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miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.521 「アラジン」

2016年08月22日 22時54分53秒 | 過去の観劇記録
2016年8月21日(日) マチネ 電通四季劇場・海 1階 5列 シモテブロック シモテ寄り

ジーニー=阿久津陽一郎、アラジン=海宝直人、ジャスミン=三井莉穂、ジャファー=本城裕二、イアーゴ=町田兼一、カシーム=松島勇気、オマール=山下啓太、バブカック=白瀬英典、王(サルタン)=石波義人、他。
作曲=アラン・メンケン、作詞=ハワード・アッシュマン/ティム・ライス、台本・作詞=チャド・べグリン、演出・振付=ケイシー・ニコロウ、日本語歌詞=高橋知伽江、他。

砂漠に囲まれた神秘と魅惑の都アグラバー。その下町にアラジンという青年が暮らしていた。貧しい生活のために、市場で仲間たちと盗みを繰り返し、衛兵に追われる日々。だが亡くなったばかりの母親を思い慕い、いつかは真っ当な人間になってみせると心に誓っている。
一方、アグラバー王国の王女ジャスミンは、王宮での生活を窮屈に感じていた。王から結婚を急かされているが、法律に縛られ、「王子」の位にある人間としか結婚できない。聡明で自立心ある彼女には、それは耐えられないことだった。自由になることを心から願う彼女は、とうとう王宮を抜け出し、街へと降りてしまった。
そんなアラジンとジャスミンが、多くの人々で賑わう市場で出会う。もちろんアラジンは、ジャスミンが王女であることは知らない。互いに心通わせていく二人。しかし、やがてアラジンは衛兵に捕らえられてしまう。ジャスミンは自らの身分を明かし、彼の解放を求めようとするが、それが許されるはずもなく、アラジンは剣で切り付けられそうになる。
そのとき一人の老人が駆け寄ってきた。老人は衛兵に賄賂を与え、アラジンを救う。命拾いしたが、なぜ見ず知らずの人間が自分を助けたのか理解できないアラジン。その問いに老人は、「君に頼みがある。“魔法の洞窟”に行ってほしい」と返した。悩んだ挙句、アラジンは頼まれ事を引き受ける。
実は、この老人こそ、アグラバーの乗っ取りをたくらむ邪悪な大臣ジャファーだった。
彼は、3つの願いが叶うという魔法のランプを手に入れ、王国を支配しようと考えていたが、そのランプは、“ダイヤの原石”と見込まれた者しか入ることができない“魔法の洞窟”にある。そこで、アラジンをそそのかし向かわせようとしたのだった。
だが、この企ては失敗し、結果、取りに向かったアラジンが、魔法のランプの精ジーニーの主人となる。3つの願いが叶うと聞いたアラジンは、愛するジャスミンにプロポーズしたいと願い出る。ジーニーはアラジンを王子に変身させ、城へと向かわせた。“魔法の絨毯”で星空をデートするうちに二人は徐々に恋に落ちていく。
しかしアラジンは、その心根の優しさから、自分の正体を打ち明けられずに悩んでいる間に、大切なランプをジャファーたちに奪われてしまう。
どんなに悪い人間でも、主人となったからには逆らえないのがランプの精ジーニーの悲しい運命。ジャファーはジーニーに、自らを王にするよう命じた。
はたしてアラジンはランプを取り戻し、ジャスミンと結ばれることができるのか……。
(あらすじは四季公式HPより)

ロングランも始まったばかりだし、そのうち観に行けるだろう…とかタカをくくっていたら、あれよあれよという間に四季で一番チケットの取りにくい演目になってしまった!
八女さんから有り難いオサソイを受け無事に観られてとても良かった~♪

またもや(笑)ディズニーのアニメを見ていない(^_^;)ナンバーは「ホール・ニュー・ワールド」と芳雄くんが良く歌う「自慢の息子」くらいしか知らないというw
でも楽しめた!老若男女、皆が楽しめるんじゃなかろうかと思う。それと“エンターテイメントとは何ぞや”“ショービジネスとは何ぞや”と、色々な所に問い正したくなる(汗)そんな作品でした。

オープニングのジーニーのナンバーから既に心が踊りまくり、色彩の鮮やかさ・場面転換・各キャストの身体能力の高さにホレボレと見とれる。
と思ったら…
せーりーふー!orz
歌はいいのにな…もちろん動きもダンスも最高なのにな…いや、あの「母音法」があるからこそ四季なのだーッ

あ、アラジンがパンを1つ盗んだ…
牢獄に19年!汗で罪を清めたぁ~ 男もいるのに!(違)
海宝くんのアラジン、とても素敵でした。ウソをつかないで正直に生きようとしているのに、なかなか思うとおりに行かない青年。
亡くなった母の、「自慢の息子」と言われるようになりたい…
時には流され、時には反発し、良き友人に恵まれ理解ある伴侶も得て、きっと偉大な王になって…いくのかな?
こちらが主役なのかw ジーニーの阿久津くん!おおっ!「マンマ・ミーア!」以来かも…
すごいわー。なんですかね、あの自由自在っぷり。ジーニー大好きになったw
ジーニー登場のナンバーもゴーヂャス☆ 2幕最初の、アラジンがジーニーに頼んで王子様になり、ジャスミン姫に求婚に行くパレードがあるんだけど、2幕最初だよ?まだ最初だよ?あんなビッグナンバーをいきなり披露しちゃっていいんですか?いーんです!@川平慈英
もーね、その後も捕らわれたアラジンを友人3人が救いに行く時の「ハイ・アドベンチャー」とか!(もー!前日観た「王家」のチャンバラシーンなんて目ぢゃない!歌いながら踊りながらアクションも凄い!もちろんハモりも凄い!)
さらにさらに伝家の宝刀(笑)「ホール・ニュー・ワールド」も凄いキレイ!魔法の絨毯どーなってんの?肉眼ではワイヤー確認できず(もちろん絨毯の四方にはあるが)。壁がすべて夜空&星でキラめいて、アラジンとジャスミンのデュエットもロマンチックよ~
友情って大切、っていうナンバー(「フレンド・ライク・ミー」でいいのかな?)も いい曲なのよー
なにしろ日本語歌詞はあの「アナと雪の女王」の高橋さんだしね!
曲と歌詞とが相まって、そこに俳優の演技が重なり、感動が産まれるんだyo!ほら、この連鎖を良くみるんだ!考えるな、感じろ!(笑)←誰に言ってるんだって?ま、推して知るべしw

