No.623 「怪人と探偵」 2019年09月24日 22時26分54秒 | 2019年の観劇記録 2019年9月16日(月・祝) マチネ KAAT神奈川芸術劇場 1階 18列 センターブロック ややカミテより 怪人二十面相/安住竜太郎=中川晃教、明智小五郎=加藤和樹、北小路リリカ/田口慶子=大原櫻子、小林芳雄=水田航生、花崎マユミ=フランク莉奈、北小路邦麿=今拓哉、邦麿の妻=樹里咲穂、松吉/楢崎平吉=有川マコト、灰色の服を着た巨漢/森田守=山岸門人、羽柴壮二=中山義紘、大野敏夫=石賀和輝、ねこ夫人/浪江はな=高橋由美子、中村警部=六角精児、他。 原案=江戸川乱歩、作・作詞・楽曲プロデュース=森雪之丞、テーマ音楽=東京スカパラダイスオーケストラ、作曲=杉本雄治(WEAVER)、音楽監督=島健、演出=白井晃。 昭和34年(1959年)東京麻布。 元子爵北小路家の令嬢・リリカと安住財閥御曹司・竜太郎の婚約発表の日、北小路家の大広間では、華やかな仮面舞踏会が催されていた。パーティの最中、不思議なことに、誰も気づかぬうち、大広間の柱時計には怪人二十面相の犯行予告状が貼り付けられる。『3日後10時北小路家の家宝「パンドーラの翼」を頂戴する』 指定の日時、二十面相の犯行を阻止するために、探偵・明智小五郎が北小路邸を訪れる。明智を一目見た北小路家の令嬢のリリカは明らかにショックを受ける。 明智も動揺を抑えている。実はリリカには暗い過去があり、明智とリリカには深いつながりがあったのだ。 10時を告げる鐘の音と共に、予告通り怪人二十面相が現れ、「パンドーラの翼」は爆発、明智は負傷し、二十面相がリリカを連れ去ってしまう…。 (あらすじは公式HPより) 久々KAAT。 テーマ音楽のスカパラが小気味良い。 しかし1ナンバー(シーン)が長すぎて、だんだんとキビしくなってくるような… まぁぶっちゃけ三角(四角?いや五角かしら)関係なんだけど、怪人・明智・リリカの各心情がもう一歩かなぁと思う。 色々ツッコミ所満載なのだが(^_^;) チカラワザな部分も「まぁ、いいかな?」と思わせる(おいw) 先日のミュージカルコンサートで聴いた「世界で一番綺麗な宝石」と「真実の鏡」は聴き応えがあった。 他もリプライズをうまく組み合わせて曲はいいなぁと思ったが、歌詞が説明的だったような。 竜太郎とリリカの婚約パーティーが仮面舞踏会でさ~。マスカレードなのよね~。違う演目(2つも)がよぎるよね~ 一方通行な愛が絡み合い、お互いがお互いの事を思う面もありながらも勝手な愛情(愛憎も、かな)もあり。 カズキマンのアクション!アッキーのマントさばき、櫻子ちゃん良し(ジュリエットできるわ!) 水田くん、二十面相からの予告状を歌い上げる、という重要な役どころ(小林少年…青年かw) 明智の探偵事務所スタッフ花崎さん(フランク莉奈ちゃん)、ゆがんだ愛ゆえの凶行か。 北小路ご夫妻(今さん、樹里さん)がイイね!樹里さん和服で踊る踊る。 あと久々の高橋由美子さん!あの衣装が似合う方は貴重!もっと御活躍期待したい! それと六角さんが思った以上に(失礼)お上手でした。 やっぱり新作ミュージカルって難しい。 なかなか諸手を挙げて「いい!」と思える新作(特に純日本産)には出会えないのが残念。
