きものを深く研究していくと
敗戦後教わった日本の歴史がおかしいと気づく
まずは「生糸と工女さん」の話から教わった日本の社会現象に疑問を持つ
「女工哀史」というくくりがある
労働者は常に搾取されて少ない給金で働かされいじめられ苦しかった
ある日美しい生糸をを手に取って考えた
こんなにも美しい糸作りのできる女性たちが、苦しみや怨念の中でできることなのだろうか?
そしてつてを頼り、製糸工場で働いていた3名の老女を探し出し、インタビューをした
当時(今から40年前)80歳を過ぎていた方々だったが、結城縮の縞を着た方、結城縮の絣、大島紬の絣を着て集まってくれた
そして開口一番
「仕事が楽しかった」
4年か5年働いてそのお給金で家が建った、毎日お裁縫や、国語、そろばん、料理、作法などの講座もあって、教養を身に付けて生家にもどり、おかげで家も潤い、ランクの上の家に嫁いで幸せな家庭生活を送ることができた。生家では蚕を飼っていたので、糸を取る仕事は苦にはならなかった
10代の少女たちの関心はおしゃれと食べ物、お休みの日の小間物屋での買い物が楽しかったと話してくれた
糸取りも上手になればお給金も上がるので、みんな一生懸命工夫をして上手になろうと努力をした
どこが「女工哀史?」
もちろん厳しい指導者もいたかもしれない
しかし「負」の歴史ばかりを掘り出して伝える態度に何か作為を感じる