☆ さらばリシケシ
いよいよ今日がデリーへ帰る日だ。「魂の故郷」だったリシケシは、わたし
の中でイメージが変化したが、それなりに感慨深く、車に乗ったら一瞬胸が
迫った。 (さようなら、リシケシ)と、わたしは心の中で別れを告げた。
もう再びこの地を訪れることはないだろう。わたしの中で燻っていたヨーガの
呪縛から解放されたような気分もする。
時代は変わってヨーガもかなり変遷している。
帰りはアーナンダ、ホテルに泊まった一人をピックアップするため、わたし達は
リシケシから8時半に出た。それから、車はデリーに向けてひたすら走った。
ドライバーはシンさん、多分30歳代位。いつもにこにこしている感じの良い
人だが、運転はやや乱暴だが巧みで、信じられない位クラクションを鳴らし、かな
りのスピードで追い越しをし、ときどき急ブレーキをかける。
わたしがときどきは悲鳴を上げると、前の二人は笑っていたが、でもちょっと
エキサイティングではあった。ガイドのチャマンさんに聞いたら、インドは
スピードの取り締まりがないそうだ。途中で食事をし夕方にデリーに到着した
が、デリーは相変わらず賑やかで、エネルギッルギッシュだった。
でもやはり都会だと思うと同時に、明日は日本へ帰れると思ったら、すごく
嬉しかった。そこで一行4人は人力車や、刺青体験などし、食事をしてホテル
に着いた。
ホテルは一流ではないが、大きな鏡もあって、バスタブとシャワー設備がある。
リシケシのアシュラムのゲストハウスと比べたら、天と地との差があるよう
に感じ嬉しかった。それから、オイルでギトギトな全身を洗い流したら、体が
軽くなったようで、人心地がついた。
人一倍淋しがりのわたしにとって、一人部屋で食事も別だった今回は
メンタルな意味でかなり過酷だった。突然パニックになりそうな状態になり
慌てて外に飛び出したら、ガイドのチャマンさんと、ドライバーのシンさん
がいて、リシケシの街を回ってくれたので、気分が落ち着きとても助かった。
「三つ子の魂百まで」と言うが、自立心のない弱いわたしの心の暗闇が、思い
がけなく顔を出す。そんなときには、自分でもコントロールできない精神状態
になることがあるのだ。だからカウンセラーとして、人の心の痛みが敏感に感じ
取れる資質になっているのだと思う。そんな状況に置かれることは日本ではあり
得ないが、自分の弱点が露呈しても、誰も助けてはくれないのだと認識した。
一昨年のロシアの「国際心理学会」そして、先月の北京の「世界心理治療
学会」このインドの旅もわたしに「大きな気づき」を与えてくれたと思う。
ことに家族や、友人達に、やさしく見守られているのが当然だと思っていた
自分に気がつき、わたしは幸せなのだと思った。
明日はわたしの先生をデリーのアシュラムに訪ねて、最期のお別れをする
つもりだ。
いよいよ今日がデリーへ帰る日だ。「魂の故郷」だったリシケシは、わたし
の中でイメージが変化したが、それなりに感慨深く、車に乗ったら一瞬胸が
迫った。 (さようなら、リシケシ)と、わたしは心の中で別れを告げた。
もう再びこの地を訪れることはないだろう。わたしの中で燻っていたヨーガの
呪縛から解放されたような気分もする。
時代は変わってヨーガもかなり変遷している。
帰りはアーナンダ、ホテルに泊まった一人をピックアップするため、わたし達は
リシケシから8時半に出た。それから、車はデリーに向けてひたすら走った。
ドライバーはシンさん、多分30歳代位。いつもにこにこしている感じの良い
人だが、運転はやや乱暴だが巧みで、信じられない位クラクションを鳴らし、かな
りのスピードで追い越しをし、ときどき急ブレーキをかける。
わたしがときどきは悲鳴を上げると、前の二人は笑っていたが、でもちょっと
エキサイティングではあった。ガイドのチャマンさんに聞いたら、インドは
スピードの取り締まりがないそうだ。途中で食事をし夕方にデリーに到着した
が、デリーは相変わらず賑やかで、エネルギッルギッシュだった。
でもやはり都会だと思うと同時に、明日は日本へ帰れると思ったら、すごく
嬉しかった。そこで一行4人は人力車や、刺青体験などし、食事をしてホテル
に着いた。
ホテルは一流ではないが、大きな鏡もあって、バスタブとシャワー設備がある。
リシケシのアシュラムのゲストハウスと比べたら、天と地との差があるよう
に感じ嬉しかった。それから、オイルでギトギトな全身を洗い流したら、体が
軽くなったようで、人心地がついた。
人一倍淋しがりのわたしにとって、一人部屋で食事も別だった今回は
メンタルな意味でかなり過酷だった。突然パニックになりそうな状態になり
慌てて外に飛び出したら、ガイドのチャマンさんと、ドライバーのシンさん
がいて、リシケシの街を回ってくれたので、気分が落ち着きとても助かった。
「三つ子の魂百まで」と言うが、自立心のない弱いわたしの心の暗闇が、思い
がけなく顔を出す。そんなときには、自分でもコントロールできない精神状態
になることがあるのだ。だからカウンセラーとして、人の心の痛みが敏感に感じ
取れる資質になっているのだと思う。そんな状況に置かれることは日本ではあり
得ないが、自分の弱点が露呈しても、誰も助けてはくれないのだと認識した。
一昨年のロシアの「国際心理学会」そして、先月の北京の「世界心理治療
学会」このインドの旅もわたしに「大きな気づき」を与えてくれたと思う。
ことに家族や、友人達に、やさしく見守られているのが当然だと思っていた
自分に気がつき、わたしは幸せなのだと思った。
明日はわたしの先生をデリーのアシュラムに訪ねて、最期のお別れをする
つもりだ。