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miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.532 「ミュージカル フランケンシュタイン」

2017年01月15日 23時13分56秒 | 過去の観劇記録
2017年1月15日(日) マチネ 日生劇場 GC階 A列 カミテサブセン

ビクター・フランケンシュタイン/ジャック=中川晃教、アンリ・デュプレ/怪物=加藤和樹、ジュリア/カトリーヌ=音月桂、ルンゲ/イゴール=鈴木壮麻、ステファン/フェルナンド=相島一之、エレン/エヴァ=濱田めぐみ、リトル・ビクター=難波拓臣、リトル・ジュリア=寺田光、他。
音楽=イ・ソンジュン、脚本/歌詞=ワン・ヨンボム、潤色/演出=板垣恭一、訳詞=森雪之丞、音楽監督=島健、他。

19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインは戦場でアンリ・デュプレの命を救ったことで、二人は固い友情で結ばれた。『生命創造』に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと、アンリの亡き骸に今こそ自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った『怪物』だった。そして『怪物』は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓うのだった…。
(あらすじは公式HPより)

2017年観劇初めは「フランケンシュタイン」。
年明け1回目に観る演目ぢゃないけどね(^_^;)

暗いわ重いわ。2幕は特にエゲつないし。
ナンバーも難しいので耳残りはイマイチだけど、どこかで聞いたような曲調もあったり、どこかで観たようなシーンだったり(「ジキハイ」とかねぇ。なんとなく「二都物語」も彷彿としたり。さらに何回観ればいいのかwギロチン!)

1曲のナンバーというかシーンが思った以上に長くて若干しつこいかも。ビクターが戦場から帰ってきた時のダンスシーンとか、酒場シーン等々。
それと展開が急すぎて「えっ!?」と思っているうちに誰かが死んだりしている…

一度救われた命だからと言って、アンリがあそこまでビクターに心酔(?)するのか良く解らなかった。それとアンリの件で一回痛い目にあっているのにもかかわらず、姉エレンの時にも同じ轍を踏もうとするビクターも狂ってるわ~
あ。あと北極は相当寒いぞ!怪物は寒くないのか(笑)それとビクターの執念か、良く見つかったな!
怪物くん、しゃべったと思ったらあっという間にカトリーヌとデュエット、かつハモってるぅ♪
くま、おいしいのね!(ここの加藤くんの笑顔がすごく可愛かったのよ)

中川くんは流石の歌唱力。衣装もお似合い(銀河英雄伝説みたい←みたことないけど・笑)。子供時代の母との別れ、地域住民との軋轢。天才が故の狂気か。またリトル・ビクターを演じた難波くんも見事です!
2幕の闘技場(コロシアム)の支配人役は妻エヴァに頭の上がらない亭主役でしたorz
アンリと怪物を演じた加藤君。歌唱力UP!それとトート閣下を色々なシーンで彷彿とさせる。加藤くんの半裸も拝めます(おい)
ビクターとの若干BL気味の愛情(?)怪物になってからの動き、視線、ついオペラで追いたくなる。
また投獄されてるし!また焼き印押されてるし!また衣装がキチャないorz
かなり勿体ない壮麻さん…歌少ないっ!2幕のイゴール役なんか台詞も少ないし。でも久々ダンス踊ってた!
ビクターの姉エレンと、闘技場の女主エヴァという対極の濱田めぐみ姉さん!エヴァのお胸が!(そこかい!)エレンの方は、弟を思う姉のナンバーが身にしみた。
音月さんはジュリアよりカトリーヌの方が印象に残ったな。彼女が北極勧めたし(え?)
相島さんは歌はイマイチだったけど、どちらの役も案外ゲスい(^_^;)

「怪物」と呼ばれるイキモノより人間の方が余程残酷で非道なのか。
「生」や「死」を人知が操ることへの警鐘?そこまでは深読みしすぎかw

カテコでかけ声をかけていた人がいたけど、余りいただけないね~。
それとチラシ入れの袋の質を変えてくれ!バリバリ音がする。

No.531 「エノケソ一代記」

2016年12月24日 23時22分35秒 | 過去の観劇記録
2016年12月24日(土) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 I列 シモテブロック シモテ端

田所(エノケソ)=市川猿之助、希代子=吉田羊、蟇田(ひきた)一夫=浅野和之、熊吉=春海四方、柳沢周一郎/周次郎/周三郎/周四郎/周五郎=山中崇、紅(くれない)=水上京香、古川口ッパ=三谷幸喜。影アナ=山寺宏一。
作・演出=三谷幸喜、美術=松井るみ、照明=服部基、衣装=前田文子、音楽=荻野清子。