そーいや悪役のイアーゴなんだけど、そんなに悪い人なのか?ミュージカルではあまり極悪非道らしきトコがないけど(^_^;)
悪役笑いは沢山してたが。
アニメでは鳥らしいが、舞台では人間になっていたイアーゴ。
あ、ラストは「そうだった!」と合点ガッテンw
あのランプ、金庫にしまってカギを捨てるとか、そーぢゃなくて壊しちゃえばいいんぢゃね?と思ったり。
あと王が「ワシは人を見抜く目があるのぢゃ」とかいうセリフがあるんだけど、だったらジャファーを側に置くなよ、とか
だいたい、どこの姫も自由を求めてる!
等々ツッコミもモチロン。

久々に四季ミューでhitしたよ!
しばらく食わず嫌い(いや、食って中ったのか?)だったけど、「アラジン」ならあと数回観ても良いな、と思った。

カテコも盛り上がって結構なスタンディング具合だった。
しかしカーテンが開くタイミングが早いんだよ、どの演目も。どうして もう少し待てないのか?
3度目、4度目と 上がるたびに笑いが起こるのは余り好きじゃないんだよなー。
カテコはお義理じゃないと思うの。客席のボルテージが上がって→待ってました、でしょ。

No.520 ミュージカル「王家の紋章」

2016年08月21日 22時49分30秒 | 過去の観劇記録
2016年8月20日(土) ソワレ 帝国劇場 1階 R列 センターブロック カミテ寄り

メンフィス=浦井健治、キャロル=新妻聖子、イズミル=平方元基、ライアン=伊礼彼方、アイシス=濱田めぐみ、イムホテップ=山口祐一郎、ルカ=矢田悠祐、ミタムン=愛加あゆ、ナフテラ=出雲綾、ウナス=木暮真一郎、ミヌーエ将軍=川口竜也、セチ=工藤広夢、ほか。

原作=細川智栄子あんど芙~みん、脚本・作詞・演出=荻田浩一、作曲・編曲=シルヴェスター・リーヴァイ、指揮=若林裕治。

16歳のアメリカ人キャロル・リードは、エジプトで大好きな考古学を学んでいる。頼もしい兄や、友達や教授に囲まれ、幸せな毎日を送っていた。
ある日、とあるピラミッドの発掘に参加するが、そこは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓だった。ピラミッドに眠っていた美しい少年王のマスク、古代エジプトへのロマンに沸き立つキャロル。
そんななか、アイシスという謎の美女が突然現れる。記憶をなくしているという彼女は、キャロルに優しく近づき、リード家で面倒をみることになるが、実はアイシスは古代エジプトの神殿の祭司でメンフィスの異母姉。メンフィスの墓を暴いたことによる祟りを起こすため、現代に現れたのだ。彼女の呪術によって、キャロルは古代エジプトへとタイムスリップしてしまう。
キャロルは、エジプト人にはありえない金髪碧眼に白い肌。そして、考古学の知識と現代の知恵を持つ。やがて古代エジプト人達から、“ナイルの娘”“黄金の姫”と呼ばれ、崇められる様になるが、キャロルは現代を懐かしみ、帰りたいと願っていた。しかし、メンフィスから求愛を受けるようになり、強引で美しい若き王メンフィスに反発しながらも心惹かれてゆく。だが、メンフィスを愛するあまり憎きキャロルの暗殺を企てるアイシスや、キャロルの英知と美しさにほれ込み、彼女を奪おうとするヒッタイト王子・イズミルなど、2人の間には数々の困難が立ちふさがる。
果たしてメンフィスとキャロルの運命は――。
(あらすじは公式HPより)

上演が決まった時にも書いたが、約10年位前に突然(笑)原作にハマり、その時出ていたコミックを漁るように読んだが、あまりに終わらないのでコミックも手放してしまった。

なんというか…原作の再現率はかなり高いと思う。主にキャストの衣装やたたずまいといった点において。
しかしな~まずナンバーに「コレ!」といったパンチのある曲がないのと、歌詞がイマイチな所。さらに舞台装置が寂しいシーンが多くて残念。
浦井くんも帝劇初主演で座長という重要な責務があるせいか(?)それとも演出のせいなのか…もっと「やればできる子」なんだよ大先生わっ!って思う所もしばしば。
早々と再演が決まったけど、観た感想としては「これ再演すんの?」だった(汗)
主にキャストファン&原作ファン&東宝ミューファンがこぞってチケットを買ったから東宝も勘違いしたのかもしれないけど(爆)←ていうか最初から2年契約っしょ?
演出、歌詞、ナンバー、セット等々含めて再考を願いたいと思う。
決して悪いわけではないけど、その方がもっと良い作品なると思うのだ。
ちょっといつもより辛口だったろうか…
とりあえずツッコミつつ羅列するに留める。

・ライアン兄さんのスーツはもっと高級にすべき!@八女ねーさん。確かに(^_^;)リード財閥の御曹司ともあろうお方が!
・現代パートをひとり切り盛りするライアン兄さん。ちょっとかわいそうになる…
・キャロルが未盗掘の墓にフレアスカートと白いパンプスで入り、さらに棺の中にあった花を躊躇なく取り出すという暴挙!「考古学が大好き」という設定がまったく活かされていない!
・タイプスリップのシーンが少し分かりずらい。特に2回目。
・アイシス姉さん影の主役。特に黒いドレス(蛇柄の)がお似合い!
・ミタムンの愛加さん…出過ぎぢゃない?愛加さんは悪くないけど、あんなにケロイド状態で出番があるのはorz
・聖なる油にまみれてる~
・ナフテラの出雲さん@組長!さすが!
・んでもってルカの矢田くんとウナスの木暮くんがイイ!2幕後半くらいで真顔で踊るシーンがあってワロたw
・ミヌーエ将軍の川口さんも抑えた演技で良し!アイシス姫に平手打ちくらう!
・イズミルの平方くんがとても良くなっておりました!タッパもあるし今後の更なる活躍を期待(八女さんの頭の中は半分くらい『かぼちゃパンツ』で占めていた)
・祐サマのイムホテップ。登場シーンでシモテから階段が出てきたから、思わず「さぼるなどこ見てるんだー」と歌いながら出てくるんぢゃないかと(演目ちゃうやんか!)密かに期待してたら普通に出てキターッ
・片手に杖もってるから両手の動きが封印されてて、とりあえず見られた(ヲイ)
・祐さんセリフ…(^_^;)
・キャロルが「神の娘」としてあがめられる水の濾過シーンなど、少し忙しい感あり。
・メンフィスがさそりの毒で生死をさまよっているシーン(ここは白目をむいているメンフィスにも注目)で、歌うたっとる場合かっ!とツッこんでおく(笑)
・キャロルが白い衣装で歌うシーンで「私だけに」歌うかとオモタ
・メンフィスの髪の毛に艶と毛量を!
・「うぬ」はあったけど「ういやつ」は無かったか?
・あのマントで上腕の動きが制約されちゃうのかな~ もう一歩動きに工夫が欲しい浦井メンフィス
・メンフィスのナンバー、キーが高い気がする
・ファラオの堂々さも欲しいなぁ
・カミテとシモテで(張り出しも含め)別れて歌うシーンも多いので、どちらを観てよいものかオペラグラスが忙しい
・メンフィスがソロで歌う所でダンサー(セチ@工藤くん)一人でダンス…うう。さみしい~
・人海戦術がモノを言うような気もする(きっとヅカで上演したら凄いに違いない。銀橋でメンフィスのソロとか想像するだけで萌ぇる)
・エジプト軍とヒッタイト軍との戦闘シーンも刀の音ばかり気になってしかたなかった(ああいうのは新感線に学ぶべし)
・メンフィス@浦井、ライアン@伊礼、イズミル@平方とルドルフ三人衆から好かれまくるキャロルってば!(笑)
・ファラオ自らヒッタイトに乗り込むとわ!
・最後イズミルに背中を切られたキャロル(たしか原作ではまた現代に戻って現代医療を施され過去に戻った気がするが)は無事(?)メンフィスへの愛に気づき婚礼シーンで終わり。

