miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

radio!朗読!!

2014年01月27日 22時42分59秒 | ウチノなお仕事
2月22(土)20:00~20:54
J-WAVE『DOCOMO SOUNDS OF STORY ~ASADA JIRO LIBRARY~』

浅田次郎さんの名作を朗読。
朗読作品:『角筈にて』(短編集「鉄道員(ぽっぽや)」より)

公式ページ

万一聞き逃してもスマホからだと1週間は放送分が聴けるようです。
それとJ-WAVEを聴けない地域の方はスマホなら各地のFMが聴けるアプリもありますので、ぜひトライしてみてください!
私はラジコで聴こうと思います!

新春雑誌祭2014

2014年01月27日 22時27分20秒 | ウチノなお仕事
少し遅れてしまった2冊を含めて久しぶりの雑誌祭、絶賛開催中でございます。

まずは
●「シネマスクエア」1月18日(土)発売



松山ケンイチ君との対談形式。なかなか良さそうな兄弟関係wですね。
内野さんは『北斗の拳』のラオウができるらしい@松山談(笑)
やはり方言指導の方にだいぶ食い付いていたらしく、深い所からアプローチする姿勢は流石です。
ヘアメイクさんがいつもの佐藤さんではないので、何となく前髪のふんわり感が違う感じ(*^_^*)

続いては
●「ACTOR'S FACE vol.3」1月22日(水)


こちらは単独。何と!6ページですたいw
監督直々に内野さんにお声がけがあったそうで、こちらも役に対する熱い想いが語られています。
本当にブレないっす。

でもって
●「ステージスクエア EXTRA」1月27日(月)発売


舞台「ビッグ・フェラー」のチラシ撮影風景もあわせて。
体側を伸ばしている写真があるのですけど、チラ見の横腹がタマランです(笑)
やっべーかっきー(壊)
続く浦井くん・成河くんのインタにも内野さんの事がチラリと。
さらに別記事の音尾さんのインタにもチラっと出ております。

No.438 「真田十勇士」

2014年01月26日 22時30分30秒 | 過去の観劇記録
2014年1月26日(日) マチネ 青山劇場 1階 O列 29番

猿飛佐助=中村勘九郎、霧隠才蔵=松坂桃李、火垂=比嘉愛未、根津甚八/豊臣秀頼=福士誠治、真田大助=中村 蒼、筧十蔵=高橋光臣、海野六郎=村井良大、三好伊三=鈴木伸之、望月六郎=青木健、三好清海=駿河太郎、仙九郎=石垣佑磨、由利鎌之助=加藤和樹、久々津壮介=音尾琢真、真田幸村=加藤雅也、淀殿=真矢みき、徳川家康(映像のみ)=平幹二郎、語り=板東三津五郎、他。
脚本=マキノノゾミ、演出=堤幸彦、美術=松井るみ、音楽=グランドファンク、他。

