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miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.509 「ふたりものがたり『乳房』~天上の花となった君へ~」

2016年05月17日 22時55分20秒 | 過去の観劇記録
2016年5月15日(日) マチネ 俳優座劇場 4列 カミテブロック

東京公演千秋楽観劇。
私は初日に行けなかったので、見知った人達に久々お会いできて良かったですわ~

1週間で随分と印象が変わった。
内野さん演じるターさんの、声の抑揚がはっきりし、波瑠ちゃんの里子は後半病床で弱っていく様がさらに弱々しくなっていた(後ろの人は聞こえたのだろうか)
それと!開演前のスタッフさんのご注意が(爆)
飴ちゃんの包み紙やビニール袋のガサガサまで懇切丁寧なご注意!(もちろん「携帯電話の切り方は…」もありつつ)
なのに始まってすぐ位に着信音のような音やファスナーに付けた鈴の音、チラシがガサッと落ちる音とか…
人間が観てるんだから何がしかの音がするのは当たり前なのですけど(^_^;)

内野さんのふとした表情や目の動き、手の動きがさらにドラマチックになったなぁ~と(比例して汗も多w)

里子が亡くなるシーンで照明が落ちた時に、8日には無かった台詞が追加された。
「一人でいかないでくれ」
さんざん好き勝手やってきた男がさらに身勝手な事言ってる…と捉えるか
男の弱さが如実に表れた…と捉えるか
その他もあるか(ちょいと管理人はその辺の人生経験が未熟な為 以下自粛)

ま~全体的にターさんの幻影であり理想でもあるワケだしねw

カテコの波瑠ちゃんの慣れない感が可愛らしいんですよね♪
内野さんと2人でガッチリ握手したり。
ご挨拶もありましたよ~
内野さんが「こんなに沢山聞きに(観に?)来てくださって… これから西に行きます。あと新潟にも…」
「朗読じゃなくてリーディング、ですよね」(波瑠ちゃんも「リーディングです!」と念押し)
2回ほどカテコがあり、最後に内野さんはカミテにある机の上に置いてあってテキストを小脇に抱えてオチャメに去っていきました~

No.508 「ミュージカル1789~バスティーユの恋人たち~」 

2016年05月15日 22時50分47秒 | 過去の観劇記録
2016年5月14日(土) マチネ 帝国劇場 1階 P列 カミテサブセン

ロナン=加藤和樹、オランプ=夢咲ねね、マリー・アントワネット=凰稀かなめ、ロベスピエール=古川雄大、ダントン=上原理生、デムーラン=渡辺大輔、ソレーヌ=ソニン、アルトワ=吉野圭吾、ラマール=坂元健児、フェルゼン=広瀬友祐、ペイロール=岡幸二郎、他。
潤色・演出=小池修一郎。

民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス―。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。デムーラン、ロベスピエール、ダントンら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。
一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプはマリー・アントワネットとフェルゼン伯の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンはオランプと運命の出逢いを果たす。
決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる…。
1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。 遂に革命の火蓋が切って落とされる―。
(あらすじは公式HPより)

前楽観劇。ヅカ版の「1789」を観劇済みだけど、やっぱり東宝版の方が男性が入ることによってか、まるで別の作品を観ているような印象を受けた。
今回オーケストラが入っていないでカラオケ(^_^;)なので、オケピを潰して張り出し舞台にしてあるようだ。だが1階席から観ると余りそれを感じなかったのが残念。
セットの大きなものは舞台奥にしつらえてある吊り板(?)のようなもの。これが前に倒れてくると屋根になったり城壁になったり、よじ登ったりして利用。あるいは威圧の象徴としての役割もあった。板には映像が映し出される。その奥には2段の渡り廊下のようなセットもあった。これにオカネをかけ過ぎたのか(笑)セット転換の都合か、思った以上に紗幕や幕前の演技も多かったなぁ~

もーね。幕開きすぐから岡様のペイロールがジャベールにしかみえない、というw
しかもロナン父が逮捕されるシーンなので、思わず「にーよんろくごーさぁ~ん!」と心の中で歌いつつ(笑)→ロナンが監獄の中で焼き印を押されるシーンでもコレがアタマの中をグルグル
さらにさらに、どんだけアンジョルラス率高いんだよ!と突っ込みを入れたくなる。え、岡さんでしょ~上原くんでしょ~サカケン兄さんでしょ~(しかも客席で原田くん発見♪)
んでもってギロチンでてくるとまた「M.A.」だし、マリーの息子ルイ・ジョセフ葬儀のシーンでは「エリザベート」思い出すし…
こんな感じ(?)で色々な舞台が蘇りつつ(おい!)