カテコではJCBカード&e+合同貸切の為、挨拶あり。
なんだか客席含めて浦井先生の発言に「だいじょうぶかな?」と我が子のように見守っている雰囲気を感じるw
最初は良かったけど、だんだんカミカミのグダグダになる先生でした。

No.519 「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」

2016年08月02日 23時02分06秒 | 過去の観劇記録
2016年7月30日(土) マチネ シアターコクーン 2階 C列 センターブロック

永野ヒロユキ=阿部サダヲ、トーイ/オカザキ=岡田将生、バグワン/ピージー/おばさん=皆川猿時、ベティ=池津祥子、アキ子/楳図/オカザキ??=宍戸美和公、ハラーシュ/緒川=村杉蝉之介、アンノウン=顔田顔彦、パパジ/ディレクター=近藤公園、丸山/赤井双葉=平岩紙、ワギー/似池=岩井秀人、G太夫/シャー・バラン=伊藤ヨタロウ、アンディ・ジャー/オツーブ=松尾スズキ、ヤギ/大麻吸う太郎=吹越満、ミツコ=寺島しのぶ、他。
作・演出=松尾スズキ、音楽=伊藤ヨタロウ、美術=二村周作、他。

舞台は内乱状態にあるアジアの架空の国。ベストセラー作家・永野は人質になってしまった先輩を助けるため、現地に赴く。そこで永野は、観光客や地元好事家たちの前で踊りその目を楽しませている美しい少年ダンサーたち“ゴーゴーボーイ”の一人、トーイの危険な美しさに魅了され、様々なアクシデントに巻き込まれていく。一方、日本で永野の帰りを待つ元女優の妻ミツコは浮気をしているが、夫が行方不明になった悲劇のヒロインとして現地に向かうことを余儀なくされる。
ジャーナリストの亡霊、いい加減な通訳、少年たちの運命を握るゲイのインテリアデザイナー…。様々な面倒臭い人々や、異国のアウェイ感に阻まれ、お互いに探し続けるのになかなか出会えない夫婦の間に永遠のような時間が流れる。
探すことは愛なのか?そして“ゴーゴーボーイ”たちの運命は?
(あらすじは公式HPより)

いつもより客席に若い女子が多かったのは岡田将生くん効果だろうか…
立ち見も沢山だった、前楽マチネ観劇。

セットは能舞台を彷彿とさせる木で出来たっぽい真四角。シモテには橋がかり。手前には白い玉石が凹形に敷かれていて、シモテ奥にはセリ上がり機構がついた煙突状のものがあり、カミテには階段付きのバルコニー。能舞台奥には扉があり、その上に邦楽のお囃子…というか黒御簾の座組かな?女性ばかりの邦楽演奏家が黒紋付きで三味線・鼓・太鼓でリアルタイムな音付け(歌もあり)。さらに伊藤ヨタロウさんは裃を着て義太夫ならぬ「G太夫」(笑)。黒御簾の上部に歌詞が映像で映しだされる時もあった。

アジアにある「ジャワンガスタン」という架空の国が舞台。内乱が多発し、邦人の人質や女性革命家の立ち位置など「あれ、あの話題?」というような内容がちりばめられていた。
「ボーイズ・ラブ」という触れ込みが先走り(?)していた感もあるけど、男同士(永野とトーイ)のloveは、あっさり目だった。どちらかと言うと、永野と妻ミツコ。愛してるんだか愛してないんだか良く解らないけど、少なくとも危険な所に夫を捜しに行こうと(多少欲目はあったものの)するんだから愛はあったのだろう。
トーイはインテリアデザイナー「アンディ・ジャー」の椅子になることを夢見ている(ヤギ3匹と引き換えに「ゴーゴーボーイ」としてクラブに売られたトーイ。逃げ出したら死…のち皮を剥がれて椅子になる運命。ただし美少年のみw)
で、過去にジャワンガスタンにヤギと永野は取材に訪れ、同じクラブで「カミーユ」という美少年に惹かれ、逃走を企てようとするのだけれど失敗して…というのが底辺にありーの。

色々とっちらかっているので羅列で済まそう(^_^;)
・われわれはヤギなのか
・すわりにくい椅子
・寺島しのぶの髪の毛に鳥の巣が!(笑)さらに手ブラ!(このシーン「ねじ式」のパロなんだそうだ…まったく気づかずorz)
・さらに、しのぶ姐さん出演の映画「キャタピラー」のパロも
・オカザキが軽い♪(2幕の2人もワロタ)
・岡田将生は美しいわー(萩尾望都のマンガに出て来そう)
・特に、トーイが獄中でヤギの血をすする所は耽美すぎ
・幕開きすぐ、オペラグラスの中で大写しになる猿時さんの尻(笑)
・すぐにモチベーションがさがる現地ガイドの二人兄弟
・松尾スズキの美輪明宏(爆)
・顔田顔彦さん「ぱぱなのね」
・池津さんのベティが良かったわー。
・ゴーゴーボーイズ達は美しい男達で揃えた…らしいが(^_^;)岡田将生には負けるw
・吹越さんのヤギっぷり!

「その奥」にあるであろう『本質』に触れるまでに到達できず自分的に残念。松尾スズキワールドは堪能できた…かな?

