チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 430

2021年06月23日 10時37分23秒 | 日記
夏至に入ると夏物を着始める
夏物というのはsお財が透けて見えるもので、見た目も涼しい
日本人の織の技術のたまもので涼しき見える織の種3類は無限にあった
そう無限だった

まず手編みが一番初めに考案されたものだと思う、縄文時代はまさしく手編みだ
先日縄文土器を焼いている陶芸作家のところに行ったが、「編む」「綯う」という二つの縄を見せていただいた
現実に真似てみたがこれはなかなかむつかしい。この難しさからもっと単純にと思ったのが「織」なのではないかと思う

着るものも当初は大きなはっぱを身に付けたのかもしれない
また落ち葉などを拾い繋ぎ合わせて衣裳にしたのかもしれない
遺跡の中から出てくるものに、大麻の種や、
ほとんど裸での生活が長かったのではないか
編み物で布を作るというのは大変な手間なので、織が発明されたのだろうが、それが布としてあったらしいという幻の「倭布・しずり」という布がある
経糸が絹で、横糸が大麻だと言われている、もちろん誰も見たことがない。正倉院にもない(多分)

はるか昔から日本人の研究熱心さは他国にくらべて、群を抜いていたのではあるまいか
そういう中で
紗織、羅織、絽織という三大織物が出来上がっている
この三つの基本的な織を中心にした織物がそこから派生して天文学的な種類になったのだが、私たちの時代はそのすべてを見ることはできない

しかし基本の織は健在だ
個の織の心地よさを大いに味わいたい、それは着物を着ることによってしか味わえないかもしれない
夏の着物の醍醐味は、この素材を身に受けて楽しむということだろう

チャ子ちゃん先生は本日現代版「倭布」着てライブをしようと思う
ここ二日ライブ中にフリーズしてしまう、原因はまだっよくわかっていないけど、こういうことに詳しい方に出会いたいものだとつくづく思う
コメント
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