No.622 「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」 2019年09月20日 22時36分35秒 | 2019年の観劇記録 2019年9月15日(日) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 N列 カミテブロック ややセンターより シャーロック・ホームズ=柿澤勇人、ワトスン博士=佐藤二朗、ヴァイオレット・ファーランド=広瀬アリス、ミセス・ワトスン=八木亜希子、マイクロフト・ホームズ=横田栄司、ハドスン夫人=はいだしょうこ、レストレイド警部=迫田孝也。音楽・演奏=荻野清子。 作・演出=三谷幸喜、美術=松井るみ、照明=服部基、音響=井上正弘、衣裳=前田文子、映像=ムーチョ村松、他。 ホームズとワトソンがベーカー街221bで同居を始めたのは、1881年の1月といわれています。これは、彼ら名コンビが出会ってから、「緋色の研究」で描かれた最初の事件に遭遇するまでの数ヶ月間の物語。 ホームズはまだ二十代の若者。 人間としても探偵としても未完成のシャーロックが直面する、人生最初で最大の試練とは? (あらすじは公式HPより) 今回の三谷作品も超満員で立ち見の観客多数。 チケット取れて良かった~♪ シャーロック・ホームズといえばジェレミー・ブレッドってな世代で(^_^;) この作品中にもホームズの「事件」が色々と混ぜ込まれていたようですが、1つ位しか解らなかった(汗) 記憶力・洞察力は人一倍凄いシャーロック。でも落ち着きが無く他人の事に余り興味がなく、今で言う所のADHD気味なのかな… そんな役をカッキーが愛すべき役で演じてくれました。 大きな愛(?)で包み込むワトスン博士が佐藤二朗さんで本当に良かった! ワトスン妻役の八木亜希子さんもお上手でした。 2幕初めの余興… 唐突に始まるワトスン夫妻の歌謡ショー♪ 売れない女優のヴァイオレット(劇中で「ヘンリー五世」のワンシーン、本家本元 横田栄司がいる前でw)アリスちゃんの少しヤサグレた感じも良し。 空気読めないレストレイド警部の迫田さんてば! ホームズ&ワトスンが住んでいる家の管理人ハドスン夫人はいださんもホンワカ(でも言う時は言うw) 圧の強いホームズの兄マイクロフト役のよこちん!出オチ! 幼い頃から期待をかけられ、それに応えなければ、と育ってきたんだろうな… それに比べ自由に生きている(ように見える)弟が羨ましくもあり憎らしくもあり、心配でもあったんだろう。 2幕の見所はシャーロックとマイクロフトが対決をするのに「ランタン」というカードゲームをするのだが、舞台上部のスクリーンが効果的に使われ、シャーロックのアタマの中は今どういう風に推理をしているのだろうか?が視覚的に良く解るようになっていた。 シモテ端の荻野さんのピアノも優しい。 マダガスカルカメレオンの顔マネ、見たかったわ~(キャストがマヂウケしているので、きっと日替わりなんだろう。よこちんの腕が鳴るわねw) 兄弟対決が終わって、さあそろそろ終演かしら?と思ったら、もう一つワトスン夫妻のゴタゴタがあり、ホロリとさせられた。
No.621 「最貧前線」 2019年09月17日 23時54分58秒 | 2019年の観劇記録 2019年9月14日(土) ソワレ 水戸芸術館ACM劇場 1階 H列 センターブロック ほぼセンター 船長:菊池太平=内野聖陽、艇長:大塚少尉=風間俊介、通信長:柳准尉=溝端淳平、漁労長:及川辰吉=ベンガル、無線士:千田長政=佐藤誓、賄い夫:上野寅蔵=加藤啓、砲術長:大堀兵曹長=蕨野友也、水兵:上村二等水兵=福山康平、水兵:小野田一等水兵=浦上晟周、機関士:佐々木逸平=塩谷亮、見習い:太田はじめ=前田旺志郎。 原作=宮崎駿、脚本=井上桂、演出=一色隆司、美術=松井るみ、映像=上田大樹、ステージング=田井中智子、アクション=渥美博、他。 太平洋戦争末期、昭和19年。 横浜の港では福島の漁船吉祥丸が出航を待っていた。ほとんどの軍艦を沈められた日本海軍は、来襲するアメリカ軍の動静をなんとか探るべく、漁船を駆り出して海上で見張りをさせようとしたのだ。 