No.518 「BENT」

2016年07月25日 23時54分47秒 | 過去の観劇記録
2016年7月23日(土) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 N列 センターブロック

マックス=佐々木蔵之介、ホルスト=北村有起哉、ルディ=中島歩、グレダ=新納慎也、ウルフ=小柳友、収容所の大尉他=石井英明、親衛隊の中尉他=三輪学、士官他=駒井健介、フレディ=藤木孝。
作=マーティン・シャーマン、翻訳=徐賀世子、演出=森新太郎、美術=伊藤雅子、照明=原田保、他。

ドイツ、ベルリン。第2次世界大戦が始まろうとしているきな臭い雰囲気が漂っている。
マックスは、ベルリンのアパートに恋人のダンサー・ルディと一緒に住み、定職に就くでもなく日々何とか小遣い稼ぎをして生きている。彼は毎日がとりあえず面白おかしく過ぎて行けば、それでいいのだ。
毎夜女装のママ・グレタが経営し、ルディがアルバイトしているクラブに入りアパートに持ち帰っている。ルディもあきれながらもマックスとの生活を続けていた。
しかしそんな享楽的な生活はある日突然くずれ去る。
ナチスの徹底したホモセクシャル狩りで、マックスとその恋人のルディはとうとう捕えられ、強制収容所送りとなってしまう。
極限状態の中で、彼は胸に同性愛者が強要されたピンクの星をつけたホルストという男と出会う。ホルストはホモセクシャルであるという理由で連行されていたのだ。
収容所の強制労働で彼ら二人に課せられた労働は、岩を右から左へ、そして左から右へ移すということのみ。来る日も来る日も、精神を崩壊させ、身体を痛めつけるだけの作業に明け暮れることになる。話してはいけない。近づいてもいけない。彼らには人間らしい行動をとることをなにひとつ許されなかった。
そんな単調な繰り返しの作業の中で、二人は次第に言葉を交わすようになる。短い休憩時間には 空を見上げながら看守に見つからないように小さな声で。次第に少しずつお互いを知っていくうちに、いつしかお互いに好意を寄せ合うようになる。
永遠に終わることのない収容所の作業をしながら、励まし合い生きていくマックスとホルストに降りかかる運命とは……。
ナチスによるもう一つの迫害の歴史と、極限の愛の物語。
(あらすじは公式HPより)

前楽観劇。
佐々木蔵之介さん、北村有起哉さんに森のクマさん(^_^;)演出なら観にいかなくては…と。
いやー重かった。でも観られてよかった。
舞台セットが人力で動かす回り舞台になってて、いい具合でした。それと照明によって作り出される影絵のような場面転換も印象的でした。
そういえば「東海道四谷怪談」でも光と影の使い方が独特だなぁと思ったのだが、森新太郎さんはこういう手法が得意なのかな?

男と男の愛の物語だけど、その前に「人間」として扱われなかった同性愛者への偏見と差別と、そしてナチスドイツが落とす暗くて黒い影が多いに影響を及ぼしている作品でした。
もともと良い暮らしをしていたマックスは何に対しても消極的で事なかれ主義な感じだったけど、収容所でのホルストとの時間と会話とがそんな彼を変えていったのだろう。ホルストが亡くなった後のシーンは威厳に満ちていた。
暗いばかりではなく収容所でマックスとホルストがひたすらシモテからカミテへ、カミテからシモテへ岩を運ぶシーンでは二人のやりとりに笑いも起こる。また有起哉さんがいいんだよ、セリフの言い方や間が。
単純作業の間、数時間に1回3分間だけ直立不動ながらも休憩時間がある。2人は立ったままお互いを見ないで会話をし、言葉による妄想でのセ●クスを交わす。上半身ハダカだったので、2人の熱いやりとりと身体から流れる汗や腹筋を楽しみ(?)つつ、妄想とはいえ絶頂を迎えるのを見るというw
作業中は顔を見ることも出来ないので、ホルストは愛の印として「自分の左眉を手でなでるのがサインだ」という。このセリフがラスト前のシーンで活きてきて思わず目頭が熱くなるのだった。

2幕目はほぼ蔵之介さんと有起哉さんの2人しか出てこないので、他のキャストは勿体無い感があった。
とくにマックスの伯父(叔父か?)フレディの藤木孝さんの重厚さ、ビジネスおかまのグレダを演じた新納さん(秀次!)の素敵っぷり(だって登場シーンは空中ブランコにのって歌いながらだからね)

エルンスト・レームとかヒムラーとか「我が友ヒットラー」の時にちょっと勉強した名前が出て来て、反応しちまったよ。

No.517 「ジャージー・ボーイズ」

2016年07月11日 23時03分33秒 | 過去の観劇記録
2016年7月10日(日) マチネ シアタークリエ 17列 カミテブロック

チームRED
フランキー・ヴァリ=中川晃教、トミー・デヴィート=藤岡正明、ボブ・ゴーディオ=矢崎広、ニック・マッシ=吉原光夫、ボブ・クルー=太田基裕、ノーム・ワックスマン=戸井勝海、ジップ・デカルロ=阿部裕、他。
翻訳=小田島恒志、訳詞=高橋亜子、演出=藤田俊太郎、音楽監督=島健、美術=松井るみ、他。

ニュージャージー州の貧しい片田舎で、彼らは出逢った。 「天使の歌声」と称されるフランキー(中川晃教)は、兄貴分のように慕うトミー(藤岡正明)とニック(吉原光夫)のグループのボーカルに迎え入れられる。
作曲の才能があるボブ(矢崎広)の加入をきっかけに、彼らはザ・フォー・シーズンズとしての活動をスタートする。
金もコネもない彼らを待ち受けていたのは、過酷な下積み生活。そして、「シェリー(Sherry)」のヒットを皮切りに、「恋のヤセがまん(Big Girls Don't Cry)」、「恋のハリキリ・ボーイ(Walk Like a Man)」など全米ナンバー1の曲を次々に生みだしていく。
だが、その裏では莫大な借金や家族との不仲、グループ内での確執、様々な問題がザ・フォー・シーズンズを引き裂いて…。
成功の光、挫折の影、その先に彼らが見たものとは。
(あらすじは公式HPより)

おけぴ観劇会の貸切公演。

「ザ・フォー・シーズンズ」の曲を使用した、いわゆるカタログ・ミュージカル。
といっても私が聴いた事のある曲は3曲ほどだけという(^_^;)
バンド名にちなんで、バンドの売れない時代からやがて成功、挫折、再生へと四季になぞらえて物語が進み、進行役も4人のキャストが持ち回り。
少し情報を詰め込みすぎた感アリで忙しい印象。
小さい舞台だが盆が効果的。3階建てになっているので層が活きているけど、カミシモに置いてある稼働式のTVモニターは数が多すぎたかも。

どのキャストも歌ウマさんが揃っていて、特にザ・フォー・シーズンズの4人のハーモニーは感動レベル。これぞ!という感あり。
そしてこの人無くてはこの舞台が成り立たないであろうアッキーの凄さ。
どこから出ているんだろうと思うハイトーンボイス。驚異的なノドの強さ。
ダンスシーンも結構ある(個人的には吉原さんのステップが気になり杉w)
2幕後半のパパ役は…まぁ見た目もあるけどね(^_^;)

