ダンテス•ダイジに関するネット上の評判を見ていたら、「自殺した」ということに対するワダカマリが目についた。
「理由はどうあれ、いただいた命を自ら捨てるのは、いかがなものかと思います」という調子。
これに関して、まず確認しておくべきなのは、「仏教には、『自殺は悪いことだ』という発想がない」ということだ。上のような、「神様からいただいた生命を、勝手に放棄するのは罪だ」というのは、もともとキリスト教の教義。近現代のスピリチュアリズムでも、大なり小なり、「自殺したヒトは、死後ロクなところに逝かない」ということになってるが、それもキリスト教の影響だ。
仏教には、そういう考え方がない。そもそも、開祖のお釈迦さま自身、菩提樹下で解脱してスッカリ満足し、「もう、ここにいる理由はなくなった」とばかりに、食べるのをヤメてさっさと餓死しようとしていたが、それを見た梵天があわてて飛んできた。「まあまあ、そうおっしゃらずに。世の悩める衆生に、法を説いてやってくださいよ」と頼み込んだところ、「そう言うけど、世俗にまみれたヒトたちには、どうせ分かんないよ」と最初は渋っていたが、何度も頼まれるもんだから、ようやくOKしました…っていう世界。
現代の日本人には、なんだかんだ言いつつ、キリスト教の考え方がそれなりに浸透している。「自殺は罪だ」という考え方は、その実例のひとつだろう。
上に挙げたような解脱者の死は、ある意味、この世にまったく関心がないことから来る、一種の自然消滅みたいなものだろう。でも、普通に自殺する人の多くは、そうではない。彼らの多くは、マジメすぎて物事をテキトーにやり過ごすことができず、ウツ病になってしまった人たちだ。病気なんだから、仕方がない。責めるのは酷というものだ。そうなる前に、早く瞑想して内分泌系や神経系を刺激し、気分が明るくなるホルモンを活性化するべきだった。それと似たような働きをする薬品もあるんだから、薬物治療するのも一つの手だろう。
それはともかく、「自殺するのは悪いことだ」という強固な信念は、人生を重苦しくする。会社だって、そうだろう。「ボクは、絶対にこの会社をヤメられない。他には、生きる場所がないんだ」というほどに思っていれば、プレッシャーは強烈なものになる。こんな考え方をしてたんじゃ、精神的に追い込まれるのも仕方ない。もっとも、その方が火事場の馬鹿力でガムシャラに働き、優良サラリーマンになれるかもしれないが…。
それに比べて、「こんな会社、いつヤメてもいいや」と思ってる方が、プレッシャーがなくて気楽なのは確かだろう。それと同じように、「こんな人生、いつでもヤメられる」という方が、気楽な人生なのは間違いない。気楽だから深刻に悩まなくなるし、そのためウツ病その他になりにくいから、かえって自殺にまで追い込まれない。
そもそも、仏教では、「人生は苦しい。もう生きていきたくない」と思うのは、解脱への第一歩。というより、「もう二度と、どこにも生まれ変わらない」というのが仏教修行者の目標なのだから、その前段階として、「まず、この人生を生きていきたくない」と思うのは当たり前(笑)。
もっとも、日常生活に埋没して生きている普通の人に、そういう透徹した認識を持てと言っても無理がある。だから、まずは「人生は苦しい。輪廻転生はもっと苦しい。解脱すれば、もう生まれ変わらなくてすむ」という仏教の教理を学ぶことから始める。「そんなことないよ。そりゃ人生、つらいこともあるけど、楽しいことだって一杯あるよ」という人には、「今はそうかもしれないが、人はいつか老いて死ぬ。最終的には、必ず苦しい」と教える。
それでも足りなきゃ、美味しそうな食べ物が腐っていくのを見せたり、墓場に連れていって美女が腐乱死体になっていくのを見せたり、瞑想でもそういうイメージトレーニングをやらせたり…。そうやって、「人生は、実は楽しくないんだ。なんだか楽しそうに見えるのは、錯覚なんだ。さあ、君もこんな世界からの離脱を目指そうよ」というのが、お釈迦さまの教え。
昔の地球では、そうやって、個人のアセンションを目指していたのだ。人類全体のアセンションなんて、あまりにも遠い未来の話。とりあえず、自分だけでも、ここから離脱するしかなかったのだ。
でも、今の時代はちょっと違う。今は逆に、人類全体の流れに乗って、自然にアセンションする時代…。
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欲求も起こる場合もある。
仏典には、自殺した弟子のエピソードがいくつもある。出家修行者(比丘)の自殺、在家信者の自殺あり。
そして、自殺と言わない下記のような自殺方法もある。その一つを紹介しよう。
