チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

オオゲツヒメ

2012年04月23日 09時36分41秒 | 日記
古事記が編纂されて1300年の時がたった
今年は1300年を記念して古事記が見直されているようで結構
古事記より更に古いカタカムナとかホツマツタエなどは
なかなか日の目を見ないようである

日本の歴史が私たちが考えているより遙かに古いと言うことが
近年になって少しずつ分かってきたけど
学術的にはなかなか公に出来ないようである

このオオゲツヒメは古事記の最初の方に出てくる神様で
スサノウノミコトが姉であるアマテラスオオミカミに追放されて
放浪するくだりで
お腹がすき何か食べさせてほしいと
オオゲツヒメニに頼むと
おしりから食べ物を出したという

スサノウノミコトかんかんに怒ってこの女神様を切り捨てた
そうしたら
頭から桑が生え蚕が生まれ
右目左目から粟や米などの五穀の誕生
と次々食べ物が出て来た
更には麻なの植物繊維も

始めて古事記を読んだのは
中学校の教科書であったが
そのときは気色が悪いと思ったものだ
そのごきものの研究をするようになって「桑」を思い出し
古事記をマタひもとく

そうすると読み方がまるっきり変わってくる
学者の解釈である古事記がなんだかぴんとこなくなってくる

そしてこの夏オオゲツヒメがまつられている「阿波国」徳島に行く
阿波というのは粟の産地であったことを示す言葉のようだ
もう一度古事記を読む機会を与えられたが
「切り捨てられた後食べ物が誕生する」
というキーワードが今度は引っかかる

つまり私たちは植物の命をいただいて生きている
命がなくなっても別の命のために其れは生き続けている
そういうことに気がついた

オオゲツヒメは豊受の神という別名がある
伊勢神宮の外宮にまつられていらっしゃる
でも阿波国が実家だ
この阿波国の忌部一族が日本の文化の源を司っている

オオゲツヒメの本が出版された
林博章著 「オオゲツヒメと倭国創世」

7月7日のつれづれ旅行はこの林先生の講義も予定
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