戦後、喜劇王エノケンこと榎本健一の偽物「エノケソ」が全国各地に出没した。この主人公も、そんな「エノケソ」の一人だ。
エノケンが大好きで、エノケンに憧れ、エノケンに限りなく近づこうとした男。
演劇史に決して残ることのない、無名の喜劇役者と、彼を支え続けた妻との、哀しくもおかしい二人三脚の物語。
(あらすじはチラシより)

休憩なし1幕、約2時間ほど。
モチ口ソ(笑)エノケン世代ではない(^_^;)
エノケンが歌った歌を数曲(「俺は村中で一番~♪」とか)と、当時偽物がわんさと出た、という位しか知らない。

「ヴェニスの商人」以来の猿之助くん(まだ名前が慣れないw)と、こちらは「国民の映画」(初演)以来の吉田羊さんだよ! 羊さんに至ってはまだ名前が余り知られていない頃だったし役も大したことなかったけど、この5年で凄まじい飛躍っぷり。
あと浅野さんが病気から復帰されて良かった!山中さんが演じた5役は、もしかしたら浅野さんが演じる予定だったかもしれないが、山中さんもイイ色出してたので無問題っす。

田所(エノケソ)登場すぐから、まさかの(?)猿之助くんの歌とダンス!なんかロパクっぽく聞こえるのは音響のせい、としておこうか(汗)
「あこがれ」も度が過ぎれば それは狂気に近いものになるのだろうか…
エノケンそのものになりたかった。彼が壊疽で足を切断したと知れば自分も切ろうとし(実際に切ってエライことになるが)、彼の息子が亡くなったと知れば(息子は、いないので一緒にドサ周りをする)熊吉をクビにしようとし、彼に愛人がいると解れば甲斐性もないのに愛人を作ろうとする…
とにかく何は無くともエノケンありき。ラストがチト切なかったなぁ。
そんな若干狂った夫を支える妻・希代子(エノケンの妻が、漢字は違えど「きよこ」とのこと)。羊さん和服似合うね!それと昭和な髪型も素敵でした。歌もあったよ~。よくまぁ愛想尽かさなかったねorz エライと言えばエライだろうが今なら即離婚か?
座付き作家?なのかウソ八百の蟇田一夫(え、そりゃ菊田一夫っしょ!)の浅野さん。この人も少し壊れ気味。何と言っても田所の足の切断をしちゃう位だもんね…(もち無免許)結局何をしたかった人なんだろうか(^_^;)
熊吉の春海さんはだいたい猪八戒の衣装着てました(笑)
紅(くれない)役の水上さんは出番少なし。
5役を演じた山中さんてば!特に2番目の小学校の先生(金八先生風)と4番目のストリップ劇場支配人(ヤクザ風)。
この場末の劇場で、足を切る騒ぎ→無免許の医者知ってますぜ、ってブラック・ジャックを匂わせておいて、さらに電話で「間(はざま)先生~!」って!ブラック・ジャックの本名「間黒男(はざま・くろお)」という細かさ!これ気づいてる観客どの位ww

でもって作・演出でもあります三谷幸喜さんですよ… ナマ三谷さん拝見したの初めてですよ。
だいぶアンコ巻いてますよね。古川口ッパって(爆)あ、「ろっぱ」ではないのよ。ええ。「ろ」に見える、あの漢字ですよ。
当時ああいう人たちが沢山いたんだろうなぁ。
今みたいに情報が溢れまくっているワケぢゃないもんね(自称ナントカ、っていうのもいまだにいるけど)

内容的にはもう一押し、という気もするが、猿之助くんの愛嬌溢れる演技(六方も観られたし。拍手喝采)と羊さんの間合い等、各キャストの演技を楽しむべし、という所か。
とか言っておいてラストは不覚にも(?)ウルっと来たのも事実。

客席にはお着物の女性多数。猿之助くんのファンだろうか。

※このフォントだと解りづらいだろうが、口(くち)とロ(カタカナの、ろ)を一部混在使用しています(笑)

No.530 「ナイスガイinニューヨーク」

2016年12月12日 23時28分01秒 | 過去の観劇記録
2016年12月11日(日) シアタークリエ 18列 シモテブロック

アラン・ベーカー=井上芳雄、バディ・ベーカー=間宮祥太朗、コニー・デイトン=吉岡里帆、ペギー・エヴァンス=愛原実花、ミセス・ベーカー=石野真子、ミスター・ベーカー=高橋克実。
原作=ニール・サイモン「カム・ブロー・ユア・ホーン」、上演台本・演出=福田雄一。

