西郷隆盛(藤本隆宏)を中心とする新政府軍が江戸へ入ったため、対する徳川家に仕えていた旧政府軍(旗本たち)は「彰義隊」を名乗って上野に集まり、反旗を翻す機会を伺っていた。そんな時局の中、橘恭太郎(小出恵介)は勝海舟(小日向文世)からフランスへの留学を推薦されるも、坂本龍馬(内野聖陽)暗殺のきっかけを作ってしまったこと、そして今後旗本としての自らの進むべき道を悩んでいた。一方、体調が悪化するばかりの南方仁(大沢たかお)は、松本良順(奥田達士)から江戸が総攻撃にあった際の医学所への指図を頼まれる。仁は、自らに残された時間を意識し、持っている医学の知識を残さず『仁友堂』の医師たちに引き継ごうとしていた。
そしてついに明日、新政府軍が「彰義隊」を名乗る旧政府軍に攻撃を仕掛けると聞いた恭太郎は、ある決意を下す。それを知った仁、橘咲(綾瀬はるか)らは…。
歴史が大きく渦巻く中、仁を待ち受ける結末とは!?
そして南方仁は、現代に戻ることができるのか!?
(あらすじと写真は公式HPより)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ついに最終回を迎えました。
仁先生の頭の腫瘍は日に日に大きくなり、ついに手の震え・吐き気までも。
彰義隊や幕府軍の兵士の治療もままならないが、一番大切に思って来た咲の治療さえ出来ない もどかしさ。
メスを持てない仁の心情が痛いほど伝わってきて、とてもチカラが入ってしまいました。
「もしも自分が死んだら解剖をして欲しい。役にたちたい」と仁友堂の仲間達に宣言した仁先生。
仁の思いを分かり、なにより辛いのに「はい」と返事をする咲さん。
仁友堂の仲間達もまっすぐで本当に良い仲間でした。
咲の傷は膿んでしまい緑膿菌に冒され、高熱が出て生死の境をさまよう。
病床の咲と仁先生の、とても切ない抱擁シーンにも胸が熱くなりました。
あの時、あの患者が持っていた「ホスミシン」。まさか咲さんの為に持ち出そうとしていたとは――。
必死に探すホスミシン。6年前のタイムスリップした現場へ急ぐ仁。
仁の脳腫瘍『龍馬さん』が言う。「入り口と出口は違う」
龍馬さんは“先生と共にいる”と笑顔で海の中へと消えていってしまいました。
あの時の龍馬さんの顔は、とても穏やかで、素敵すぎた…
現代で患者が発見された現場へ向かう仁。
そして崖へと。
再び現代へタイムスリップ。
自分の勤務していた病院へ運ばれ、怪我の治療と脳腫瘍の摘出手術を受ける。
咲の為にホスミシンと救急医療用具、そして腫瘍を持ち出し、非常階段へと逃げる。
「戻るぜよ、あん世界へ!」これは腫瘍になった龍馬の言葉だったのか!
もう一人の仁は また別の“江戸時代”へと飛ばされてしまったのだろうか。
しかし、この“現代”は、仁がもといた世界とは別の世界。
未来もいない。「仁友堂」の仲間達は医療史に名を残す偉人達に。
橘家のあった場所には、「橘医院」という古い医院が。
未来に、そして野風に瓜二つの女性。
咲のその後。安寿が養女として迎えられたこと。
咲が書き残した手紙が、時代を超えて仁の元へと届いた。
素敵な最終回だった。
ただ10円玉の謎はまだ解けてない?
橘未来のその後は?
違う江戸時代に飛んだと思われる、もう一人の仁は?
パラレルワールドで、ループのように… いや、メビウスの輪のように繋がっていくのだとすれば、
仁先生はずっと江戸時代と現代をタイムスリップし続けるタイムトラベラーなのだろうか。
あー。それにしても仁先生は最後までKYで、多岐先生はツンデレで(笑)
栄さんには泣かされ。咲さんはあくまでも健気で。
ちゃんとドラマ作れば、ちゃんと視聴者も応えてくれるのだなぁ。
数字に踊らされないと思っていたが、結果が出ればやはり嬉しいものである。
(視聴率:26.1%)
(平均視聴率:21.28%)
土佐弁先生、ありがとう~!!
「せんせぃ、また あいた!」