ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

カウンセラーからのアドバイス 47回

2007年01月23日 | アドバイス
   ☆ 不安感について
 不安感には実態のあるものと、そうでないものとがありますが、今回は
実態のあるものについてお話しましょう。でも不安はまったく悪いもの
ではなく、極端な言い方をすると、むしろ欠かせない要素かもしれません。
 何故なら、不安があるからこそもしもの場合を考えて、食料を備蓄
したり、保険に入ったり、貯蓄をしたりすることができるからです。
 もしもまったく不安がないとしたら、まさかのときには世の中がめちゃ
くちゃになると言ったら、言いすぎでしょうか。 
 不安神経症という病的なものもありますが、一般的にはそううつ気質と
呼ばれる人にその傾向が多いようです。
   ☆ そう、うつ気質とは
 気質は生まれたときからすでに持っているものを言います。
 特長は同調的で開放的で、人間大好き、開放的で心優しく、誰とでも仲良く
できリーダーシップもあり、一言で言えば「キップの良いタイプ」でとても
付き合い易い人です。でも気分の変動が激しく、何の脈絡もなく落ち込み
やすく、また気が変わりやすいのが特長です。
 そう状態のときは比較的元気ですが、うつ状態になると些細なことで
傷つきやすく、ときにはたまらなく淋しくなったり、不安感が心の中から
黒い雲が湧いてくるように込み上げてきたりすることがあるのです。
 心当りのある方は、自分自身の気持ちが落ち込んだときや、不安感に襲われ
たら「そのうち通り過ぎて行くのから、あせらずに待とう」と考えては如何で
しょうか。
 あの有名なゲーテも極端な躁鬱気質だったようですが、実はうつ状態のときに
あの名作「若きヴェルテルの悩み」を完成したといわれていますが、うつも
必ずしも悪いことではないようです。実はわたしもこのタイプですので、不安が
こみ上げてきたときには、いつもつっ走りがちな自分を、もっと内省的に
見つめる時期だと捉えるようにしコントロールをしています。
 ☆ 気分を素早く変える方法
 もっとも効果的で誰でもできるのが深呼吸ですが、呼吸は感情と密接な
結びつきがありますので。不安感や緊張感に襲われたときには、呼吸が
浅く早くなりがちですので、意識的に深い呼吸をくり返しましょう。
 呼吸とともに自己暗示を加えると、より一層効き目があるでしょう。
    ☆ プラス暗示深呼吸法
  1  吐く できるだけゆっくり吐き出しましょう。
  2  吸う プラスの要素(安心感、希望、精神安定、ヤル気、幸運
      明るい気持ちなど、あなたに必要なもの)を心の中に吸い込む
     ように息を吸います。
  3  止める 今吸い込んだプラスの要素を、心身のすみずみまで広げる
        ようにイメージします。
  4  吐く 今自分を落ち込ませているマイナスの要素(不安感、緊張感
        おびえ、恐怖感など)すっかり出すつもりでできるだけ
        ゆっくり吐きましょう。これを5・6回から10回ぐらい行う      と、かなり気分をコントロールできます。またいつでも、どこでも
     できますので、ぜひ試して下さい。
    また「そううつタイプ」は、何の脈絡もなく気分がアップダウンします     が、ご自分の気質を理解し、上手にコントロールできればきっと生き易く    なることでしょう。
                            能里子

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