特設監視艇となった吉祥丸を率いるのは艇長の大塚、そして小さな船には通信長の柳や若き将兵たちと、元々の漁船の船長である菊池や漁師仲間が乗り込んだ。 実戦経験はあっても漁船での航海に慣れない軍人たちは、クジラを敵潜水艦と間違えたり、嵐の予兆を察知できなかったりと、海の職人である漁師たちと ことあるごとに対立してしまう。 やがて軍人たちは漁師たちの見識に一目置くようになり、互いの間には徐々に信頼関係が芽生えていった。 しかし、戦況は厳しく、吉祥丸は海の最前線ともいうべき南方の海域にわずかな武器を携えて派遣されることになってしまう。 果たして、吉祥丸は帰って来られるのだろうか――。 (あらすじはプログラムより) はるばるやってきました。水戸。 「最貧前線」が生まれた所で観る! 水戸芸術館は素敵な作りでした。まぁバブルの残り香(ハコモノ的)はかなり漂うが、市民の皆様が有意義に使ってらっしゃったので、いいなぁと思った。 ACM劇場は凄いコンパクトな劇場で、東京グローブ座より小さく、世田谷パブリックシアターのミニチュア版のような空間。 1階の中央部分はなんと6列しかなく、馬蹄形に3階まで客席が作られていた。 その2列目どセンターで観劇。 ち、近い!近すぎる! 特に吉祥丸がナナメに配置されたり、船首が客席に向くダイナミックなクライマックスシーンなどは目を見張る! 船のセットは3層仕立てで、一番下が船底(機関室・無線室・倉庫等)その上が甲板とブリッジ(船長役の内野さんはココにいる率が高い)、さらに上に監視用の見張り台が。この見張り台はものすごく高いので、かなりの時間見上げる事になり、クビが痛かったorz 場面転換や説明時には紗幕に宮崎駿さんのイラストが映し出され、波飛沫のプロジェクション・マッピングなどはデジタル。 一方、影の主役と言うべき吉祥丸は作業着姿の黒子スタッフさんが人力で身体全体を使いグルグルと回してくれる。 そのデジタルとアナログの融合! これは体感しないでどうする?という位の舞台装置、そしてキャスト達の熱演、動きと相まって船上の揺れをリアルに感じさせられるモノとなっていた。 こんな小さな漁船さえも戦争の最前線へと繰り出されたという事実。 井上ひさしさんも、このような余り知られていなかったであろう悲劇を書いていらっしゃったが、今 現代を生きている私たちや、もっと若い世代にも伝えておかなければならないと思った。 そして「平和が何より」「命を大切に」これが一番だと思う。人を人と思わない、命はリセットボタンを押せば生き返るものではない、そういう時代になりつつある(もうなっているのだろうが)現代だからこそ観る価値のある作品。 それと仲間を信じて、足りない所は補いながら長い航海を乗り切る漁師達の結束力。 チカラで押さえても何も良くはならない。 艇長の大塚も最初は理解すら示さなかったが、徐々に漁師達の考えや生き方に同調し、最後は「生きて帰る」事を大切にしてくれたのが良かった。 敵艦に撃墜された仲間の船を水葬で見送るシーンは胸が熱くなった。 そして2幕のコンソリとの対決シーン。 手に汗握る迫力の中、内野さん演じる船長の命がけの機銃操作。す、すごい! もう観てる私はクチが開いたままです… 人望の厚い船長♪ 軍人としてはさすが一流の艇長 脚を痛めている通信長、無線室で通信士とのシーンは何となくタイタニックみ。 酸いも甘いも知っているベンガルさんの漁労長 無線士の佐藤誓さんもアドリブ満載でカワイイ また見習いの前田旺志郎くんが上手い! ラストはホッコリする終わり方で良かった。 そして平和になって良かった。 カテコ2回目で早くもスタンディング、4回ありました。 この地で観劇できて本当に感謝です。 もしまだ観るのを悩んでいる方がいらっしゃるなら、一見の価値はあると思います。 600回以上舞台を観ている私が太鼓判押します。内野さんが出てるとか、ソレ置いておいても(おいw)
