2019年7月14日(日) マチネ 東急シアターオーブ 3階 4列 シモテブロック シモテより
アンナ=ケリー・オハラ、王様=渡辺謙、チャン夫人=ルーシー・アン・マイルズ、オルトン船長/エドワード・ラムゼイ卿=フィリップ・ブルコック、タプティム=キャム・クナリー、ルンタ=ケイヴィン・パンミーチャオ、クララホム首相=大沢たかお、チュラロンコン皇太子=アーロン・ティオ、他。
作曲/脚本・作詞=リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡ、演出=バートレット・シャー。
1860年代のシャム(現タイ)。
幼い息子を連れたイギリスの未亡人アンナは、王家の子女たちの家庭教師として近代化を目指す王宮に迎え入れられる。
理知的ながら傲慢なシャム王にはじめは激しく反発しながらも、王子や王女、王妃たちと打ち解け、新時代の国を想う王の真摯な人柄を知るにつれ、徐々に理解を示していくアンナ。
一方、隣国ビルマからの貢物として王に献上されたタプティムは密かに恋人ルンタと許されぬ恋を育んでいた。
そんな折、イギリスから視察に訪れた特使を西洋式の晩餐会で歓待することに成功した王とアンナ。
二人は絆を深めていくが…。
(あらすじは公式HPより)
前回「王様と私」を観たのは多分1998年くらいになるのだろうか…
王様が高嶋政宏さんで、アンナが一路真輝さん、タプティムが本田美奈子さんだった記憶。
ふ、古い(^_^;)
このキャスティングで来日公演をしてくれるなんて夢のようです。
とは言うものの渡辺謙さんよりも、目当てはケリー・オハラさん♪
そして後から発表になったクララホム首相役の大沢たかおさん(「ファントム」以来久しぶりです…しかしこの作品では歌ナシ)
幕開きの船セット登場でビックリして、動く柱に素敵な衣装、オケの質も良くて、何よりも全体的なクオリティが高い!
演出はオーソドックスだし、作品の内容的に古めかしいのは事実なのですけど、やはりオーヴァーチュアとアントラクトがある古典的な作りのミュージカルも たまには良いなぁ、と。
アンナのケリーさんが、素敵すぎる!歌もモチロンお上手なのだが演技も素晴らしい。
自立した輝く女性像を観た。
教えている子供達・王妃様達から学ぶことも多いのだと、教師としても優秀なんだよね~アンナ。
一緒につれてきた息子ちゃんも良く出来たオコサマなのですよ♪
第一夫人チャンを演じたルーシー・アン・マイルズさんは急遽(7/11~15まで)来日してくだって、まさかのNYオリジナルキャストが拝見できた。
この方も歌がすごく上手い。声のまろやかさにうっとりしてしまう。
英特使サマはアンナと旧知の仲で、王様がヤキモチ妬いてしまうのよw
タプティムは劇中劇で大活躍!また、この劇中劇「アンクル・トムの小屋」が良く出来てる!
ほんのり「ミス・サイゴン」を思い出してしまったのは私だけではないハズ(^_^;)(作品的には「王様」の方が早いんだけどw)
チュラロンコン皇太子も歌が上手い~!王様より歌が(以下自粛)いやいやしっかりと(以下自粛)
クララホム首相、上半身裸ぢゃないですか!大胸筋!(ちょっと補足してるか?w)
ていうか日本の舞台で渡辺謙と大沢たかおが英語でセリフを交わしている、という♪
王様大好きなのね… 病に倒れた王を心配する余りにアンナに言うセリフが痛々しい。
王様のケン・ワタナベ!禿頭じゃなくて少し髪の毛がありました。
なかなかメンドクサイ王ですよw ちょっと子供っぽい所もあり。
男尊女卑を絵にかいた様なイシアタマだけど西欧に対する理解や探究心はある模様。
有名なナンバー「シャル・ウィ・ダンス?」では客席が固唾を吞む(?)中、「Come!」
グルングルン回って大喝采でした。
タプティムを捕らえてからの急展開、「ああ、こうだったっけ?」と想いながら観ていました。
思った以上にあっけない最期。
チュラロンコン皇太子と、残ったアンナがしっかりと後の王宮を支えていったであろうと想像できる終わりでした。
カテコも普通の日本カンパニーの時は余り聴けない「ヒューヒュー」多めで良し♪
大満足で劇場を後にしました。
良い舞台が観られて感謝。