役が役だから、ウザすぎ先輩トミー役の藤岡くん。
貧しい時代の手癖の悪さが抜けず、それが仇となるけどフランキーやボブの協力もあって立ち直っていく。
ボブ役の矢崎さんは初めて拝見するけど、まじめな役が似合っていて、歌も上手で良かった~
つねに皆を後ろからささえるニック役の吉原さん(「オレも自分のバンド作ろう」が口癖)口数の少ない静かな人だけど、キレると怖いw
オネエなプロデューサー(星座占いが大好きなのね♪)ボブ・クルー役の太田さんナイス!
うさんくさい高利貸し(他数役)の戸井さんや、マフィアのボス(他数役)の阿部さん(キャラ立ち・笑)
女性キャストも出番少ないながらも影コーラスとかで支えてて、厚みのある歌ばかりだった。

カテコも客席参加型で盛り上がる!
あ。忘れちゃならない、さすがおけぴ貸切!
なんですかね~。携帯の着メロもバイブも無い素晴らしさ。それと拍手がバッと盛り上がってサッと終わるタイミングというか。玄人集団だよねw

貸切公演なんでカテコ後に挨拶有り。中川くんの「おけぴ!」から始まり(笑)
藤岡くんは「役ではウザイけど本人はそんなんじゃありません」からの「今日誕生日のヤツがいるんで…プレゼント渡してもいいですか?」
ボブ・コーディオ役の矢崎広さんの誕生日でした。プレゼントは何と缶コーラ(爆)
それを舞台上で一気飲みしろ、という ある意味嫌がらせかよw
衣装の上着を脱がされ、マイクを外され、タオルを胸元にかけられ(汚さないようにね。吹くときは客席に、とか言ってたしw)
観客も煽る煽る(笑)
さらに飲んだすぐ後に挨拶させようとするからゲップを我慢して不自然な姿勢&挨拶で、踏んだり蹴ったりだろ~
吉原さんも「おけぴ!」だけで済ませようとするから(ちゃんとした挨拶あったけどね)

そんなこんなで(?)とても耳福なミュージカルでした!観られて良かったわ!

No.515/516 「エリザベート」

2016年07月11日 22時27分40秒 | 過去の観劇記録
No.515 2016年7月9日(土) マチネ 1階 X列 シモテブロック シモテ寄り
●エリザベート=蘭乃はな、トート=城田優、フランツ=田代万里生、ルドルフ=京本大我、ゾフィー=香寿たつき、ルキーニ=成河、ルドルフ(少年)=池田優斗

No.516 2016年7月9日(土) ソワレ 1階 W列 カミテサブセン センター寄り
●エリザベート=花總まり、トート=井上芳雄、フランツ=佐藤隆紀、ルドルフ=古川雄大、ゾフィー=香寿たつき、ルキーニ=山崎育三郎、ルドルフ(少年)=加藤憲史郎

他キャスト:ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ=未来優希、マックス/ツェップス=大谷美智浩、エルマー=角川裕明、リヒテンシュタイン=秋園美緒。
指揮=上垣聡。

今年はどうなることかと思いましたよ…チケット取れなさすぎて!
友の有り難みと最後に廻ってきた運とで、昨年と同じ1日のマチソワで終了でしたけど、観られて本当に良かった!

さて。また書き散らかしますんでw

マチネのワタクシ的注目はもちろんルキーニの成河くん、そして人外っぷりを確かめる(笑)城田トート、それと昨年観劇できなかった京本ルド。
いやー!成河ルキ凄い。初演から15年もエリザ観て来たけど、こんなにルキーニを観たことないね、たぶん。
「アナーキスト」っていう言葉がピッタリ。メイクも濃いけど、だいたい動いていて何かしてる。
色々な人に絡んでるけどウザくない。目が離せない。
それと「蘇ったルキーニが語る、エリザベートとトートの物語」を再確認。
身体能力もハンパないけど、ノド大丈夫かな?と心配になる。

城田トートは目元キラキラ無くなったのね~(^_^;) 少しアンニュイな感じがしたんだけど、どうだろう(八女姉さん曰く「鬼太郎風な髪型」だからか)
まーとにかく!見目麗しい!整ったお顔だわー。身長も一人巨大だしねw
動きは井上トートより若干テキトー感(汗)もあるけど、存在自体が美しいので許そう(上から目線・笑)
マイヤーリンクでルドルフに言うセリフ「死にたいのか」は城田くんの勝ちだな(@個人比)
カテコで城田くんが投げkissしたら黄色い(悲鳴に近い)声援が「キャアアァァ」ってなってオモローだった♪

京本ルキ。ちょっと表情が硬いかな、という印象。ヅカの男役さんみたいだった。私的には古川くんのルドルフの方が好きだった。
マイヤーリンクで自殺する時に、城田トートの顎クイ(!)してから(萌ぇ)

フランツの田代くんは安定の演技、かつシシィ愛してますレヴェルがUpしている感もあり。
ゾフィーは今回キャスティングされた涼風さんが観られなかったのは残念だが、香寿ゾフィーも昨年同様安定感。ゾフィーの死の場面で心臓に負担がかかる演技が増えたのか?
子ルドの池田くんも昨年観てないですね~。3人のルドの中では一番大きいのかな?

んで。いちおう書かねばなるまい蘭乃はなシシィ。
とりあえず「音符(楽譜)に忠実に歌おう」としている(らしい)所は認めようかね…
しかしまぁ、こちらも安定の(?)「私だけに」でハズされる。「私が踊る時」も何だかなorz
音に気をとられすぎて演技もソゾロになってしまったのか?(演技、という点においては昨年の方が良かった気もするが)
客席の拍手が如実に少なくなる。まぁそういうモノだろう。

シシィに気を取られない分、城田くんと成河くんをガン見できたのは良かったかも知れん(汗)

気を取り直して(^_^;)ソワレは本格的に安定&安心(!)の花總&井上ペア~
はぁぁ~いいわね、やっぱり。
「日本エリザベート界のレジェンド」まりー様!ほんと安心。
井上くんはロック手袋、今年ナシなの。マント使い、手の動き、さすがだわっ。
歌も昨年より自由になったかも。
それにしても井上くんと城田くんという正反対に近い二人のトートが観られるなんて最高ですわね☆

佐藤フランツ(シュガーくん)初見。おお。歌声は好き!2幕の年配になってからの方がいいね。貫禄もあるし。
シシィ大好き率は若干抑えめかな。香寿さんとの親子率(謎)高し。
子ルドの加藤くん(子供店長jr.)小さいわー。トートにプチッってツブされそう(おいおいw)