三角形完結。 2019年09月16日 22時04分00秒 | その他いろいろ はい、今日は中華街からスタート。朝(?)粥食べて、昼は焼・蒸し小籠包、チャーハン。雨の中KAATへ。「怪人と探偵」観てきました。帰りに横浜駅で微妙に迷子る(汗)まあ、無事に帰宅できたんでw3日間、楽しかったし美味しかった。友 ありがとう❤️
聖誕祭2019 2019年09月16日 06時37分00秒 | その他いろいろ 内野聖陽さん お誕生日 おめでとうございます♪ 9月15日まで「最貧前線」公演中でしたので、共演者&スタッフさんからお誕生日のお祝いがあったでしょうか 毎年恒例、「聖陽流」2010年のカレンダーです。 2010年は横長リング仕様の写真集仕立てです。 カレンダー部分はこんな感じなので、9月以外はUPしません(^_^;)
三茶からの中華街! 2019年09月15日 22時38分47秒 | その他いろいろ 水戸でガルパンのラッピング電車に遭遇、特急ひたちに乗り東京駅へ。友と待ち合わせし、三茶へGO。「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」観劇。いやー、こちらも面白かった。よこちんがねー!圧が強い!あと佐藤二朗さんがワトスンで良かったです。観劇後は横浜へ移動。中華街を満喫しました。
水戸! 2019年09月14日 22時19分00秒 | その他いろいろ いやー!水戸!来た甲斐あり!「最貧前線」2列目センターで観劇!首めっちゃ痛い!吉祥丸がーー!すごい!ハミ出したぜ、客席に!黒子さん有難う!体感型の舞台だわーこれ。観るのが一番。自分史上一番 内野さんに近かった気がするw戦時中のハナシだけど、今にも通じるし、今だから観て欲しい。色々な人に。「命は大事」なのよ!「平和が何より」なのよ!胸アツでございます。ありがたや。
初秋の大三角形(?) 2019年09月13日 23時24分34秒 | その他いろいろ 千葉県ではこの間の台風で停電や断水が続いていて、大変な状況が… そんな中 浮ついていて申し訳ない気持ちになりますが、当初からの予定通り 明日からの3連休、初秋の大三角形的(?)観劇ハシゴの旅に行ってきます。 まずは茨城県の水戸、次に東京都の三軒茶屋、続きまして神奈川県の横浜・中華街近くに出没です。 祝日の月曜日は内野さんのお誕生日なので、blogに仕込んである例のアレをUpします。 無事に帰宅できますように。
遠征遠征♪ 2019年09月08日 21時54分01秒 | 魚民~うおたみ~sakanaction サカナクション2020ホールツアー、無事にチケットゲットしましたぁ~ 高崎2日目、石川2日目! 石川遠征ケッテーイw やた、北陸新幹線に乗れる!金沢いける! 金沢の次の日は有給貰わなきゃいけないが(汗)働き方改革で5日間有給取らなきゃいけないからね(^_^;) 21世紀美術館いきたいな~ 月曜日は休みだから、サカナクションの前に予定入れなきゃいけないね… 金沢駅も見られるし美味しいモノ食べたい! はー来年も なかなか忙しいわね(笑)
東宝演劇部の公式twitter炎上ス 2019年09月02日 23時10分00秒 | その他いろいろ 昨日の夜中あたりから炎上始まったみたいですが、私が知ったのは今日の15時過ぎですねーまー、ちょっとヤラカシた感がありますが、twitterがリツイートされまくり、色々な意見が飛び交い、まさしく炎上しています。もちろん「ナマで観る」を上回るモノはありせんからねー。けどねー。円盤出してくれる作品は有難いと思います。しかしまー、いまどきDVDだけ、とか妙に凝ったカメラアングルとか…いい出したらキリなさそうです。やめときます。