舞台はニューヨーク、ある兄弟がいた。
ハンサムでプレイボーイ、女性の訪問が絶えない兄の部屋にある日やってきたのは、生真面目な弟。父親の支配から逃げて家出をしてきたのだ。
内気な弟に女性と付き合う楽しさを教えようと一大計画を立てた兄は、彼を立派な紳士に仕立てあげる。
自分の部屋に弟を住まわせ、女性たちを次々と送り込むが、ある日、1本の電話の手違いにより2人の母親がやってきてしまう!
突然の来訪、しかも泣きじゃくる母をようやく家に帰したところで、今度は頑固一徹の父親まで登場。
混乱した状況に慌てふためく兄弟をよそに、事態は予想もつかない方向に転がっていき――。
(あらすじは公式HPより)

おけぴ+ぴあの合同貸切公演。
なんとまぁ!チケット譲ってもらった八女姐さんの運をオイラが使ってしまったのだ!

芳雄くんのサイン入りプログラムが当ったーーー!

相変らず素晴らしい客席の皆様方。
そしてウケも良い!芳雄アランがペギーの首に『かぷっ』と噛み付いて「バンパイヤだぞ~」なんだけど、ダンス・オブ・ヴァンパイアの曲歌ってみたり、あとはライオン・キングとかね!
芳雄くんの自虐ネタ(笑)さらに間宮バディにつっこまれて凹む芳雄、とかw
メチャクチャいい声で歌い踊る芳雄、とか
「肉屋のミュージカル」(通称・ブヒブヒ)を素晴らしいミュージカルとして披露してくれる芳雄、とか!
もーね、芳雄の良い所もブラックな面も色々な所が溢れて面白かったですよ(すみません呼び捨ててますw)
まぁ、こういう若干ウチワネタとも言うような作りは、かなり好き嫌いがあると思います。
乗り切れない時は苦痛にしかならないね(^_^;)

間宮くんは初見ですけど、十分歌って踊れる人でした!(「これ以上こういう人が増えると困るんだよね」byヨチオ)
1幕のひ弱な弟くんから2幕後半は急にチャラ男になって、放蕩三昧していた兄よりタチが悪いというww
悲劇のヒロインな母・石野真子さんってば!シモテにあるバスルームのドアに入ったらマヂコケしたらしく(オイラの席からは見えなかったが)カテコでいぢられていました♪
あと出ただけで全て持っていく父・高橋克実氏ですよ!急に決まったんでしょうねぇ、トランプさん風のヅラと衣装。
ノリツッコミも含めてオイシイ…おいしすぎる。

アランの最愛の人であるコニー役は朝ドラで一躍有名になった吉岡里帆ちゃん。初舞台でコレ(笑)はかなりハードル高いよ(^_^;)
セリフも歌もまだまだだけど初々しい感じは役得でもあるし!(ブヒブヒのオリジナルだもんね)
それとヅカ娘役トップも経験している愛原実花ちゃんが、よくある美人だけどオバカなキャラを好演。グラスなみなみの炭酸飲料一気呑み→げっぷをこらえながら(少し出てた)byドS芳雄の仕業です
スパンコールがまぶしすぎる衣装での素敵なダンスシーンなど吹っ切ったキャラでした!

まぁ最後は良くある系のドタバタ後に訪れるハッピーエンドなんですが。

芳雄くんの歌も聴けたし(英語歌詞なのはワザとですか?)バンド3人とは言え結構レベル高し。
「トライベッカ」をナマで観ているような気にもなったが(おい)
笑えたし面白かったので良しとしよう(上から目線w)

貸切公演の為終演後に挨拶有り。「おけぴ」の説明を始める座長…
『ぴあで取っておけぴで売る、流れが出来てますね~』とか
『おけぴは定価なんですよね!高騰するサイトもあるけど定価以下でギューンと下がっちゃうのもあるんで…』→そこでチケット買えばいいんだな、とすかさずカッツミーの的確(?)なボディーブロー!
吉岡ちゃんは再び「ブヒブヒ」のリクエスト有り。しかもアドリブで「ぴあもおけぴも~」って、がんばったで賞!
それを受けて客席も座長にリクエストするも、「ほら、僕が歌うとギャラが発生するんでぇ」とブラック井上芳雄が顔を覗かせるのでした(爆)

豚肉を食べる時は良く焼こう!