関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼【福士誠治】と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿【真矢みき】は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。大坂を戦場とした戦が始まるのは、もはや時間の問題となっていた。
紀州(現在の和歌山県)九度山、抜け忍びの猿飛佐助【中村勘九郎】は、真田幸村【加藤雅也】と出会う。幸村は天下に知られる名将だが、関が原で西軍に与したため、九度山で隠遁生活を送っていた。ところが、実際の幸村は、芯には光るものがあるものの、無口で平凡な武将にしか見えない。幸村大活躍のエピソードは、「噂話に尾ひれが付いたものか、偶然が重なったに過ぎない」と言う。己の虚像と実像のギャップに悩み、名誉を保ったまま、命を落すことまで考える幸村。その話を聞いた佐助は俄然、目を輝かせた。
「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」
押しかけ家臣となった佐助は、幸村を本物の「天下の名将」にすべく、いわば<真田幸村をプロデュースする>ために策を考える。まずは、頼りになる仲間を探し、かつての忍び仲間・霧隠才蔵【松坂桃李】と再会する。容姿端麗で頭の切れる才蔵だが、山賊に身をやつしていたところを佐助に誘われ、「本物の英雄づくり」という世の中を相手にした大博打を仕掛けようとする考えに共鳴し、幸村の家臣になることを承知する。才蔵の屈強な2人の手下、三好清海【駿河太郎】と三好伊三【鈴木伸之】も行動をともにする。
やがて、関が原などで戦経験豊富な強者・由利鎌之助【加藤和樹】、仕官先を探して諸国を旅する武芸者・筧十蔵【高橋光臣】など、新たな仲間が加わっていく。そんな中、佐助と才蔵は新たな企てを思いつく。幸村の存在をより神秘的なものにして世間に売り込むため、一騎当千の勇者たちを揃えて、世の中を震え上がらせようと…。仲間は十人、思った通り、「真田十勇士」の存在は一気に噂として広まった。
「世間というものは常にわかりやすい英雄を欲しているから、そこを利用するんだ!」
一方、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介【音尾琢真】は、娘の火垂【比嘉愛未】とともに、忍びの里を抜けた佐助と才蔵を付け狙っていた。壮介は影の存在である忍びの宿命を背負いながら、真田の勇者たちを追い込んでゆく。火垂も同じ使命を帯びているのだが、昔恋心を寄せていた才蔵に対しては複雑な感情を抱いており、闘いの場面では常に心の葛藤が見隠れしていた。久々津集団には、豪腕無敵の戦士・仙九郎【石垣佑磨】という存在も控えており、佐助たちの行く手をさえぎり、時として格闘、乱戦となり、毎回激しい戦いを繰り広げていた。
幸村は本当に大坂に味方するのか? 諸説が飛び交う中、最後まで決断を渋っていた。そんな中、昔の佐助とよく似たお調子者の根津甚八【福士誠治】をはじめ、幸村の忠実な家臣・海野六郎【村井良大】、そして、幸村の長男で幸村を信じて疑わない実直な息子の大助【中村 蒼】、大助に付き従う家来・望月六郎【青木 健】らが加わり、ようやく10人が揃い、名実ともに「真田十勇士」が誕生したのだった。
豊臣と徳川が一触即発となる中、九度山に意外な人物、淀殿が訪ねてきた。幸村は若かりし頃、淀殿を慕っており、今なお純粋な思いを抱いていた。佐助たちが考えた「虚像を真実として貫き通す」という企てに本腰を入れて乗ろうと決めた瞬間だった。十勇士たちも賛成し、幸村の意を汲んで大坂方に味方することが決まった。「真田十勇士」たちは、いよいよ大坂城に入場し、慶長19年(1614年)、遂に「大坂冬の陣」の幕が切って落されようとしていた…。
佐助の本当の狙いは何なのか? 才蔵は仲間を信じているのか? 火垂の恋は叶わぬまま終わるのか? 幸村は本物の名将になれるのか? 淀殿の思惑の裏にあるものは…? それぞれがそれぞれの思いを抱えたまま、最終決戦の場に突入し、豊臣と徳川に翻弄された十勇士の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく。たとえ、佐助や才蔵たちが望もうと望まなかろうと…。
(あらすじは公式HPより)

『日本テレビ開局60周年特別舞台』です(^_^;)
去年の夏頃チケット取って、結構楽しみに待ってました。
幕開きの舞台のテンションと自分が思い描いていたものとのギャップで暫くボーッとしてしまいました(笑)
あ、そういう方向なのね…っていうw

とにかく幕開きの各キャスト紹介(?)さらに映像使い多し!それと中途半端な印象を受けたプロジェクションマッピング…
この映像系は、私はO列センターブロックで良く見えたのですけど、前方やハジの席の方はイマイチだったのではないかと。
舞台は段差のあるセットを使う時もあれば、ホリゾント(映像スクリーンのみ)だけの時もあったり。
それとフライングですね~ ま、頑張ってたとは思います(上から目線)。勘九郎くん・桃李くん・愛未ちゃんやアンサンブルの方々。
フライングするとハーネスを付けたり外したりっていう手間がかかったり、スピード感があるのか無いのか(笑)
ギャグやパロも沢山で、思った以上に年配の多かった観客…(勘九郎君の影響かな)ウケたのだろうか?
突然「ナウシカ」とか挟むし!