育三郎ルキ、今年は大人しめですね。ちょっと優等生すぎる気もするけど。
相変らず小鳥ちゃんは違う所に行くのか?今年はシモテのエプロンステージまで飛んでいったぞ~
それと「マダム・ヴォルフのコレクション」の『仕事熱心で』の歌詞忘れ、という育三郎くんでは珍しいミスあり。

古川くんのルドルフはそろそろ卒業なのかなぁ。他にも大役をやるようになってきたので。古川くんは顎クイなし(笑)

その他変更点やら何やら。
・ヘレネの髪型ひどすぎw 何あの縦ロール+額のクルリン前髪+リボン巻きまくり(笑)
・お見合いのシーンでシシィが持つケーキがマカロンに。それとヘレネから花の髪飾りが取れて、拾ってシシィが着けてあげる。
・ツェップスの横ッ飛びが無くなった(残念)
・体操室のトート壁ドンも無し(残念)
・体操室で寝台にトート横になる(これは良しw)
・「キッチュ」でルキーニがルドルフ人形持ってた(これ売り出せば売れるぞ)。それと帽子の上部分にシシィの絵がついた。
・1階席から観ると結婚式に向かうトート閣下が良く見えたのは良かったが、フォーメーションのダンスが見えずらかった。
・マデレーヌの貞操帯が少し華奢になってた
・マダム・ヴォルフの衣装も変わってた気がする
・鳥肌実氏(ねー。たけこさんw)
・個人的にシュテファンの広瀬くんが気になり出す
・ルドヴィカを演じてる時の未来さんがウザくなる
・ツェップスの方が出番が多いのね、大谷さん…
・結婚式後のダンスシーンで、マックスと踊らなきゃいけないゾフィーの超嫌そうな顔がツボったw

まだ何かありそうだけど。
次の再演は何年後かしら… キャスティングどうなってるかなぁ。

No.514 「あわれ彼女は娼婦」

2016年06月20日 22時14分06秒 | 過去の観劇記録
2016年6月19日(日) マチネ 新国立劇場・中劇場 1階 9列 50番

ジョヴァンニ=浦井健治、アナベラ=蒼井優、ソランゾ=伊礼彼方、ボナヴェンチュラ=大鷹明良、ドナード=春海四方、ポジオ=佐藤誓、プターナ=西尾まり、リチャーデット=浅野雅博、ヴァスケス=横田栄司、ヒポリタ=宮菜穂子、グリマルディ=前田一世、バーゲット=野坂弘、フィロティス=デシルバ安奈、フローリオ=石田圭祐、枢機卿=中嶋しゅう、他。
作=ジョン・フォード、翻訳=小田島雄志、演出=栗山民也、美術=松井るみ、照明=服部基、マリンバ=中村友子。

中世のイタリア、パルマ。
勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する老修道士に、類まれな美貌の妹アナベラを女性として愛していると告白し、修道士の忠告も聞かずにアナベラに気持ちを伝えてしまう。
愛するがゆえに、ついに道ならぬ恋に身を委ねる二人。
兄妹の運命は、いかに……。
(あらすじは公式HPより)

とにかく!舞台美術&照明、それとカミテ端でナマ演奏されるマリンバの音…
どれもこれも美しく、栗山さんの演出と相まって非常に満足しました。
ま、ハナシの内容は別物ですが(^_^;)

5列まで潰して張り出し舞台、かつ八百屋。カミテ奥からシモテ手前までナナメに、どす赤い色が塗られた巨大な十字架。十字架の端はめくれている。シモテ側手前には地下からの出入り口。それと段々畑のような階段には無数の花びらが敷き詰められていた。
奥には大きな扉があって、またそこからキャストが出入りするときの照明たるや、何たる美しさ~
場面によっては天井から床まで光の柱が登場したり、ロウソクの炎が怪しくゆらめいたり。

それとアドリブでつけられるマリンバの優しくも力強い音はスゴイ効果的。なかなかマリンバを単体で使うことは無いと思うのだけど、こんなにも合うなんて。

しかし時々セリフが聞き取りづらい。マイクのせいなのか、舞台奥の時はとても良く聞こえるのだけど、中央付近にくると途端に反響してしまって、その点 残念であった。

ハナシのスジは何とも…orz
という感じだが(汗)女性の扱われ方はヒドイね~。
ジョヴァンニはバレなければ傷一つ無い紳士として扱われる予定だったわけで(それをアナベラは望んでいたけど)
それなのに女たるアナベラは妊娠してしまい、夫からはDVだし兄に殺されるし心臓えぐられるし!
アナベラの乳母プターナもおしゃべりじゃなければ あんな目に逢わずに済んだかも。
あとヒポリタもソランゾの甘い誘惑に負けず、かつ復讐に燃えずヴァスケスを信頼しなければ(!)

もー。ヴァスケスの横田さんが美味しいわ~(笑)
イタリア人の召使いたるスペイン人だったヴァスケス。最後には彼が一人勝ちだったのか。
ちょっと生臭いw枢機卿の中島しゅうさんもいいわー。
深イイ声で改心しちゃいそうな(?)修道士の大鷹さんも良し。
アナベラに求婚する一人、おバカのバーゲット&その召使いポジオ&バーケットの伯父ドナードは一服の清涼剤。
バーゲットってば残念すぎたわ… アナベラには振られるわ(そもそも伯父ドナードが乗り気だっただけのような気もするが)
おバカ扱いされるわ、せっかくリチャーデットの姪フィロティスとイイ仲になるも、間違われて殺されちゃうし…

謎なのが
●リチャーデットはなぜ姪を連れてきたのか(処女のまま修道院へ入る、というくだりの必要性に迫られたからなのか?)
●リチャーデットの復讐の相手はソランゾなワケで、それは多分 元妻(ヒポリタ)を寝取られたせいだ、と私は思ったのだけど、でもヒポリタが死ぬシーンではそれほど悲しんでいるわけでもない所
であります。

