ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス

2015年10月31日 | 世界心理治療学会アドバイス
  ☆誰でも持っている心の両面 
 他人と話していて感じたこと、世間で起きていること、自分とは全然
違う考え、腹が立ったことなど。もしもそれらの気持ちを全部言葉に出
せたとしたら?どんなに楽なことでしょう。
 それが「ホンネ」ですが、でも、もしもすべての人達が、自分の気持ちに
正直に表現したとしたら、世の中は収拾がつかなくなる事は事実ですね。
 そのため、誰でも「感じても言わない」「腹がたっても多少は我慢する」
「あまり気にそまなくても相手に合わせる」などしながら生きています。
それがいわゆる「タテマエ」なのでしょう。
 外面(そとずら)とは他人に見せるタテマエで、内面(うちずら)とは
家庭やごく親しい人だけに見せる自分のホンネの部分を言います。
 世の中にはその両面の差が極端に違う人も、実は案外多いようです。
            
 私達はいつも「ホンネ」と「タテマエ」を、上手に使い分けて生活をして
いますが、外面はあまり親しくない人と付き合った時や、職場では誰でも
必要な側面です。たとえば、職場では本当は嫌でも「ノウ」と言えず
心ならずも従うのが、多分日常的なことかも知れません。
 でも、それが過剰になると、そのストレスはもっとも当たりやすい
家族に向けられることが多く、家に帰ってから八つ当たりして、プンプン
していたり、乱暴なものの言い方をしたり、ときには暴力をふるったり
する場合すらあるようです。対外的な不快な気分は、誰でも多かれ少なかれ
あるのが自然ですが、それを最もホンネを出しやすい家庭や、親しい人に
表すのは、ある程度の甘えであって、少しは許されることでしょう。
 でもそれがあまり度々では、当たられる相手はたまったものなく、家庭崩壊
の大きな要因ともなっていて、過去にそんな指導の実例は何度かありました。
 ☆心あたりがある方はご用心
 内面の悪い人は、外でいつも目いっぱい良い顔をしているため、家に帰ると
心のエネルギーがすっかりなくなり、本当の自分の感情を全開状態にするのです。
 ことに内向的で、自己主張ができず、ノウと言えない「イエスマン」は
ストレスをより多く受けることでしょう。「ホンネ」と「タテマエ」、この
二つを上手に使い分けることが賢さかも知れません。
 職場や他人に見せる外面と、家庭で見せる内面との差が、あまり変わらない
ことがベストですが……もしも職場や対人関係の不満などがあったとした・・・
 他人に八つ当たりするより、それを解消するために楽しい事をしたり
思いきり汗をかいて体を動かしたりして、そのネガティブなエネルギー
を発散させては如何でしょうか。それから他人には良い顔ばかり見せても
家に帰ると、家族ににあたり散らして、その気分を発散させるタイプの
内面が極端に悪い人のいる家庭は、決して幸せではないことをぜひ知って
いただきたいと思います。もしもあなたがそんなタイプだとしたら?
            
「ノウ」が言えなければ生きていけない世の中ですから、「自分の本当の
気持ちを優先させる訓練」が必要かも知れませんね。
 私自身はかなり我儘な性格ですが、それを熟知しているために、長年コン
トロールしながら生きてきました。そのために「ストレス発散法」など
の著書が何冊も書けたのかも知れないと思っています。

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