東宝版の方がロナンとオランプの恋模様が分かりやすかった。まぁ唐突な感もモチロンあるけどね。
ロナンの加藤くんは帝劇の主役を担うようになったか~と意味不明な感慨がありつつ。ダンスも歌も頑張ってましたわ~。汗だくだくで、だんだんメイクが薄くなっていくような気がしますた…
それにしても亡くなるシーンがね。ええ。もう少し引っ張っても良くね?と、八女姉さんとも語らい。しかも撃たれて亡くなった後にロベスピエールとデムーランか誰かが遺体を持ち上げて運ぶ(セリ下がりがあるため、でもあるが)んだけど、ただ持ち上げて降ろしたのか?くらいしか動かしてないように見えて、「おいw」と。
オランプのねねちゃん、普通に良かったです。
ソニンちゃんのソレーヌ。今回も娼婦に身をやつしつつ、パン屋も襲撃しちゃう(汗)パワフルな女性ですた。
凰稀かなめさんのアントワネット、最初の方は(上からハーネス着けて降りてくるシーンね♪)ちょっと歌が上ずっている感もあったけど、後半は安定してきました。
革命三人衆、特にロベスピエールの古川くんは見目麗しいわー。ダンスも一人しやなか感が違う気がするし、2幕最初のシーンは何となくルドルフを彷彿とさせるような振り付けで良し!
重要な役なんだろうけど余り重要感がない(^_^;)ダントンの上原くんと、デムーランの渡辺くんは、八女さんが「前回観劇したときは調子が悪かったけど今日はスゴイ良かったわーーー!」とコーフンしてたので、良かったわw
姉さんがツボってたフェルゼンの広瀬くん、もうちょっとメイクが濃くても良いような(汗)教会のシーンとかでシモテの窓外での動きとか、ルイの前で跪くシーンとか結構観る所多しw
忘れちゃならない秘密警察のラマール、サカケン兄さん!なにげにオイシイ!「オランプちゃあぁぁぁん♪」かつ催眠術にかかりやすい(笑)
それとアルトワ伯の吉野さんもいいわね~♪あのネットリした感はなかなか他の人には出せないわ(褒めてます)
で、岡さんのペイロール!うぉぉ鞭使いがス・テ・キ! 出てくるだけで場が締まる!

全体的にキャストが若いので、ダンスシーンもアクロバットありで、かなり激しいものも多かった。
ナンバーも2回目だからか馴染みもあり、客席の盛り上がり感も含めると再演も期待できそうな演目になったのは良かったと思う。

No.507 「ふたりものがたり『乳房』~天上の花となった君へ~」

2016年05月11日 22時31分58秒 | 過去の観劇記録
2016年5月8日(日) マチネ 俳優座劇場 3列 カミテブロック

高山憲一=内野聖陽、里子=波瑠。
原作=伊集院静、企画・上演台本・演出=合津直枝。

CMディレクター・高山憲一は、来る日も来る日も酒とギャンブルに明け暮れていた。そんな放埒な生活が始まったのは、7年前、妻・里子を失ってからだ。
ふたりの出会いは、CMの撮影現場。里子は、ひと回り以上も年下の新人モデルあった。その化粧品のCMが大ヒットし、里子は、またたくまに新進女優としてスターダムを駆け上がっていった。
一方、憲一は、巨額を投じたCMという虚構の世界で、「不良中年」を決めこみ、里子から寄せられる真直ぐな好意を受け止めかねていた。
やがて、里子の思いに押されるようにして、ふたりは結婚した。ところが、1年もたたないうちに里子が病魔に侵される。
病気は厄介で、200日余りで里子は逝ってしまう。
「里子を死なせてしまったのは、オレだ…」
愛の言葉もかけてやれず、見送ってしまった憲一は、以来仕事も止め、死んだような生活を送っていたのだ。
ある夜、「ターさん、お酒は楽しく飲まなきゃ」懐かしい声が聞こえた。
里子の声だった…。
(あらすじはプログラムより)

初日は仕事で行けなかったので、公演2日目に観に行きました。
「朗読劇」は普段はほとんど行かないジャンルです。が、これは「新リーディングシリーズ」。ただ台本を持って座ったままでやりとりをする感じではなく、より「演劇」に近い上演でした。みなさん書かれていますけど「立ち稽古」っぽいのかな?

舞台セットは一杯道具で、シモテには後半 里子の病室のベッドとなる黒いリクライニングチェアとオットマン。カミテには簡素な机と椅子、その奥には壁(窓っぽく切り開きがあり)とシンプルそのもの。
開演前には昔流行った昭和な歌謡曲が流れてて、時代を物語っています。一番印象的なのは劇中でも使われる矢沢永吉の「時間よ止まれ」ですかね~
内野さんは少しダボっとした白いシャツとカーキ色のパンツ。波瑠ちゃんはイメージ写真通りの白いワンピースでした。二人とも裸足。

上演が決まってから原作を買って読んだのですけど、本当に短いお話で、これをどうやって1時間30分(当初)にするのかなぁ?と思ったんですわ。
かなり脚色されていて、里子は皆が思っている(いた)であろう夏目雅子像を描いていました。
上のあらすじにもあったのですけど、里子が新進女優として一気にスターダムを駆け上がっていく様が、波瑠ちゃんの今と重なり(朝ドラで大ブレーク)、とても まぶしかったです。
原作自体が憲一の語りで進んでいくので、内野さんへの重心が多い感じはしました。またこの憲一という役がぴったりで♪
不器用な愛の形や「やさぐれ感」とかね~
もーね、波瑠ちゃん演じる里子と舞台中央で座って毛布を肩から掛ける所とか、キュンキュンしまくりですよw

やっと結婚したのもつかの間、難病に侵されて徐々に弱っていく里子。仕事を辞めて看病する憲一…
病室に飾ったひまわりの絵。200日の闘病生活の後に里子は亡くなり、絵が外された所には日焼けせずに四角く残った壁の色。
あのね、家族に入院している人がいる時に観ると、もの凄く染みますよ…ほんと。

憲一が里子に促されて、「遊び」に行った先の 健康的な女の背中と乳房に、「身体を取り替えてやりたい」と願う気持ち。
なぜ妻は若く美しく幸せの絶頂期に病気になってしまったのか、なぜこの女はこのような仕事をしていて健康なのか…
一件不条理に感じるけど、そう思ってしまうのも人間の性なのかな?

