チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

もったいない

2011年04月13日 11時04分17秒 | 日記
昨日は静岡に行き「もったいない」をテーマに話をさせていただいた
「勿体無い」はきものの真髄
これを語らずなんとしょう

「もったいない」が世界共通語になったのは
ケニアのワンダーマータイ環境副大臣のお陰
マータイさんがノーベル平和賞を受賞されたとき
全世界に「日本の言葉であるもったいない精神をみんな持ちましょう」
と演説してくれた

勿体無いは
1消費削減 リデュース
2再利用 リュース
3資源再利用 リサイクル
4修理 リベア
と四つのRから成り立っているといって4Rと描いたシャツを着ていた

TUNAMIという言葉も世界共通語であるが
この「もったいない」は自然破壊を抑えることができるので
もっともっと公用語にしたい

きものは12メートルの布を一ミリも無駄にせず
8枚のパーツに分けてきものの形に仕立てる
これは1の消費節減だ

きものは古くなったら他に色んな形に変えて再利用が出来る

資源として土に戻るので土を肥やすことも出来る

もちろん修理はお手の物
派手になったきものは色をかけて何十年も着られる
織りの着物は表と裏をひっくり返しても仕立てられる
刺繍の糸が外れたら邯鄲に修理可能

この「もったいない」精神は何もきものだけではない
料理においても素材を捨てないで使い切る
時間もそう
有効に時間を使わないと「時間を無駄にしてもったいない」
と表現する
さらには
人の才能を生かしきらない指導者に対して
「勿体無い人の使い方をする」
「あの人の才能を活かさないなんてなんと勿体無い」

チャコちゃん先生が何をいいたいかお分かりでしょう?
今の日本の政府は才能のある人を座敷牢に閉じ込めた
「ああもったいない」

自然の摂理に叶うものが美しい
勿体無い精神は
自然摂理と逆のことをすることをさす

それにしても
静岡は平和、富士山と駿府城の石垣にたれる櫻
その桜の花びらがお堀の水の上でゆらゆら風に身を任せている

「浜岡原発怖くない?」
「今みんなで原発止めろと声を上げているの」
「でもね新しく作るという案は引っ込めたみたいですよ」
「家康公が怒っていますよ」
「隠居の町が危険に晒されるのはね」

終わって静岡市を一望できるレストラン
「穏やかな駿河湾ね」
「富士山も美しい」
「この景色が永遠に続くよう勿体無い精神を大切にしよう」
「よろしくね」


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