チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

皇居勤労奉仕

2011年06月14日 19時05分06秒 | 日記
第一日目
まさか自分が皇居の清掃奉仕をするなんて全く思ってもいなかった
友人の誘いで
「面白そう」と手を上げた
この日のために薩摩絣で作務衣もデザインした
面白いこと、珍しいことにすぐ飛びつくチャコちゃん先生

作務衣の上着は暑いので
なんと10年前に購入していたアルマーニーの麻のジャケットを合わせた
コレがなんと自慢したくなるくらいさまになっている
「日本のモンペにアルマーニーか」
とニヤニヤしながら早朝の皇居に赴く

建物の説明を受けながら枯葉を取り除いたり
雑草を引き抜いたり
芝生の上にピョンと首を出したきのこが可愛い

二重橋は昔この橋を作るとき下に一つ作ってそのうえに作ったので二重につくった
と言うことで正式名は「鉄橋」というのだそうな
「もし二重橋という名をなくしたら困るのは島倉千代子」
と作業指導のお兄さんに言われても
わかる人はおじさんとおばさんだけ

歌会などを行う豊明殿には
両端に瑞鳥がきりりと優雅に聳えていて
とても静寂な気分になった
白石を敷き詰めた庭には紅白の梅
なんとも清らかな風情だ

江戸城跡の石垣も美しい
桔梗門を通り過ぎるとき江戸の風を感じた

草や枯葉を取り去った芝生に寝転ろがって
楠の葉越しに空を見上げる
ゆっくりと雲が動く

きらびやかな会が開かれる場所であっても
其処に漂っているのは清清しい空気だ
日本の原点を呼吸した感じがした

飾ることなく自然を大事に
その自然に助けられていることに感謝している人たちが
この空間で呼吸している

この皇居勤労奉仕は終戦後の昭和20年から始まった
「人間天皇」となってから
皇室と国民との親しき場所としてはじめたのだという
皇室が日本人の宝であり
その宝を多くの人とともに美しくしていこうということでもあろうか
いままで171万人が奉仕

そこに売店もある
早速菊のご紋章がさり気なく押されている
緑の札入れを留守番のタナカトセキドに持ち帰る
「美しいお金の使い方をしなければね」
と押し頂いてくれた

奉仕資格者は4日間健康でいられる人
15歳から75歳まで
ただし15名以上の団体

心洗われる場所であった

チャコちゃん先生溝に入ってプチ捻挫をしてしまった
コレも何かの徴
ハテなんだろう
あす草を抜きながら考えよう
コメント
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