ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

事実は小説より奇なり

2013年09月08日 | えっせー
☆ 医療刑務所からのお便り
 以前お話ししたが、私の愛読者で医療刑務所に入院していて、かなり高齢の方
からお便りをいただいたことがあった。
 私は職業柄「そんな高齢で刑務所に入っている人は、一体どんな罪を犯した
のだろう」「どんな性格の人だろう」と、大変関心があった。
 著書を愛読しているようで、文面から見ても、きっとものを読むのが好き
ではないかと感じ、ブログで書いて好評だった「私の人生を変えたインドで
の瞑想体験」を、コピーしお返事と共に投函した。
 すると先日そのお礼状を頂いたが、それには「思いがけなくお返事を頂き感謝
しています。先生のお人柄がにじみ出ている文章に感動いたしました」と書いて
あった。私の心意をくみ取ったのか、自分がなぜそこにいるかが書いてあった。

 その人は都内のアパートに住んでいたらしいが、その庭に来る野良ネコに餌付け
している人がいて、大変迷惑だったらしく、その人に苦言を呈したらしい。
 ところが相手は、謝罪どころか逆切れして、口論になったようだ。
さらにその87歳の老人は、その人に殴り掛かって来たらしいが、それをよけたら
倒れて、頭をマンホールに強打し、救急車で入院した。
 とこるが、打ち所が悪かったのか、その二日後に亡くなったとか。
そのため、実刑を受けて、現在は医療刑務所にいるらしいが、いつぞや元警察官も
そんなトラブルで殺人事件が起きたことがあった。
 世の中には実にさまざまな出来事があるようで、刑務所に入ってから一年経つそう
だ。高齢で病気があるから、「医療刑務所」入っているが、「先生がおっしゃるよ
うに、残りの時間はごくわずかなので、シッカリと肝に銘じて頑張ります」と
結ばれていた。想像ではおそらく生真面目で、正義感が強い方かもしれない。
 いずれにしても、私も同様だが、残された時間を大切にして、生きて頂きた
いと心から祈った。

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