★ 入滅直前の釈迦に料理を給仕したチュンダの自殺
チュンダは、仏陀の一向に食事をもてなしたが、その食事がひどく腐乱していたか、毒性があったかして、
仏陀も死ぬほどの苦痛を味わった。そのチュンダは、仏陀から咎められず、弟子たちから責められないよう
仏陀は配慮されたと書かれている。下記の対話は、仏陀が死線を超えた後のものと思われる。
チュンダは(仏)に礼拝をおわって、一隅に座り、仏に申しあげます。「私は入滅したいと思います。
私は入滅したいと思います(完全なニルヴァーナを得たいと思います。完全なニルヴァーナを得たいと
思います)」
仏は、このチュンダに告げていいます。「それにふさわしいちょうどよい時期を知るべきである(「今が
ふさわしいチャンスであるか考えた上で、随意に行動しなさい」の意。」そこですぐに、チュンダは仏の
前で入滅しました(完全なニルヴァーナを得ました)
『阿含経を読む』下、三枝 充悳著 青土社刊
※チュンダは、仏陀の了解を得て、仏陀の目の前にて、刀を持って腹を切ったと伝えられる。
そのサムスカーラは、手負いの虎が食いつくように過激だと言う。この段階において、
ほとんどの人が挫折するという。
それに打ち勝つ時、今度は悪魔がやって来て邪魔をする。発狂か、自殺かへ追い込まれる。
それに打ち勝った者には、天界の神々がやって来て、瞑想を邪魔する。
それに打ち勝つ時、内なるグル、神がやってきて、瞑想者と共に、真我突入を果たす。
これらが一般的な瞑想のプロセスだと知っておこう。
そう意図するだけで肉体を捨てることができるという。
少なくとも、お釈迦さまはそうだったはず。
肉体を捨てることができるという。少なくとも、お釈迦さまはそうだったはず。
そうなんだよな。残酷な死に方は、人に疑問を与える。
悟るために死に、死して解脱を得る、と言うのは、ヨーギの世界にも多々ある様子。
解脱してから自殺したのは、ダイジのほかに例を知らない(笑)
復活後、100歳まで生きたイエスキリスト(信頼できる情報)は、死んだ時に遺体を消滅させて、
真珠のような宝石を残したと言われている。その宝石は今もあるという。
僕も死ぬとき、遺体を残さず、美しい宝石を残すよう、その修練をしておこう。
まあ、自殺などで無理やり肉体を離れようとしなければ離れられないということは、
彼が完全に解脱していなかったということなのかもしれない。ダイジ氏についてはよく知らないので、何も言えないけど。
遺体を残すと、残された人が面倒だから、死と一緒に消せるならそれに越したことはないね。
通行人が同意的なのは珍しい・・・?(笑) 事実には同意するよ。
超越意識(サマディー)に入ることは、悟りとみなされているけれど、悟らない者でも入る
ことは出来るってこと。歴史の上では、大勢いるんだ。例えば、マホメットがそうだった。
素晴らしい真理を表したけれど、バドルの戦い、ウフドの戦い、ハンダクの戦いなどに
明け暮れ、数百億の人を殺害したのは、悟りと程遠い心境だ。
多神教徒のカーバ神殿に数百体あったと言われる偶像を破壊・弾圧し、自己の神殿に
変えた。彼は、性も超越していなかったから、22人の妻を迎えたといわれ、最愛の妻が
8歳の時、50歳代で結婚したと言うから超ロリコンじゃん^^
ダイジは、確かに超越意識に入った人。かなり壊れてはいたが。。。
必ずしも、そんなことはないですよ(笑)。
柔軟さというもうひとつの側面が、ここではまだ表に出てないだけでしょう。
>彼は、性も超越していなかったから、22人の妻を迎えたといわれ、最愛の妻が
8歳の時、50歳代で結婚したと言うから超ロリコンじゃん^^
あの時代のアラビアは、戦乱の連続で男が死に絶えたため、未亡人や孤児が多かったのです。マホメットは、自分の妻にすることで彼女らの窮状を救ったんですよ。
もちろん、女好きだったのも事実だろうけど・・・(笑)
マホメットは、自分の妻にすることで彼女らの窮状を救ったんですよ。
そういう側面も確かに否定できない。
しかし、そうであるなら、財力もあったのだから、5.000人ほど囲えば、世界の英雄だと
讃えられたかも。単なる経済支援なら、セックスする必要もないし。。。
22人じゃあ少なすぎでは・・・?(笑)
和尚の本に時々言及があります。
確か『エンライトメント』にはラーマティルタは大いなるものに溶け込むために不要な体の殻を捨てたと書いてありました。
一方、『私が愛した本』には、彼は光明を得ていなかったとあります。
残念ながら、OSHOは読んでない。クリシュナムルティやダンテスダイジと違って、いろんなテーマを取り上げてるから、どれが決定版なのか分からないし。