美しく輝くお兄様☆な浦井大先生のジョヴァンニ。特には2幕後半、アナベラを殺してからの演技はサスガであります。
蒼井優ちゃんのアナベラ。兄妹じゃなければ何とお似合いな2人だったろうに。互いに愛し愛されて。
結ばれてすぐに妊娠?と思ったら9ヶ月間も関係があったのね(^_^;)
地べたに這いつくばって慟哭したり、ソランゾに髪の毛引っ張られたり、殺されてからは兄に引きずられたり色々カラダ張ってました。
少女が女になり母になり。
ジョヴァンニとアナベラの父フローリオは妻を亡くし、2人の自慢の子供を育ててきたのに この事実!そりゃ急死してまうわな…
アナベラの求婚者のうちの一人グリマルディは誤ってバーゲットを殺してしまうけど、枢機卿のお気に入りだったというだけで、追放だけってオイオイ。
そしてアナベラと結婚する(アナベラの妊娠を隠すためでもある)ソランゾ。結構激しい性格で…
ヒポリタとも愛を交わし合ったハズなのに無かった体?おぼっちゃまで外ヅラは最高だけど性格は歪んでるわね。
またそんな役がぴったり(笑)の伊礼くんなのでしたw

e+貸切公演の為、終演後に挨拶あり(浦井&蒼井)
衣装のままなので、浦井くんは血まみれなんだよね…
「(まだ役が抜けきってないのに)急に挨拶して、って言われた」とか言ってました。
伊礼くんがカミテから現われて、何か喋るんじゃないかと思ったら、舞台上に落ちていた剣を拾ってそのままシモテにハケていくだけ、という(爆)
そしたら浦井くんが「前に『彼方へ』っていう写真集出してね、物販で隣に伊礼くんの写真集が並べて置いてあって、どれだけ伊礼くんが好きなんだ!と思われそう」とか(笑)
あとは「チケット取るならe+!」
蒼井「今日の点数はどうですか?」浦井「それはお客さん次第ですよね~」客席拍手
浦井「(蒼井ちゃんが)最初出る時に右足を後ろにピョンとやるでしょ?あれって何なの?」蒼井「それはどうでもいいでしょ~(はぐらかす)」
最後に二人してハケるときに謎のダンス踊りながら去っていきましたw

No.513 「コペンハーゲン」

2016年06月12日 22時39分40秒 | 過去の観劇記録
2016年6月12日(日) シアタートラム K列 7番

ハイゼンベルク=段田安則、マルグレーテ=宮沢りえ、ボーア=浅野和之。
作=マイケル・フレイン、翻訳=小田島恒志、演出=小川絵梨子。

1941年秋のある日。ドイツの物理学者ハイゼンベルク(段田安則)は、かつて師と仰ぎ、共に研究に従事した デンマーク人の物理学者ボーア(浅野和之)とその妻マルグレーテ(宮沢りえ)に会うために、デンマークの首都 コペンハーゲンを訪れた。コペンハーゲンは、ナチス・ドイツの占領下にあり、ユダヤ系であるボーアはナチスの 監視下にある。また、ナチス・ドイツ政権の下で、原爆開発チーム「ウラン・クラブ」の一員となっていたハイゼンベ ルクにも、当然、自由な行動は許されないのは明らかだ。そんな中で、わざわざボーアを訪ねたハイゼンベルク の真意とは? 連合国に通じているであろうユダヤ系のボーアの動向を探るためなのか? もしくは、ボーアをナチス側に引きこむためなのか? または、ドイツの原爆開発を自ら阻止する思惑か?  お互いの真意を探り合うような会話は、現在から、過去の出来事もフラッシュバックのように現われ、そして…。
(あらすじはシスカン公式HPより)

No.184(2007年3月)に、
ボーア=村井国夫、マルグレーテ=新井純、ハイゼンベルク=今井朋彦。演出=鵜山仁、翻訳=平川大作
版を新国立の小劇場で観劇した。

新国立では丸い舞台の記憶だったが、今回は台形、天井から床まで長い棒が8本ほど立っている(これはどうやら制御棒だ、との事)。
奥には階段と出入り口。簡素なセットだったが舞台横のカミテ・シモテ部分が下に抜けていて、何となく不安定感があった。
ボーアとハイゼンベルクの年齢差が余り目立たなかったし、ボーアの妻がりえちゃんなので、ちょっとその点は前回の方が良かったかもしれないが(あくまで見た目)

しっかしまぁ難しいんだよね、これが(^_^;)
えーと不確定理論?
波動なんとか…
シュレーディンガー
この辺アタマうにうに(笑)するけど、華麗にスルーして(スルーするんかい!)
ま、前回との違いは原子力に関係する言語が知識として少しある、ということか(これは東日本大震災における福島第一原発の事故による所が大きい)

マルグレーテがストーリーテラーになったり、あるいはボーア&ハイゼンベルクの心情を語ったり、また別の場面では違う感じになったり…
1941年、なぜハイゼンベルクはボーアの元を訪ねたのか、もうすでに故人となった3人が会してその謎を解き明かそうとする。

この難しく長い台詞を3人がそれぞれきちんとこなしていた、流石な舞台である。
浅野さんは珍しく(?)真面目な学者(少し頑固な)の役だし、段田さんもそれに負けず劣らずの物理学者っぷり!
今回はでも りえちゃん!マルグレーテのような落ち着いた役はあまり観たことがない感じだけど、すごく良かったです。
ちゃんと言うときは言う!
ボーアとマルグレーテの長男(ボート事故で亡くした)も少しネックになってるのかな。

2幕 約2時間10分(休憩15分)と濃密な時間を過ごすことができた。

No.512 「尺には尺を」

2016年06月05日 15時17分17秒 | 過去の観劇記録
2016年6月4日(土) マチネ 彩の国さいたま芸術劇場大ホール 1階 RA列 7番

アンジェロ=藤木直人、イザベラ=多部未華子、エスカラス=原康義、ルーチオ=大石継太、監獄長=廣田高志、マリアナ=周本絵梨香、クローディオ=松田慎也、ジュリエット=浅野望、フランチェスカ/オーヴァダン=立石涼子、ポンペイ=石井愃一、ヴィンセンショー=辻萬長、他。
作=W.シェイクスピア、演出=蜷川幸雄、演出補=井上尊晶、翻訳=松岡和子。

舞台はウィーン。この街を治める公爵のヴィンセンショー(辻萬長)が、領地での全権をアンジェロ(藤木直人)に委任し、国外に出かけた。実はヴィンセンショーは修道士の姿に変装し国内に留まり、権力が人をどう変えるのか、観察したいと思っていたのだ。ヴィンセンショーの統治下で法に寛容であったことに不満を持っていたアンジェロは、街を厳しく取り締まる。折悪く、クローディオという若い貴族が、結婚の約束をした恋人ジュリエットを妊娠させてしまう。厳格な法の運用を決めたアンジェロは、「結婚前に関係を持つことは法に反する」と、彼に死刑を宣告する。クローディオの友人ルーチオは、修道院にいるクローディオの妹イザベラ(多部未華子)を訪ね、アンジェロに会って兄の死刑の取り消しをするように頼む。兄思いのイザベラはアンジェロに面会し慈悲を求めるが、何とアンジェロはイザベラに恋をしてしまい…。
(あらすじは公式HPより)