ストーリー的には十勇士が10人集まるまでが長い!これでほぼ1幕使ってしまうしなぁ。
その十勇士が活躍する大坂夏の陣・冬の陣の描かれ方(殺陣のシーンは長かったけど)を含む2幕も、何となくスジは薄っぺらか?
まぁ活劇と観ればそれで良し、とするか(^_^;)

勘九郎くんの活きのいい動きとセリフ廻しは流石。かなり軽~い感じの佐助でしたけどw
桃李くんは男前キャラを活かしまくった(笑)才蔵でしたですよ。殺陣もまぁ良し。“女殺し”のキラリン目くばせで くのいちもイチコロ(死語)です♪
比嘉愛未ちゃんは初舞台とか。キャラ的にはオイシイのかな?初舞台としては上出来では(またもや上から目線・笑)
若手俳優さん達はほぼ「誰?」って感じでした(ファンの方、すいません)
石垣佑磨くんは身体の態勢が常に大変そう…
加藤和樹さんの由利鎌之助がシブいキャラでなかなかポイント高し!
駿河太郎くんは笑福亭鶴瓶師匠の息子さんですね♪ けっこう背が高いんですね。荒くれ者の子分役でした。
音尾さん!「TRUE WEST」の神経質でキレていた弟オースティンとは真逆の(笑)忍び集団の首領役!娘役が比嘉愛未ちゃん!(ヲイ。)
加藤雅也さんの真田幸村はヘタレキャラでした。あ、芯はきちんとしてましたけどねw 戦いがニガテで軍略に長けてない武将だって当時いたハズ(史実の幸村はそうではないでしょうが)ですが見た目はメチャ素敵でした~(*^_^*)
真矢みきさんの淀殿。強そう(笑)

それといつまでたっても出てこない~!と気を揉んでしまった(笑)平幹二郎さんの家康!映像だけかよーゴルァ!!と言いたくなるが(^_^;)
三津五郎さんのナレーションも何となくTVっぽい感の原因なのか?!

カテコは何故か全キャストがパラパラを踊りながら出てくるという(汗)
何でもアリか。まぁそういう風だと思えば別に…な。

劇場を出てきたら こどもの城存続の為の署名運動をやっていました。
微々たるモノですが私も署名させてもらいました。

久しぶりの青山劇場。どこが老朽化ですか?と問いたくなるほど いい劇場です。
新しい都知事様。頼みますよー。

歴史ドリームチーム『仰天推理 本能寺の変』

2014年01月22日 23時49分13秒 | ウチノなお仕事
まさかの(笑)2回目!ドリームマスターSEIYOの登場でございます。
今回は「本能寺の変」を仰天(^_^;)推理。


↑また白いよー。だから干渉モアレが酷いからさ。
3ピースだ!


↑後頭部越し(笑)


↑前回ほどではないにせよ(爆)教授風味70%


↑最初は信長から依頼され、家康接待の為に光秀が用意した料理に不満があったのでは?説から。
この再現料理はゴーカ絢爛。


↑服部幸雄センセーのは見た目アレ(?)なw
たしかに奇抜でしたが…


↑マスターもちょっと納得してない(笑)


↑今回はこの立方体をコンピュータに見立てて会話有り。


↑第二の説は信長love光秀、モーホー的。江川達也さんが力説♪



↑はい、こんな感じ(^_^;) いやぁ当時は男色が多かったっていうのは知ってますけど…


↑なんだかマスター納得してるし!!


↑さてラストは。


↑犯罪プロファイリングによる説です。


↑番組中に何回「足蹴」って出て来たんだ(笑)



↑最後に3つの説を若干強引に組み合わせての説で、内野さんのナレーション。しびれましたですよ。


↑また…ってあるのでしょうか。

ちょっぴり不安定

2014年01月21日 23時04分33秒 | その他いろいろ
これがホントの(?)ペット・ロス。
StarSロスにもなったけど、StarSは多分また会えるだろうが
リチャはもう いない。
写真見ては可愛かったなーとか、あの時はああだったとか
気を抜くとそんな事ばかり考えています。

父、何 考えてるんか解らないけど(汗)
遠くはない感じで次の子 お迎えするのかもしれません。
その時はキチンとした躾
お手!
お代わり!!
お座り!!!
(あ、犬かどうかも解らないぞ。きっと犬だろうが)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