「静謐」
こんな言葉が良く似合う舞台でした。

ええ、携帯電話やスマートフォンは「電源」からお切り下さいね~。

No.506 「アルカディア」

2016年04月16日 23時05分57秒 | 過去の観劇記録
2016年4月16日(土) マチネ シアターコクーン 1階 P列 センターブロック ほぼセンター

バーナード・ナイチンゲール=堤真一、ハンナ・ジャーヴィス=寺島しのぶ、セプティマス・ホッジ=井上芳雄、ヴァレンタイン・カヴァリー=浦井健治、ガス・カヴァリー/オーガスタス・カヴァリー=安西慎太郎、トマシナ・カヴァリー=趣里、クロエ・カヴァリー=初音映莉子、エズラ・チェイター山中崇、ブライス大佐=迫田孝也、リチャード・ノークス=塚本幸男、ジェラビー=春海四方、レディ・クルーム神野三鈴。
作=トム・ストッパード、翻訳=小田島恒志、演出=栗山民也。

著名な詩人バイロンも長逗留している、19世紀の英国の豪奢な貴族の屋敷。その屋敷の令嬢トマシナ・カヴァリー(趣里)は、住み込みの家庭教師セプティマス・ホッジ(井上芳雄)に付いて勉強中の早熟な少女。しかし、天才的な頭脳の持ち主の彼女の旺盛な好奇心には、年上のセプティマスも歯が立たない。あるとき、屋敷の庭園の手直し用の設計図に、トマシナは何の気なしにある書き込みをしてしまう。その何気ない行動が、約200年後の世界に大きな波紋を広げていくとは…。
そして、約200年の時を経た現代。同じカヴァリー家の屋敷の同じ居間に、過去の屋敷や庭園、とりわけバイロンにまつわる謎を熱心に調べるベスト・セラー作家ハンナ(寺島しのぶ)の姿があった。そこに、バイロン研究家のバーナード(堤真一)が加わり、ライバル同士の研究競争が過熱!その争いは、カヴァリー家の末裔ヴァレンタイン(浦井健治)、クロエ(初音映莉子)兄妹を巻き込み、やがて…。 
<ひとつの場所=同じ屋敷の同じ場所>を媒介として、繋がっていく二つの時代と人々。それぞれの時代に生きる人々のドラマは、クライマックスへと加速度を増しながら展開していく。19世紀のトマシナと家庭教師セプティマスの「歴史の中に消えていった過去」は、現代に復元されるのか?現代の研究者バーナードとハンナを取り巻く人々の思惑、そして、2人が追究する真理への情熱は?
(あらすじはシス・カンパニー公式HPより)

休憩15分含む約3時間。セットチェンジは無く一杯道具(カヴァリー家の瀟洒な居間)。過去と現代が1シーンずつ交互に演じられ、2幕では両時代が徐々に交錯し始め、やがて同時進行。この両時代が絡み合うシーンはなかなか素敵な演出だったなぁ。

うん。だが内容は難しい。1回の観劇ではとてもじゃないが理解できなかった。あ、でも面白かったよ。
おもに数学や物理学のハナシとかはね~(^_^;)
あと会話には出てくるけど実際に登場しない詩人のバイロンや、素晴らしい容姿と湿気を伴った色気らしい(笑)チェイターの妻とかが邪魔(?)するんだよ。
さらに、すぐに脳内で漢字に変換できなかった(笑)「イントンシャ」←なぜかカタカナw だって響きが「ちゃんりんしゃん(古)」みたいでさ♪(「隠遁者」でいいのか?)

200年前の方が少し解りやすかっただろうか。人間関係もそんなに複雑ではないし。
現代の方はカヴァリー家3人(ヴァレンタイン&クロエのきょうだいと、ガス)の関係性がイマイチよく理解できず(特に何も喋らないガスの位置づけ)少しモヤモヤが残った。

