チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

家畜だわね私達

2021年06月15日 09時27分42秒 | 日記
久しぶりに蚕を育ててみて、人間が蚕を家畜にしたけど
今は日本人は誰かの家畜になっていると思った

家蚕(かさん)と言われる今の蚕は、人間の手によって人間が管理しやすいように改良していった
その為羽があっても飛べない
交尾も人間が割愛しなければいつまでもくっついたまま
勿論餌である桑の葉は人間が与えないと餓死する
繭を作るのも人の手で誘導されている
というように、すべて人間の管理のもとに置かれている

翻って、今の日本人を見ると、この蚕の姿と変わらない
病院で出産医者の管理下 乳児は保育室に入れられ親の手の届かないところで管理される
育て方も全て教科書通り
学校も、職場も決められたレールを走っていれば安心
老後も施設でくらし施設の管理下

不思議と思わずその流れの中で一生を終える
此れって「人の一生」と言えるのだろうか

それでも日本人は勤勉だからその管理下の中で、マニュアル通りに生きて行く
これで一生を終えていいのかな、神様にいただいた命を、自分のしたいことを、しっかりやらなくていいのかな
今は自分が何をしたいかさえ分からなくなっている
そのように教育されたから、つまり家畜だから

人間が蚕を家畜に改良したように
今、日本人は長い時間をかけて誰かに家畜にされてきた
マスクをした人々が電車のなかでスマホだけを見ている姿に、チャ子ちゃん先生は旋律を覚える、吐き気もする

みんなこのまま滝つぼに入っていく
それを望んでいる人がいるとも知らされず、それが己の道だと信じている
でも
引き返せると信じたい


コメント
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