明日…
めざせ帰宅 夜10時まで!
雑誌まだ1冊も買ってないorz(そんな気分ぢゃなかったので)


リチャ、星になる

2014年01月19日 16時56分10秒 | その他いろいろ
我が家の愛犬リチャードが、今朝早くに亡くなりました。
8歳8ヶ月でした。
我が家に来たのは2005年の7月おわり(「我が家にワンコ来たる」

躾もイマイチ、お手もお代わりも出来ない。
たくさん吠える犬でした。
狭い我が家でストレスも多かったと思います。
特に2013年・2012年と父が入院した際にはペットホテルで更にストレスをかけてしまったかも。

でも可愛かったよー。
外に出ると大人しい内弁慶なワンコでした。


昨年暮れあたりからオナカが太ってきて、なんだか張りが凄くなってきたので、今年の初めに獣医に連れていったら?となりました。
そしたら腹水が溜まっているというので最初は注射(利尿作用があるものかな?)でしたが、その後腹水を取りました。
ですが昨日(18日)の夜8時過ぎ、急に吐血。さらに9時半頃大量な吐血。
急いで病院に電話して駆け込み、注射を2本打ってもらいましたが、病院から帰った後 夜11時過ぎと12時半頃にも吐血。

夜通し起きて付いていてあげれば良かったかな…

今朝、既に冷たくなっていました。

斎場につれていってお別れした後、焼いてもらいました。
さきほどお骨になって帰ってきました。








父のデジカメから。

リチャ、最後苦しかったね。
ごめんね。

8年半 ありがとう。

「THE BIG FELLAH」詳細発表

2014年01月17日 22時52分44秒 | ウチノなお仕事
「THE BIG FELLAH」(ビッグ・フェラー)
世田谷パブリックシアター@2014年05月20日(火)~2014年06月08日(日)

作=リチャード・ビーン、翻訳=小田島恒志、演出=森新太郎、美術=二村周作、衣裳=半田悦子、アクション=渥美博、他。

舞台はニューヨーク。1972年から2001年までの約30年間にわたる歳月の中に、ある特殊な使命を帯びた男たちのドラマが展開する『ビッグ・フェラー』。
「信念」を持って生きてきた人々が、その「信念」に、ある日ふと疑問を抱いてしまったら? 殺伐とした世界の中で、拠りどころとすべき本当のアイデンティティとは? 愛する人を犠牲にしてまで守らなければならない、彼らの正義とは?
シリアスなテーマを扱いながらも、台詞は躍動感にあふれ、時として喜劇的、ストーリー展開はミステリアス、そして最後にひかえる大どんでん返し! イギリスの人気劇作家の作品が、内野聖陽はじめ魅力的な夢のキャスト陣と、日本演劇界の若手筆頭演出家・森新太郎により本邦初演で上演されます。

《ものがたり》
1972年、ニューヨークのアイリッシュレストランではブラッディー・サンデー(注)の追悼集会が開かれていた。アイルランド共和軍(IRA)のNY支部リーダーのコステロ(内野聖陽)は対イギリスへの報復と組織強化への思いを熱く語る。
彼らIRAの活動家たちの隠れ家はマイケル(浦井健治)のアパートメント。しかし活動家と言っても彼らの日常はごく普通のNY市民であり、その中にはマイケルのような消防士もいれば警察官もいた。アイルランドからやって来たお調子者のルエリ(成河)は、バーで親しくなった女性をマイケルのアパートに連れ込むが…。
1972年からの30年間にわたるIRA活動家たちの日常生活を描きながら、報復は新たな報復しか生み出さないという、“負の連鎖の虚しさ”を、徐々に浮き彫りにしていく。物語の終盤、彼らは、それぞれの生きるべき道を模索し始める。その結果、彼らが手にしたものとは?そして失ってしまったものとは? 
(注:1972年1月30日、イギリス軍が公民権運動デモ中の非武装のアイルランド市民を殺傷した歴史的事件。詳しくはこちら