あーもうね!セプティマス井上君の素敵なこと!衣装も良く似合っているし、何よりそのシニカルな言動が当て書かと(笑)思う位マッチしてましたよ。
pippiさんもオススメだった、ラストにワルツを踊る時のお辞儀の仕方や、2幕途中マントを羽織って出てくるシーンでは内心「うふ(腐)」と闇が広がっちゃうし。チェイターの妻とも関係があったり、なにより屋敷のオクサマ=レディ・クルームからも色目がありつつ、その娘トマシナからも思われるっていう女たらしかつ若干イヤみな(^_^;)青年ですた。
令嬢トマシナを演じた趣里ちゃん。13歳くらいから16歳11ヶ月まで演じていたのですが、まさしく利発な少女そのもの!って感じ。セリフの聞こえも良くて安心して観ていられました。またヨシオ君との身長差もいいよね~♪(家庭教師と生徒、という禁断の関係があるしね)
浦井大先生のヴァレンタインはかなりエキセントリックな感じ?「こう」と決めたら一直線なのかな。少しADHD気味?飼っているカメさんがお気に入りね(このカメさんは過去でも飼われている。同じカメ?あと1幕ラスト、シモテに注目♪どうやって動いてるんすか?リモコンカメさんかw)
堤さんはいちいち一言多い(笑)バイロン研究家のバーナード。ハンナに気があるのかな(ほぼ相手にされないけど)とにかくセリフが多いわー。
しのぶ姉さんは作家のハンナ役。屋敷に住み着いてるんかな?かなり馴染みまくってましたけど(^_^;) 髪型と役のイメージからか「禁断の裸体」を思い出してしまふのでした…
神野三鈴さんのレディ・クルームも素敵でしたわ~!もう大豪邸のオクサマ!セクシーな衣装(たにまがッ)も、少しけだるそうな雰囲気も、全て含めて素晴らしかった~。
売れない詩人(?)のチェイター(妻はと言えばバイロンやセプティマスに浮気しまくってるみたいだ)を演じた山中さんもキャラが面白かったw
あ、ブライス大佐の迫田さんは「真田丸」の三十郎ぢゃないすか~。全然気がつかなかった(^_^;)
執事のジェラビーを演じた春海さん、真面目な執事なんだけど真面目すぎて若干KY(笑)
現代ver.のクロエを演じた初音さんが少しキンキンな声でセリフが聴き取りづらかった…

ラスト近く、トマシナとセプティマスがワルツを踊るシーンは美しかった。それと呼応して現代verでハンナとガスも一緒にワルツを踊り、舞台がゆっくりと後ろに下がっていき幕となった。

セプティマスが言う「火に気をつけて」がフラグだったのを、終演後に八女姉さんと語らっていて、やっと気づく始末ですたorz

No.505 ミュージカル「グランドホテル」GREEN team

2016年04月11日 22時25分53秒 | 過去の観劇記録
2016年4月9日(土) マチネ 赤坂ACTシアター 2階 A列 シモテブロック シモテより

【GREEN team】
オットー・クリンゲライン=中川晃教、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵=宮原浩暢(LE VELVETS)、ヘルマン・プライジング=戸井勝海、フレムシェン=昆夏美、エリック=藤岡正明、ラファエラ=樹里咲穂、オッテンシュラック医師=光枝明彦、エリザヴェータ・グルシンスカヤ=安寿ミラ、スペシャルダンサー=湖月わたる、他。
脚本=ルーサー・ディヴィス、作詞・作曲=ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト、追加作詞・作曲=モーリー・イェストン、演出=トム・サザーランド。

1920年代ベルリン。様々な人間のドラマが交差する豪華ホテルの一夜を描いたミュージカル『グランド・ホテル』。
若く美しく、だが貧しいフェリックス男爵は、ギャングによる借金の取り立てから逃げている。帝政ロシアで一世を風靡したバレリーナ、グルシンツカヤは座員を養う引退興行のためにベルリンへ。重い病を患う会計士、オットー・クリンゲラインは、これまでの貯金を全て使って、人生の最期の日々を豪華なホテルで過ごそうとしていた。傾きかけた織物工場の娘婿社長プライシングは、会社を立て直す会合のためにホテルへ。ハリウッドでスターになることを夢に見るタイピストのフラムシェンはプライシング社長の私設秘書に誘われる。偶然にもグランド・ホテルで出会い、それぞれの人生が変わるような一夜を過ごす。
「ベルリンのグランド・ホテル、いつも変わらない。人が来ては、去っていく。ひとつの命が終わり、もうひとつが始まる。ひとつの心が破れ、もうひとつが高鳴る。ひとりの男が刑務所に行き、もうひとりがパリへ行く。いつも変わらない。私は、此処に残ろう、あともう一日だけ。このホテルがナチスドイツに飲み込まれていく中で。」
(あらすじは公式HPより)

GREEN teamの初日観劇。
「あ、そういえば聞いたことがある」というナンバーが多かった(汗)「グランドホテル」だが観劇は初めて。

2階建てのセット。2階部分はホテルの客室廊下(出入りは中央部分の扉のみ)、1階はホテルのロビー・各部屋・バーなど場面によって変わる。センターに大きな回転扉(3方向に分かれていて、2つは扉で1つが階段。グルグルと人力で廻る)が印象的。
セットの移動などはキャストが行うので割とスピーディーだが、少し忙しい気もした(休憩なし約2時間)。

群像劇なので誰が主役というか、一応はオットーなのかな? でも男爵の方が重要なポストか…
でもって緑チームは「悲劇的に終わる」というのが解っていたので(観劇前に知ったので若干凹んだのは事実w)どんなものかと思っていたが、思った程ではなくてちょっと安心。
初日なので仕方ないが、全体的に余裕が出れば更なる良い舞台になると思った。

