チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

御会釈

2011年06月17日 18時48分41秒 | 日記
4日間の皇居勤労奉仕が終わった
友人の万歩計によると毎日15000歩以上を歩いたようである
最後の今日は雨
作業は無く雨の中を傘さして江戸城を偲ぶ散歩
大奥、中奥、表、そしてあの有名な松の廊下跡など見て歩く

大奥あとには石室が残っていて
火事の多かった時代はこの石室に女達は金銀財宝を入れたらしい
大奥の後の土地の気はどんな波動なのかと静かにその地に立ってみる

何もかも洗い流されたような風が吹き渡っていた

この本丸のあとにも天皇陛下のご発案で
「昔絵本で見た桃太郎の桃は頭がとがっていたのにどうして今の桃は丸いのか」
と日本本来の果樹園を作り始めたのだそうだ
柿、梨、みかん、リンゴなど交配をしない原種の種を植えて育て始めた
まだ植えて3年なので実を見るのは先のこと
一般の人が入れるので楽しみだ

「日本の本来の姿」
というのを両陛下はとても重要に思っていらっしゃる
蚕も日本古来種の「小石丸」を飼育し
稲もうるちも古来の種を植えて育てていらっしゃる

この40万坪の中では
日本は確実に守り育てられているが
それだけでいいのだろうか

最後に勤労奉仕者をねぎらうために
私達の前に天皇皇后両陛下がおたちになってねぎらいのお言葉を下さる

チャコちゃん先生たちは定められた部屋でいらっしゃるのを待つ
御所からゆっくり車でお出ましだが
そのときその車を認めたチャコちゃん先生
その車に目をやると
天皇様は車の窓からこちらの様子を眺めていらっしゃるし
皇后陛下は身を乗り出すようにして
「皆さん待っていらっしゃるわ」
という姿勢で微笑みながら車に乗っていらした

感動した
すーと通り過ぎても当たり前なのに
「お会いするのが待ちどうしい」
という情感が全身に満ち溢れていた
部屋で待っている人たちは誰も気付いていないのにーー

お二人がゆったりとお部屋におは入りになったとき
何も無い、透明人間のようなのに温かくやさしい愛の塊りに
ふあーと包み込まれているような感覚になった
ヨシダはもうこの瞬間から泣きっぱなし

胸がいっぱいになる
「ありがたい」
多くの人がこみ上げてくるものを遠慮せず流している

国民のためだけを世界の平和だけを祈り続ける光そのもののようなお方に
お会いした悦び

「魂を磨く」意味の分かった勤労奉仕であった
誘ってくれた友人に感謝
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