ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

これも人生かも…

2014年04月07日 | えっせー
 明日は私のスタジオで、編集者達を中心に「お花見パーティ」を開くことに
なり、そのために昨日からピクルスを漬け込んだ。
 昼食後にニンニクをむいていたが、二球だとちょっと大変で、それを見て夫が
手伝ってくれた。彼はリタイアしてから、男の料理教室に三年間通ったし、器用
なので刻みものは私より上手だ。
 イタリー風のトマトソースをつくるためには、大きな玉ねぎを二個も、みじん
切りにしなければならないが、それは目がとても痛くいつも大泣きする。
 そのため、皮を剥いて二つに切りにし、冷凍庫に20分位入れると、ほとんど
涙が出ない。その玉ねぎもニンニクも、夫に全部みじん切りにしてもらった。
 ニンニクをオリーブオイルでしばらく炒め、そこに沢山の玉ねぎを入れて
香りつけにバターを落とし、色が変わるまで炒めてからトマトの水煮缶を二つ加え
煮込みながら、気が付いたらもう二時。
 その後二人でコーヒーを飲みながら、何となく昔話になり、運命の不思議さ
について話した。

 
大家族の長男で商家、私の理想のタイプははキチンと決まっていたのに、あまり
にも環境が違う夫を好きになり、自分で選んで結婚した。
 健康な私だったのに、精神科と小児科以外はすべて通ったほどストレスフルな
毎日だったが、いつの間にかだんだん順応していった。
 でも、もしも私に不満がなかったら、私はソシアルダンス教師にならず、ずっと
商家の妻でいただろう。商売は嫌いではなかったし、大家族の軋轢の中でも、それ
ほど辛い思いはしなかったが、絶えず本当の自分を抑圧していた。
 それがダンス教師になってから、私の人生は大きく変わったのは、今まで抑圧
していた反動のためかもしれない。向上心は人一倍強く、自分には激しいので
海外へも度々行って、次から次にといろいろと勉強した。
 それらのすべて容認してくれた大きな夫、そして今…
ソースがグツグツ煮えている音は幸せを感じる、何と穏やかで素敵な時間かしら
と思ったら、突然フワーッとした「柔らかい幸福の霧」に包まれたような気がした。

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