中川くん@オットー。安定の歌声。やはり背の小ささが…(以下自粛)。余命いくばくもなく、病気で痩せ細ったという設定なのでスーツがブカブカなのも余計そう感じさせるのかも。
男爵は最近よくLE VELVETS組をお見かけするが(^_^;)宮原さん。歌はいいよ~あと見た目!何人もの女性を口説き落とせるであろう魅力はあると思う(だけどそんなにすぐ信じちゃダメでしょ、グルシンスカヤもフレムシェンも!)
あああ。そういう終わりですか。せっかく真実の愛に目覚めたのにねぇ。
会社社長のプライシング戸井さん。今 流行の「ゲスの極み」(笑)な社長だわーー。ゲスいわー。
その社長にタイピストとして雇われるフレムシェン@昆ちゃん。やはり小ささが… 小さいからなのかプライシングor男爵とのシーンが違う意味でのイケナイ関係に見えて(おい!)。中川くんとのシーンは良いっすよ(身長差、という面でも)
エリックの藤岡くんは妻の出産が気になりすぎて仕事が手につかず、上司から目を付けられてる感。
落ち目のバレリーナ・グルシンスカヤの安寿さん。いるよな~ああいう往生際が悪いというか(まぁ座員や興行主の為に踊っているといっても過言ではないけど…)何というか。おかげでマネージャーもプロデューサーも付き人も、「どうやって踊って貰うか」と おだててみたり脅してみたり。
それがひょんなキッカケで男爵と知り合い(?)、急に愛が芽生えて(出会っていきなり…ですかw)。今まで側にいて支えてきたラファエラの切なさったら。
光枝さんは、死にたいけど死ねない、モルヒネ中毒の医師役。グランドホテルに集う色々な人達をナナメ上から観ているような、少し冷めた目線のポジション。
湖月さん、スペシャルダンサーってなってるけど、あれ「トート=死」なんだよ。セクシーなスリットがガッツリ入ったドレスで、無表情のままチャールストンとか踊ってます。かっこいいわ~

生オケ(オケピはカミテ側か?見えないけど)。なんだか赤チームも無性に観たくなる。
緑チームの方がナチ色が濃いんだろうか?(赤観てないから何とも言えないが)
それとラスト近くのホテル従業員の行動とか… 気になるわ~

No.504 いのうえ歌舞伎<黒>BLACK「乱鶯」

2016年03月21日 21時49分34秒 | 過去の観劇記録
2016年3月21日(月・祝) マチネ 新橋演舞場 1階 17列 センターブロック シモテヨリ

鶯の十三郎=古田新太、小橋勝之助=大東駿介、黒部源四郎=大谷亮介、小橋貞右衛門=山本亨、勘助=粟根まこと、お加代=稲森いずみ、火縄の砂吉=橋本じゅん、お幸=高田聖子、おりつ=清水くるみ、他。
作=倉持裕、演出=いのうえひでのり、音楽=岡崎司。

鶯の十三郎<古田新太>は盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎<大谷亮介>の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門<山本亨>と、居酒屋鶴田屋を営む勘助<粟根まこと>お加代<稲森いずみ>夫婦だった。
それから七年。
勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉<橋本じゅん>という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助<大東駿介>。
勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸<高田聖子>や女中のおりつ<清水くるみ>が働く大店の呉服屋・丹下屋にみづから潜入することを思いつく……。
(あらすじは公式HPより)

新感線in演舞場は久しぶりですね~。「蛮幽鬼」以来ですかね?
開演前&休憩時間のBGMがっ!「大江戸捜査網」とか「江戸を切る」とか懐かしの時代劇の主題歌や、その当時の曲が掛ってて、結構時代劇好きだったんで何か嬉しくなってしまいました(笑)。ちなみにワタクシ一番好きな時代劇は東野英治郎さんの「水戸黄門」と高橋英樹さんの「桃太郎侍」という(あ、再放送ですよ♪)

いつもの中島かずきさんの脚本ではなくて、今回は倉持さんの作。ちょっとテイストがビター。だから黒=BLACKなのかしら~
だからといってお笑い場面が無いワケではなく、そこは新感線。
ん~でも少し長いかな。休憩時間含めて3時間30分以上だしね~。特に1幕が長く感じた。それと随分と沢山の人が殺されましたわ…

回り舞台とセリ、さらに演舞場と言えば花道ですよ!いい仕事してるね~(笑)
花道に出入するときの幕の音(シャリッ)っていうのも、ある意味一つの醍醐味って感じもするわ。
相変らずオープニングがカッコイイっす!
それと古ちんがね~。あれだけの立ち回り、大変だと思うわ…
またイイ漢なんだよ!十三郎って男はさ!
おぼっちゃんで頼りない勝之助くん、大東くんが熱演してました♪まったくチミって男は(^_^;)
悪役の大谷さんも悪役っぷりが流石だし、じゅんさんの砂吉も悪役なのに妙にカッコイイんだよな~(甘い物が好きなのね)
山本亨さんはシブい!稲森いずみさんはキップの良い女将さんで♪
あと幽霊としての登場の方が多い粟根さん(笑)←十三郎にしか見えない。まさかのすっぽんから登場ってば!
大店の女主としての太っ腹加減がお見事な聖子ねーさんも良かったわっ!

