新制作座」が保存している多くの着物や帯の中で最も注目をしていた「熊谷好博子」さんの着物と帯に焦点を当てて見せていただいた
好博子タンスがあるのだけどこのたびは江戸友禅を中心に見せていただいた
好博子さんは生前よくチャコちゃん先生の事務所にふらりといらして墨絵をスタッフに伝授していらした。その時の模範色紙もたくさんあったが、みんなに配ってしまって、今となっては惜しいなあと思っている
中には白地の帯に生地にさささっと四君子を筆で素描して撮影に使わせていただいたりした。先日その帯を昔のスタッフが締めてきて「あらあなたがそれもらったの?」とチャコちゃん先生目が三角
そういう仲良し先生で身近な感じをみんなが持っていたけど、その作品に関しては呼吸が止まるほど精密で美しいそしてすべてが静謐な感じなのだけど、体にまとうと立体感が出て色や柄の陰陽のバランスの中で柄が動き出し、着る人の姿を美しく見せる。いつもおっしゃっていた
「着物は着る人がいて初めて生きてくる、生きてくる姿を想像して私達は仕事をしなければいけない、仕事は御仕事だよ」
また
「人柄がいいと言う言葉があるように柄にも品がなければいけない。品の良さがテーマになるね」
単純であるように見えて実は体につけることによって、また着る人が動くことによって秘めた情感表現されるのが好博子さんの着物だと思う
とにかく好き大好き
好博子さんの着物を愛してやまない真山美保さんの感性に心から敬意を表すと同時に春夏秋冬、黒留、色留め、更に訪問着、袋帯と数多く残してくださって本当に嬉しい。真山美保さんが亡くなって13年、それまできれいに保管してくださった新制作座の方々にも感謝
25日にもまたお連れする予定
中には「泥かぶら」(初演から2万回以上)の演劇を高校生の時見て感動したとその時の話も盛り上がった一日だった
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