世界では、さらにいろんなことが同時に起きている。
タイでは、「史上最悪の洪水」だ。ここ数年の異常気象つづきで、「史上最悪」とか、「過去百年間で最悪」といった言葉にすっかり慣れてしまったが、今度はタイだ。首都バンコクも浸水している。タイは「アジアのデトロイト」と呼ばれる自動車工場の集積地だけに、世界の工業生産にもたらす悪影響は、東北大地震をしのぐとさえ言われている。
リビアでは、「アラブの狂犬」ことカダフィ大佐が、ついに死亡を伝えられた。筆者が小学生の頃にはすでに「カダフィは、なんでいつまで経っても大佐なの?」という素朴な疑問が語られていたほど古い独裁者だが、ついに倒れた。最後は、血まみれで足蹴にされる映像が世界に流れ、悲惨な末路となった。
これで、チュニジア・エジプトに続き、倒れた独裁者は3人目。5千年の歴史を持つ地域だが、「2011年」は間違いなく特別な年となった。ヨーロッパ史に例えれば、各国で革命運動が起こり長期政権がバタバタ潰れた19世紀の「1848年」にも匹敵するであろう、歴史に刻まれる年号だ。
しかし、先進国の耳目は経済危機に集中している。働かず、経済感覚が欠如した国民性に定評のある「怠け者国家」ことギリシャの危機が、現在の焦点。
なんとか支援策がまとまりそうな流れで、当面の破綻は避けられるみたいなのだが、問題を先送りすればするほど、歪みは大きくなる。いつかどこかで調整しなければならなくなるのが、経済の常だ・・・。
どんどん変化が早くなり、あまりにも多くのことが同時に起きるので、認識が追い付かなくなってくる。少くとも、その点に関してはコルマン博士の言う通りになってきた・・・。
タイでは、「史上最悪の洪水」だ。ここ数年の異常気象つづきで、「史上最悪」とか、「過去百年間で最悪」といった言葉にすっかり慣れてしまったが、今度はタイだ。首都バンコクも浸水している。タイは「アジアのデトロイト」と呼ばれる自動車工場の集積地だけに、世界の工業生産にもたらす悪影響は、東北大地震をしのぐとさえ言われている。
リビアでは、「アラブの狂犬」ことカダフィ大佐が、ついに死亡を伝えられた。筆者が小学生の頃にはすでに「カダフィは、なんでいつまで経っても大佐なの?」という素朴な疑問が語られていたほど古い独裁者だが、ついに倒れた。最後は、血まみれで足蹴にされる映像が世界に流れ、悲惨な末路となった。
これで、チュニジア・エジプトに続き、倒れた独裁者は3人目。5千年の歴史を持つ地域だが、「2011年」は間違いなく特別な年となった。ヨーロッパ史に例えれば、各国で革命運動が起こり長期政権がバタバタ潰れた19世紀の「1848年」にも匹敵するであろう、歴史に刻まれる年号だ。
しかし、先進国の耳目は経済危機に集中している。働かず、経済感覚が欠如した国民性に定評のある「怠け者国家」ことギリシャの危機が、現在の焦点。
なんとか支援策がまとまりそうな流れで、当面の破綻は避けられるみたいなのだが、問題を先送りすればするほど、歪みは大きくなる。いつかどこかで調整しなければならなくなるのが、経済の常だ・・・。
どんどん変化が早くなり、あまりにも多くのことが同時に起きるので、認識が追い付かなくなってくる。少くとも、その点に関してはコルマン博士の言う通りになってきた・・・。