ワリときっちりと「時代劇を観たな」という印象は残ったが、もう少し希望も欲しい感アリ。

No.503 「ETERNAL CHIKAMATSU」

2016年03月21日 21時49分15秒 | 過去の観劇記録
2016年3月20日(日) マチネ シアターコクーン 1階 K列 シモテブロック シモテ寄り
~近松門左衛門「心中天網島」より~

深津絵里、中村七之助、伊藤歩、中島歩、入野自由、矢崎広、澤村國久、山岡弘征、朝山知彦、宮菜穂子、森川由樹、中嶋しゅう、音尾琢真。
作=谷賢一、演出=デヴィッド・ルヴォー。

ほんのちょっと、15分だけの恋のはずだった。
止むに止まれぬ事情から、売春婦になったハル(夫と子供あり)。割り切って始めた商売だが、 足繁く通うジロウ(こちらも妻子持ち・現在失業中)と命懸けの恋に落ちる。周囲の反対を押し切ってこの恋を全うすることが出来ないと諦め、ハルはジロウに愛想尽かしをしたふりをして心ならずもジロウと別れる。自暴自棄になって街をさまよっていたハルは、かつて遊女の涙で溢れたという蜆川(曽根崎川)のあった場所で、ハルと同じ境遇にある、妻も子供もいる紙屋治兵衛と命懸けの恋をしている遊女小春と出会い、近松門左衛門の江戸の世界、古い古い恋の物語に引きこまれていく。
(あらすじはシアターコクーンHPより)

近松門左衛門の「心中天網島」は良く知らなかったのですが、演出がルヴォーさんだし、これは観にいかねば!と(^_^;)
ぐるぐると廻る橋掛かり、遊女と言えば赤い格子…
現代と過去が交差して やがてハルの思いが明るみに出てきて。

生バンドが舞台奥にいて、リアルに音をつけているのが良かったです。

1幕の最初の方はなかなか世界観についていけなかったんですけど、2幕からは引き込まれ、最後は泣けてきました(T_T)
もーね、深津絵里ちゃんがカッコイイ!ほとんどトレンチコート姿だったのですけど、ショートボブの髪型&黒いハイヒールがお似合いで、姿勢が良いのでとても大きく見えて、オトコマエなのにカワイイっていう♪
自殺で亡くした夫の借金を払うために売春婦をやっているので、オカネの亡者みたくなってるんだけど、ある一人の客に恋してしまったがために悩み、自分ばかりがこんな思いをしていいのかと自問自答。
そんな中、蜆川の橋の上で小春という名の遊女と出会ったことによってハルの思いも変わっていく。

また七之助くんの小春が素晴らしいっす!現代劇と歌舞伎という境をヒョイと飛び越えて、何の違和感もない。
特に治兵衛との道行きの美しいことといったら! あーでも心中するときは一気に殺らないと、スゴイ痛いよね…。
そしてラストがっ!まだ公演があるから余り細かいことは書けないけど、「お見事!」としか言いようがないわ~
亡き勘三郎さんに良く似てきた。どちらかと言うと兄・勘九郎くんの方がお父さん似だと思ってたけど、七之助くんも良く似てる。

朝ドラで話題になった中島歩くん…うーん。背は高いしイイ男っぷり(しかしダメ男)は良く似合っていたが、セリフは今一歩かな?
入野くんは声優の活動の方が有名かな。ハルの弟&小春に横恋慕する男を演じてました。
伊藤歩ちゃんは治兵衛の妻&ジロウの妻。売春婦&遊女にうつつをぬかしている夫を健気に支えている妻です。
音尾さん~♪治兵衛の兄&ジロウの兄。お久し降りっす。
中嶋しゅうさんは最近よくお見かけしております(^_^;) どーも近松門左衛門かしら…?ストーリーテラー。

生きていてこそ。

そういう舞台でした。
最後の傘も本水の雨も、素敵なアクセントとして心に残りましたわ~

ルヴォーさんと勘三郎さん、タッグを組む予定だったと知りましたが、もし生きていたら違うアプローチになったのかなぁ?

No.502 「ミュージカル シェイクスピア/HOT EYES!!」

2016年02月29日 23時47分38秒 | 過去の観劇記録
2016年2月28日(日) ソワレ 東京宝塚劇場 2階 7列 シモテサブセン

●<シェイクスピア没後400年メモリアル>「ミュージカル シェイクスピア~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」
ウィリアム・シェイクスピア=朝夏まなと、アン・ハサウェイ=実咲凜音、ジョージ・ケアリー=真風涼帆、エリザベス1世=美穂圭子、リチャード・バーベッジ=沙央くらま、他。
作・演出=生田大和。

「ロミオとジュリエット」「ハムレット」「真夏の夜の夢」「オセロー」…
時代を超えて世界中の人々の心を震わせる数多の作品を生み出した、エリザベス朝イングランドの劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。その没後400年の節目となる2016年の幕開けに、宝塚歌劇ではシェイクスピア自身を主人公としたオリジナル・ミュージカルに挑みます。
劇作家シェイクスピアの創造力を共に育み、支え続けた妻アン・ハサウェイ。その才能を見出し、創作の場を与えた後援者、ジョージ・ケアリー。インスピレーションを与えたとされるも、正体が謎に包まれた「ダーク・レィディ」…
エリザベス一世統治下のロンドンを中心に繰り広げられる様々な人間模様の中、人の本質を見つめ続けたシェイクスピアが紡ぎ、遺し、今なお輝き続ける「言葉」の源泉を求めて、「言葉」に恋し、魅せられ、そして愛された男の姿を、史実と戯曲とを交錯させつつドラマティックに紐解きます。
(あらすじは公式HPより)