●地方公演●
兵庫公演:6月12日(木)~15日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 
新潟公演:6月21日(土)・22日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 
豊橋公演:6月 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
滋賀公演:7月 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

はい、ということで待ちに待った「ビッグ・フェラー」の詳細が発表されました。
東京公演、もう少し期間が長いかと思ってましたが(^_^;)
大楽は滋賀でOKでしょうか? この間の「TRUE WEST」のような後出しじゃんけん的なのは勘弁して欲しいです。

あらすじも発表されました。やはり難しそう。この「難しい」は『冬眠する熊~』とは違った難しさです。
日本人には馴染みのうすいIRA・人種・宗教etc.は予習しておかないといけないかも、ですね。
もしくは何も下調べせずに自分の感じたまま、というのもアリ(笑)

No.437 「冬眠する熊に添い寝してごらん」

2014年01月13日 21時03分15秒 | 過去の観劇記録
2014年1月12日(日) ソワレ シアターコクーン 2階 D列 4番

上田竜也、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信、立石涼子、大石継太、冨樫真、間宮啓行、木村靖司、石井愃一、瑳川哲朗、沢竜二、他。
作=古川日出男、演出=蜷川幸雄。

「百年の想像力を持たない人間は、二十年と生きられない」――。
これは、清濁の血を併せ持つ伝説の熊猟師と、熊、そして犬との聖なる戦いの物語。
熊猟師の子孫である川下兄弟の愛憎が100年の時を越えて絡み合う。
兄とじゃれあいながら、実に楽しそうに笑う弟、その名は川下多根彦。
ライフル競技でオリンピック代表に選ばれた兄、川下一を尊敬し、競技に熱中する兄の代わりにエリートとして育ち、家訓である「25才で一子をもうける」を実践せんとしている。
兄弟が海をながめるその港は、かつて、越後から放たれる石油が積み出されていた―。
そして語られ始めるのは、100年前の<欲望するエネルギー>石油の物語。
祖先である<伝説の熊猟師>の自然に翻弄されながらも全てを司るような視点と、兄弟の視線が交差する。
絶対の信頼で結ばれていた兄弟の前に、ひとりの奇妙な女が現れる。多根彦の婚約者、女詩人のひばりである。
惹かれあう一とひばり。兄弟の絆が揺らぎ始める。その揺らぎは時空を越え、日本の歴史の暗部に光をあてることに―。
北陸の吹雪のその先に見えてくるものは、兄弟の邂逅なのか。それとも―。
(あらすじはシアターコクーン公式HPより)

2014年の最初はこの「熊」からスタート。
上演時間は休憩15分を含めて約4時間… 久々の長い芝居だ~

そして観劇しての感想は「良く解らん」でした(^_^;)
いや、つまらなかったワケでは無いが(面白い所もあるし凄い場面もあるし)
色々な事柄を詰め込みすぎて脳みそが拒否反応を示している…というか理解しようとしてないのかも知れない(笑)

川下一(ヨシオ王子)と多根彦(上田くん)の兄弟、ひばり(鈴木杏ちゃん)との関係を軸に、2人兄弟の祖父(沢竜二さん)とさらに高祖父(ひいひいじーちゃん)の勝村さん演じる「伝説の」熊猟師との3代を絡め、さらに石油と熊と犬、日露戦争や原発までをも詰め込んだので盛りだくさんになってしまったのだ。

もっとアングラ系になるのかと思っていたがそれほどでもなかった。だがセットは強烈な印象の大仏の胸像。デカイ。コクーンの舞台の3分の1以上を占めてしまうのではないか?(まあ奥行きは薄いけど。タッパはあった)しかもその大仏が(爆)
「大」にひとつ点を足すと「犬」になるねぇ。まぁそういうことだね(謎)
それと般若心経と、忘れてならないのは回転寿司のベルコン。このベルコンは舞台上から客席の前方センターブロックをぐるっと囲むように配置されて、実際動く(寿司は食品サンプルが回っていたようだが)
回転寿司屋が一とひばりのターニングポイントになるのだけどw