蜷川さんが5月12日にお亡くなりになり、「尺には尺を」の公演はどうなるのだろう…と心配していたが、無事に公演が行われ観劇できた。
ひさびさに行く さい芸への道のりもいつもとは違った感覚になった。
ガレリアに展示されている公演写真や蜷川さんのお写真を見て、懐かしさと同時に「これからはもう観られないのだ」とヒシヒシ。

開場して席につくと、あの深い奥行きの舞台上、セットはカミテシモテに追いやられ、中央の空いた部分では各キャストがストレッチしたり台詞を暗唱したり発声したり談笑したりしている。
「開演○分前です」と男性スタッフの声が響いたり。
やがて衣装が運ばれてきて、それを着てセットも据え付けられ、キャスト一列に並んでお辞儀をしてからのスタート、となった。
また小峰リリーさんの衣装が、たっぷりの生地を使った(とくに貴族たちの)素敵な重厚感。

なんかね~。ヴィンセンショーってセコくない?
だってアンジェロに自分が出来なかった法律のいましめを強くさせ、かつ自分の評判は落とさせず、さらに許しを与える心広い君主としての立場も守る。
どんなご都合主義なんだっ!
んでもって、いつイザベラに「ほの字」になったのかは良く分からないが(^_^;)ラストで求婚するなんて!「わたしと結婚したら○○も与えよう」とか、それってアンジェロと一緒ぢゃんかっ!
いくら暗闇とはいえイザベラとマリアナを間違うアンジェロもアンジェロだし(笑)
家族が乗っていた船とそれに積んであった持参金が無くなって悲しみに沈む婚約者(マリアナ)を簡単に捨てるとは何事!(そんな男を変わらず愛しているというマリアナもな~、とかw)
で、ラストの白い鳩を放つ白いドレスに着替えたイザベラは、これはヴィンセンショーの申し出を受けた、と捉えて良いのかな?
なんだかツッコミ所も満載だった。
あ、イザベラが兄クローディオに対して、自分の操と兄の命をハカリにかけるシーンはなかなか(汗)オトメの思い込みとイキオイっていうのが、ね♪

主役はアンジェロの藤木直人さんのようだけど…
いやいや。これは絶対 辻さんだよ。もうね~やりたい放題(違)縦横無尽というか!いたずらっ子みたいなヴィンセンショー。事のなりゆきを自分で操り、どう動くか楽しんでいる相当やっかいな(笑)人物でもある。人徳は…あるんだろうな。
アンジェロの藤木くんも、いままで「欲望」というものに動かされなかった人が、純真無垢で美しいイザベラに心動かされ、自分が行うと決めた厳しい法律をもやぶって「モノ」にしようともがく様は、藤木くんの麗しい見た目と相まって良かったです。
イザベラの多部未華子ちゃん、舞台には結構出演してますけど、私は初見かな?顔がすごい小さいわー!それと白い修道女の衣装がお似合いで、多部ちゃんなら多少道を誤っても(謎)許そう、という気になる(意味不明)
2人の男がグラつくんだからね。役の設定のせいか少し早口でしたけど、セリフは明瞭に聞き取れたし。
テキトー男ルーチオ役は常連の大石継太さん。あ~あ、修道士に変装した公爵(ヴィンセンショー)の前で色々と有ること無いこと?喋りまくって。「沈黙は金」ということかな?
情に篤い監獄長の廣田さんと、ネクストシアターからイザベラの兄クローディオ役の松田さん、その婚約者ジュリエット役の浅野さん、アンジェロの元婚約者マリアナ役で周本さん、他にも沢山出演されていた。

カテコで、蜷川さんの遺影にも使われた、実花さん撮影の写真が大きなパネルで吊されて、観客の暖かい拍手で包まれた。
なんかグッと来た。この10年ほど蜷川さん演出の作品を数多く観劇させて頂いたが、もう観られないのだと思うと やはり悲しくなった。
「シェイクスピアシリーズ」も残り5本。演出家とキャスト次第とはなろうが、それ以後のさい芸への道は、もっと遠くなるのだろうなぁ…

No.510/511 「ふたりものがたり『乳房』~天上の花となった君へ~」

2016年05月22日 22時30分54秒 | 過去の観劇記録
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
●No.510 2016年5月21日(土) ソワレ 14列 シモテブロック
●No.511 2016年5月22日(日) マチネ 11列 シモテブロック

ついに新潟の地に初参戦!
我が家から2時間ちょっとだから、東京行くのと同じかw
りゅーとぴあの劇場までの道のり他は別記事に書くとして、公演最終地で前楽と大楽を観て(聴いて)きました。

900人近く入る大きなホール。俳優座の3倍くらいなワケだ。客層も幅広い(というか年配の人が多かった。)波瑠ちゃん=「あさ」の効果はあると思う。
東京の後に2つの地方公演を経ての最終地なので、さらにブラッシュアップされ とても良い舞台になった。
でもまぁ…あいかわらずスタッフさんの丁寧なお願いがあったにもかかわらず、音はどこかでするものだ。
咳き込む人も多かったな。席によっては結構寒かったように思う。

ストーリーをすでに知っているのに、引き込まれてしまう。
波瑠ちゃん演じる里子の、後半の弱り方は痛々しいし、それを罪滅ぼしのように献身的に看病するターさん。
女の所へ遊びに行ったときには急に足音をドタドタと荒々しく立てて歩く所とかがね~
あと最後の、女の健康的な背中と、里子の「子鹿のような」背中の対比が絶妙だと思った。
亡くなった後に外したひまわりの絵の跡…白く残った壁に、里子が200余日の生きた証があったのだと感じた。

前楽は終わって暗転したらすぐに拍手が起こった。私が観た中では前楽が1番のように思った。
大楽も素晴らしかった。
あ、大楽は上演前のアナウンス、波瑠ちゃんがナマでアナウンスしたのかな?大楽だけの特別だったようだ。
それとカテコでは波瑠ちゃんがいつものように手を挙げて「本日はご来場~」と言う所を、なかなか拍手が止まずに少し待ってから、となった。
「たくさん来ていただいてありがとうございました」と笑顔の波瑠ちゃんでした。
内野さんもご挨拶有り。「1ヶ月近く波瑠ちゃんを独占させていただきました」とw
それと「これは…なんでしたっけ?リーディングでしたか?(と再び波瑠ちゃんに確認を取る)よくわかりませんでした」とぶっちゃけ(おい!)
さらに演出の合津さんを舞台上に呼んで(カミテのバルコニー席先端にいた!)、合津さんの手を取るのに内野さんが跪いてお迎えしている姿が可愛かったわ~
合津さんも感極まって涙声で挨拶してらして、こちらも胸アツでございましたよ。
最後は3人揃って仲良くハケていきました。
ちょっとスタンディングするタイミングを逃してしまいましたが、良い舞台を観させて(聴かさせて)頂いて、良かったです~!