ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

心の中の火がおさまって

2015年11月29日 | えっせー
 先日のあまりにも激変した空模様を思い出していて、ふっともし
かしたら人生も、それと同じなのかしら?と思った。
 私はまったく覚えていないけれど、生後7カ月のときに母と引き
離なされた。でもその「母に去られた淋しさが潜在意識にシッカリ
インプットされている」と、知ったのは心理学を学んでからだった。
 他人には理解できないどうしようもない寂寥感は、高齢になった
今でも、しばしば私に襲いかかる。

 母が継母だと知ったのは、人一倍感受性が強かった私の15歳の時
だった。「みつごの魂百まで」と言う諺があるが、私はまさしくその
典型かも知れない。普通に両親に囲まれて育った人には、まったく理解
できないと思えるトラウマが私の中に存在している。
 自分を知りたくて心理学にのめりこんだが、そのため、私は子供達に
そんな悲しい体験をさせないため、自分なりに人一倍家庭を大事にして
きたつもりだ。
 
 都内に帰って黄色い大きなお月様を、バスの中から見た時、私は
感じた。人生には宿命と運命があるそうだが、宿命は変えることは
できないが運命は変えられるそうだ。そうだとしたら、私は自分の運命
は、自分の力で開り拓いたと思う。
 幸せなことに、長い人生には、あられ、雷、雹、激しい風雨の日など
あまりなかったし、いつも明るい日のあたる道を歩いていた。
「ラストステージの幕おろしのさまざまな催し」は、私の心の火を静め
る大きな効き目があった。これからは等身大の自分と向き合って、穏や
かに生きていけそうだ。そんなことを考えていた早朝、夫は一人で起きて
ウオーキングの身支度を始めた。彼の手伝いをしながら、今日もペット
を連れて元気に出かける、そんなあたり前の平和な朝に感謝できた。

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