●ダイナミック・ショー「HOT EYES!!」
作・演出=藤井大介。

朝夏まなとの大きく真っ直ぐな“瞳”。その瞳に宿る、輝きや情熱から受ける様々なイメージをテーマに、エレガンスとダイナミックさを合わせ持った作品。朝夏率いる宙組の魅力を存分に引き出した、華やかで情熱的なショーをお楽しみ下さい。
(解説は公式HPより)

ということで(?)シェイクスピア本人を扱った舞台って珍しいかも… しかも宝塚で。
最近は誰がトップさんなのか、名前の読み方も良く分からないような状態ですが(^_^;)、作品が発表されてから「観にいきたいな~」と思っていたので。

宝塚劇場はどの席でも本当に良く舞台&銀橋が見えるわ~!
今日は客席のマナーも良くて安心した(ショーの始まりには係員さんがラウンドガールしてたけど。客席降りがあったからね♪)

ミュージカル「シェイクスピア」はシェイクスピアの作品をちりばめ(と言ってもワンシーンのみとかだけど…)、シェイクスピアと妻アンとの関係、それと父親との別れ、才能ゆえに民衆に祭り上げられ やがて高慢になって妻とすれ違い、落ちぶれて…と「モーツァルト!」の要素がチラホラと。シェイクスピアが執筆に使う机と椅子が透明で、これもまた「M!」のピアノを連想してました。
作品からは「ロミオとジュリエット」(これはシェイクスピア本人と後の妻となるアンとの出会いを描いていた)、「真夏の夜の夢」「ジュリアス・シーザー」「ハムレット」それと女王エリザベス1世の前で披露する劇は「冬物語」かな?

演劇好き(特にシェイクスピア作品に馴染みのある人)には良い感じに仕上がってました。

シェイクスピアの人気を政治利用しようとするジョージ・ケアリーなんですけど、もっとダークに走るのかと思いきや(笑)後半は急にイイ人キャラになってて、まぁ突っ込み所もモチロンありつつw

トップの朝夏まなとさん、初見なのですけど結構好きなタイプの男役さんだわ~。

んでもってショーなのですけど、なんでもスゴイ久しぶりに大階段がずっと出てるというんで。そのせいで舞台が若干狭い感じも。大階段の途中にバルコニーみたいになってました。凄く効果的なのかと言ったらそうでもない(^_^;)
「HOT EYES!!」というタイトル通り、「瞳」や「目」にちなんだプログラムになってました。
途中「黒い瞳」「君の瞳に恋してる」「天使のウィンク」(なつかし!)「め組の人」とか若干昭和臭が漂う(笑)メドレーコーナーもあり。
できれば黒燕尾も観たかったな~(そんな風な衣装もあったけど)
ラストのエトワールは珍しく男役3人でした!

トップさんが羽根しょって出て来て、銀橋でご挨拶しているのを観て、「日本て平和で良かったなー」と何故か思ったのでした♪

No.501 「新春浅草歌舞伎」

2016年01月17日 23時08分02秒 | 過去の観劇記録
2016年1月17日(日) ヒルの部 浅草公会堂 1階 お列 カミテブロック

●第一部
一、三人吉三巴白浪~大川端庚申塚の場
お嬢吉三=中村隼人、お坊吉三=坂東巳之助、おとせ=中村梅丸、和尚吉三=中村錦之助

二、土佐絵
不破伴左衛門=坂東巳之助、名古屋山三=中村国生、傾城釆女太夫=坂東新悟

三、与話情浮名横櫛~源氏店の場
切られ与三郎=尾上松也、お富=中村米吉、蝙蝠安=澤村國矢、番頭藤八=中村山左衛門、和泉屋多左衛門=中村錦之助。

第一部の幕開きは、『三人吉三巴白浪』。「大川端庚申塚の場」は吉三という同じ名を持つ三人の盗賊が出会う、物語の発端となる場面。七五調の台詞で知られる黙阿弥の名作。新年の幕開きに相応しい一幕です。続く『土佐絵』は、傾城を巡る不破伴左衛門と名古屋山三の恋争いの様子を描いた作品。ご当地浅草、吉原仲之町を舞台に、満開の桜が彩る華やかな舞踊です。そして、「しがねぇ恋の情けが仇……」の名台詞で知られる『与話情浮名横櫛』。粋な江戸風情を存分に堪能できる、代表的な世話物をご堪能ください。
(あらすじは歌舞伎美人より)

お年玉=新悟。

久々すぎるが2016年 観劇始メは新春浅草歌舞伎に行ってきました!
お年玉のご挨拶は新悟くん。口上の声と地声のギャップw それと会場とのコール&レスポンス(って違!)あ、拍手の仕方(?)のコーナーでね。

