チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

伊勢神宮遷宮

2012年06月05日 09時35分20秒 | 日記
伊勢神宮はもうこれから20年先の準備に入ったらしい
いろんな行事が目白押しで人々もそれに集中しているようだが
実はこの20年後が危ないーーーと

日本の手仕事はことごとく閉ざされて行っている
今神事に絶対必要な大麻の繊維
これは日本の地で栽培されたものでなければ
神代の昔からの浄化の意味がない祓い清める神力もなくなる

日本は日本だけがまだ「大麻栽培禁止法」がまかり通っている
そのため神事に使う大麻の繊維はなんと輸入品に頼ったり
苧麻や亜麻を使ったり
もっとひどいところは石油繊維に頼っている

神社のあの鈴の縄一つ大麻でないところが増えた
相撲も神事だがあの土俵もいずれ危ない
大麻だけでない、養蚕も、木綿も、みんななくなる方向にひたすら進んでいる

大麻は神事に関係しているといった
その神事を毎日執り行っているのは皇室だ

「皇室は我々の税金で生活しているのだからもっと国民目線でーー」
と言う人も多い
そういうことはきちんとおわかりの天皇陛下や皇后陛下は祭祀民族としての義務を
きちんと追考していらっしゃると思う
そういうことを一番分かっているのが他国の王族だ
だからどんなときにも両陛下は彼らの上座に席を持つ

先日もエリザベス女王が天皇陛下が現れると
自ら一歩二歩歩み寄って握手を求めていた
たの国王には全く定位置から動かず挨拶を受けていたがーー

この「特別な人」「特別なこと」というのは文化の伝承に必要だ
私たちは天皇陛下を特別な人として敬っている
その敬いの中に日本人としての特性を求めているのではないだろうか

特別な人というくくりは不愉快という人が多くなれば
天皇制はなくなる
其れと同時に日本の文化の伝承も消える

今その危機が迫っていることを
伊勢神宮遷宮が教えてくれる
この遷宮のために何から何までの費用が500億かかるのだそうだ
其れで日本文化の伝承は持ちこたえられる

礼儀作法から気配りまで
またものの取り扱いについても人と人の情のあわせかたも
細やかな配慮のあり方がこの500億の中にもある
そしてこの500億の中に日本の伝統的なあらゆる手仕事の人たちの
生活も入っている

今日本の政府はアメリカに何十兆円ものお金をただ易々と意味なく渡しているという
敗戦国はこうやって文化をもぎとられていくのだなあ
と最近つくづく気がつくチャコちゃん先生である
遅いんだよな

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (chiel)
2012-06-07 21:12:07
比佐子女神さま
初めまして。
麻や絹等の天然素材が大好きで
こちらにたどり着きました。

着物も以前はよく着ていたのですが
最近はなかなか…
でも、和の叡智を
伝えていくひとりになりたいと思っております。
またお邪魔させていただきます。
返信する
ありがとう (チャ子ちゃん先生)
2012-06-10 11:48:52
一緒に日本の叡智を広げていきましょう
返信する

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