チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

降伏文書に調印した日(終戦ではない)

2021年08月15日 11時50分07秒 | 日記
本日8月15日が「終戦記念日」として多くの人に認識されているけど、本当の終戦は9月2日。8月15日戦艦ミズリー号で日本国は連合国に「降伏文書」調印した

8月15日は「ポッダム宣言受諾」の意向を連合軍に通告し、それを昭和天皇陛下が国民に前もって伝えた、というのが正式。だからこの時点ではまだ戦争は終わっていなかったわけ

その後「サンフランシス講話条約」が連合国との間で締結され、正式な終戦となった。それが9月2日。この締結に参加しなかったソ連とは「日ソ共同宣言」中国とは「日中共同声明」をして、賠償問題、戦争に関する問題を一括処理することで、この戦争の責任と義務は日本国は果たしている(いまだにぐずぐず脅されているけどね)

8月15日を終戦と思い込んだ日本軍の隙をついてソ連は北方領土に8月18日に乗り込み奪いとった。日本は戦争が終わっていると思っていたので、対戦は防戦のみとなっていたし、戦争放棄と取られてやすやす北方領土のソ連占領を許してしまった

以上の真実を知ったのは、昭和40年以降。我が家に国後島出身の女性が寄宿するようになり、彼女らの北方領土問題に首を突っ込まざるを得なかった
生まれた土地から無条件に追い出され、其れに関して当時は国も責任は取らず、人事のような対応しか受けとれず、島を離れた人たちは不安な生活を送っていた

私達夫婦が出来ることは、彼女たちの職を探し、精神面に落ち着きを与えることしかできなかった。そして改めて北方領土がなぜソ連に奪われたのかの真実を知ったとき、本当の戦争終結は8月15日ではなかったということも理解できた

日本人の「人の良さ、優しさ」というものが時として国民を不幸にする
命令系統がしっかりしている時はいいが、崩れると自分で考えられない人間を作っているのも日本。それは現在の社会でもそう。

この度のパンデミック、オリンピックにも、日本人の人の好さ、優しさ、優柔不断、自分を責める癖がどのようにこの国を変えていくのか、大きな間違いが起こらないように今こそ、自分で考える自立の精神が大切。人を責めず、もちろん自分もず責めず、俯瞰して物事を考え、処理していく日本人にならなければと思う

それにしてもわきが甘く、いろんな失敗があっても、日本という国は人品卑しからぬ国であることに間違いない。不思議な国だ

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