「三人吉三」はコクーン歌舞伎で2回観てるんで、まぁ大丈夫でした(^_^;)
“大川端庚申塚の場”だけなのでとても短い。お嬢吉三の隼人くん、まだ若いわ~。そこを言うとやはりお坊の巳之助くんのがイイわね。しかしその上を行くのが錦之助さんで…(それを言ってはオシマイよ、だけど)
コクーンの本水の舞台が既に懐かしいわ~。

次は舞踊の「土佐絵」、これは滅多に上演されない演目らしい(2回目とか何とか)
幕が開くと見目麗しい桜の景色、それに3人共に豪華絢爛な衣装。
まぁぶっちゃけ、刀の鞘が当たったからって不破伴左衛門と名古屋山三がイチャモンつけて一触即発の所を釆女太夫が止めるっていう(おい!)

続きましては「与話情浮名横櫛」って言うと難しいけど春日八郎の「お富さん」の方が馴染みがあるか(私は何歳なのだろう・笑)
“粋な黒塀 見越しの松に あだな姿の洗い髪~ 死んだはずだよ お富さん♪”
てココだけだよ~(だいたい「見越しの松」って意味が解らなかったんだよね… 「御輿」かと思ってた幼い頃orz)
もしくは「切られ与三」かな。

お富の米吉くんが!まぁいい色気だこと~!ちょっと松也くんの与三郎の方が分が悪いかも(^_^;)
与三郎とツルんでいる小悪党の蝙蝠安を演じた澤村國矢さんが良かった。
え、お富と和泉屋多左衛門て そういう関係だったの。よくあるパターンね。

新春浅草歌舞伎だから余計そうだろうけど、随分と若い人が増えて嬉しい限りです。
スーパー歌舞伎「ワンピース」の影響があるのかなぁ?
ちゃんとお着物 着てたりするのを見るのは、いいですね。

No.500 「才原警部の終わらない明日」

2015年12月20日 22時31分47秒 | 過去の観劇記録
2015年12月19日(土) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 J列 カミテブロック カミテより

堤真一、小池栄子、勝地涼、清水富美加、鈴木浩介、上地春奈、池谷のぶえ、志賀廣太郎。
作・演出=福田雄一。

ある夜…。文部科学省の高官宅では新たな教育方針を決める密談が行われている。
するとそこに一本の電話。なんと娘を誘拐したというのだ。要求は現金5億円。しかも24時間以内に所定の場所に届けなければ、娘を殺すという。
急遽、インターポールから最も優秀な誘拐事件のプロフェッショナルが招集される。
その5人は通称サイバラズ5と呼ばれる一見、全く頼りにならない集団であり、それを率いるのが伝説の警部・才原章一郎だった。24時間という超短期決戦に挑む才原たち。
しかし、捜査に乗り出したその時、同時多発的に、別の家庭でも誘拐事件が起きていた。
犯人は同一犯なのか? それならば複数の誘拐を同時に仕掛けた犯人の狙いは何なのか?
堤真一がいくつものコント構成で演じる役柄の数々!
そこで明かされる驚くべき真実とは…。
(あらすじは公式HPより)

何年前ですかね…「バンデラスと憂鬱なコーヒー」観たのは。
今回の方が一応まとまってた、かな?
でもシーンによってはイマイチ乗り切れない感もありつつ。
なんやかんや言っても笑ったのだった。

記念すべき、ワタクシ的通算観劇回数500回!

内容はとてつもなく下らなく、かつパロディ多し。いいのか、アレ?って思う事しばしば(^_^;)
個人的にはミュージカルのオーディション場面… まるで「ア●リ氏」みたいな志賀さんと、『ミュージカルの演出家にはホ●が多いって聴きますし!』とか言ってしまう高倉健風の堤真一っていう(爆)
そこそこ昭和なネタもあって、私的には結構ドンピシャ位な年代だけど、若い人達には大丈夫だったかな?

とにかく!(何がだ・笑)“堤真一(なで肩)ズルい!”なんだよ。あんなに決まるのに… 踊るし歌うしパロるし。
ブラック・ジャックな堤さんにピノコの池谷のぶえさん、という強烈タッグ!アッチョンブリケ!
ボケを丁寧に回収してくれる小池栄子ちゃん。警部姿のナイスバディなスーツ♪この人、観る度に良くなって行くわ~。どっかの女優きどりのアイドルなんか目ぢゃないわっ!
「中途半端にイケメン」かつ「プロミス」かつ「前髪クネ男」な勝地くん!と、朝ドラで話題になった清水富美加ちゃん(ペッパー警部、キレキレのダンス!)、鈴木君も無くてはならない感だし、上地春奈さんの吹っ切り具合(最後の娘役…すげw)、池谷のぶえさんの“家政婦”も(見る、のが仕事)。
あと志賀廣太郎さんがイイ声すぎる~~(笑)

ラストは「ええー?」な展開なのに、アノ男が再登場でまぁ一応収まった?
エンドロールに手塚プロって書いてあって一人ウケる。ちゃんと監修してたのねw
さらにさらにヅカみたいな大階段で歌って踊って客席も使いーの、「今年は笑って終わろうよ」的なフィナーレでした。