幕開きは大道具搬入口を開けて(冬は寒いってば!)一匹の犬が登場。
熊の猟に犬は欠かせない。芝居には熊と犬とが2頭ずつ登場するのだけど、犬の着ぐるみが非常に良くできていて、また演じている俳優さんも四つん這いの姿勢で大変だったろうと思う。犬は日本犬だなw(秋田犬か?)
熊猟師と熊との秘密の「契り」もあるのだけど、これは何を意味するのか謎だった(やはり理解能力が足りないのか…)
やがて現代の兄弟が登場。兄と弟はキモチ悪いくらい仲が良い。
主演の上田くんは、尊敬し愛する兄の代わりに家訓を守ろうとし、やがて狂気の世界に陥ってしまうのだけど、2幕中盤以降に出て来た時の狂った多根彦の造形は凄まじかった。思った以上に出番は少ないが(^_^;)
兄のヨシオ王子は10年降りの蜷川さんの舞台出演(10年前の「ハムレット」も観劇している♪)かなり重要な役で、蜷川さんの舞台でも浮いてないし、舞台人としての成長っぷりを感じられ、感慨深い(個人比・笑)
射撃のオリンピック代表ということでライフル銃を構える姿勢も似合いすぎている(形から入る!)
弟の婚約者であるひばりと意気投合、というか波長が合ってしまって、後悔しながらもひばりとの愛欲にふける一。
白いパンツ(ボクサーブリーフ系でしたが)でのベッドシーンが長い!ベッドが結構な八百屋でズリズリーっと滑っちゃうけど。
あと妙に昭和チックな英語もワロタ。芳雄くんがリアルに言いそうだから余計かも(笑)
一がインタビューを受けるドキュメンタリー番組の名前が「情熱いっぱいの大陸」!!

勝村さんのひいひいじーちゃんも謎めいた猟師役。存在感さすが。
石井愃一さんの、こちらも謎の富山の薬売り。時代さえも越えている。
それとひばりの祖母を演じた立石涼子さん良し。
このばーちゃん、ばーちゃん仲間で「講」という、まぁ投資信託のようなことをやってるんだけど、事業の中に「回転寿司屋」があって、そこで多根彦とひばりの結婚の為に両家の顔合わせをしようという算段。
だがなー。『両家顔合わせに回転寿司屋なんか使うかよ!』という突っ込みは置いといて(笑)
回転寿司を劇場に喩えたり、寿司職人が寿司をレーンに出す手と、回る寿司を取るお客の手を千手観音に見立てて語られる婆達の、コロスとも捉えられる場面は私的にとても感銘を覚えた。
回転寿司屋で一とひばりの心が惹かれあう一連のシーンも情熱的であったが、台詞が聞き取りずらかった。他にも石油掘削の場面でもイマイチ良く聞こえずに、消化不良のモトになってしまった感。

でもってこの石油掘削の(時代的には、ひいひいじーちゃんの時代)場面が!長い!!
後で調べたら実際に新潟で石油が採掘されていたし、現代でも民家の庭から石油が出て来て大変だ、となっていたらしい(事前のリサーチが必要だったか…)
この場面で実は現代の一とひいひいじーちゃんがリンクするキッカケがあるのだけど、これも何か「なぜ?」という疑問符ばかりアタマに浮かんでしまった。

ひばりの方は母との繋がりを疑問に思い、詩に情熱をぶつける女詩人(髪の毛が半分銀髪で、ブラックジャック状態w)
多根彦とラブラブだったのになぁ。一の語彙力(ちょっと独特な。松岡修造的とでも言おうか・爆)に魅了され、互いに惹かれあってしまう。
実はひばりには犬の血が混じっていたのだった。母が犬に獣姦されて血が混じった子だった。
またこの犬が時代を繋ぐ大きな軸にもなっていて、ともかく一筋縄ではいかない戯曲!

2幕はさらに理解不能度を増してしまって、やはり良く解らんまま、一とひいひいじーちゃんは熊と冬眠してしまったw

客席は上田くんのファン多し。だいぶ若い客層でした。
きっと初めて舞台を観る人も多かったのでは?
これに懲りずに他の舞台も観てねー(^_^;)

帰宅してしばらくたってから、兄弟の愛憎と関係性が「TRUE WEST」のリーとオースティンにも似ていたなぁと思い立った。