No.529 「ヘンリー四世」

2016年12月12日 22時50分33秒 | 過去の観劇記録
2016年12月10日(土) 新国立劇場 中劇場
●第一部 -混沌- 1階 17列 センターブロック ややシモテ寄り
舞台はロンドン。王ヘンリー四世は、前王リチャード二世から王位を簒奪した罪悪感に苛まれていた。一方、長男ハル王子は大酒飲みの、無頼の騎士フォールスタッフと放蕩三昧。そのころノーサンバランド伯の息子パーシーが謀反を起こす。シュルーズベリーに出陣したハル王子とパーシーの一騎打ち。勝敗の行方は……。

●第二部 -戴冠- 1階 14列 センターブロック ややカミテ寄り
フォールスタッフはシュルーズベリーの戦いで手柄を立て、過去の罪状を許されるが、ノーサンバランド伯の討伐軍に加わることになる。昔馴染のシャロー判事の暮らすグロスターシアに徴兵に訪れた彼に、ハル王子がヘンリー五世として即位したとの報が。意気揚々と新王の前に姿を現すフォールスタッフを待ち受けていた運命とは?

皇太子ヘンリー(ハル)=浦井健治、1-ヘンリー・パーシー(ホットスパー)/2-ピストル=岡本健一、大司教リチャード・スクループ=勝部演之、ノーサン・バランド伯=立川三貴、1-番頭/2-地方判事サイレンス=綾田俊樹、1-ギャッズヒル/2-地方判事シャロー=ラサール石井、ヘンリー四世=中嶋しゅう、ジョン・フォールスタッフ=佐藤B作。水野龍司、木下浩之、有薗芳記、今井朋彦、青木和宣、田代隆秀、那須佐代子、小長谷勝彦、下総源太朗、鍛治直人、川辺邦弘、佐川和正、亀田佳明、松角洋平、松岡依都美、藤側宏大、岡﨑加奈、清水優譲。
作=ウィリアム・シェイクスピア、翻訳=小田島雄志、演出=鵜山仁。
(役名の前の数字は1:一部、2:二部)


通し観劇。第一部、第二部共に約3時間程度。
新国立の座席は固いので心配していたが、エアウィーブと共同開発したという貸しクッション(1日500円)がとても効果的だった。
ちょっと座高が高くなるのが難点だけど(^_^;)

「ヘンリー四世」は、以前さい芸で蜷川幸雄演出版(ハル王子=松坂桃李、フォールスタッフ=吉田鋼太郎)を観劇したが、その時はたしか4時間で一部・二部を一気に上演したタイプだった。


ロビーに置いてあった模型。木組みで出来た森のような、不安定(そう)な足場のセットだった。この上をキャストが登り降りするのだ。
シモテ端には赤い砂が沢山の砂場。舞台上には小さな板場があり、たまに移動したりして、二部のラスト(ハルがヘンリー五世として即位する)には五角形になったので「ほほー」と感心してしまったw

またいつもはカーテンで閉ざされている、最カミテと最シモテを解放しているので、扇形が広い!
座る席によって随分と印象が変わるだろう。私は一部と二部で、センターブロック内を8席ほどズレただけだが、かなり見え方が違った。
新国立にしては客席使いが多かった。しかしまぁマイクの調子は何とかならないものか。良く聞こえる時と、そうでもない時と。謎すぎるw

正式な世継ぎではなかったヘンリー四世(中嶋しゅう)が、リチャード二世から力づく(というか若干セコイ)方法で王位を奪い即位するのだが、常にその「背徳感」が王にはある。息子(ハル)は悪い仲間と盗みや遊びをしまくってばかりだし、即位する時に力を貸してくれたノーサンバランド伯とその弟ウスター伯らはヘンリー四世に反乱して戦を起こそうとしている…と、王にとっては不安の種だらけ。
王、というか父としてのヘンリー四世と王子ハルとの関係性が強めに出ていた気がする。
王が被る王冠はこれまた木で出来た、小学生が作った工作のような王冠なのだ。権力の象徴たる玉座も転がされてテーブルになったり投げられたり吊されたり悲惨である(笑)

そんな父の心配をよそに酒好き・女好きのフォールスタッフやいかがわしい連中と遊びまくっている王子ハル。スタッズの沢山ついたライダーズ・ジャケットにモサモサ頭、ヘッドフォンからはQeenの曲が流れてました。
酸いも甘いも何事も経験しなきゃ解らない。何が正しいのか何が悪しき事なのか? 王になるときにはキレイさっぱり悪事からは足を洗い、立派な権力者として上に立つんだね~。

浦井ハル王子、チャラい王子だけど父は好きで当然尊敬してるんだね。弟達も好きなんだね~。
前半の放蕩っぷりと、即位してからの威厳さの差が大きければ大きいほど、より際立つわ。
もーね、ヘンリー四世の中嶋しゅうさんがイイ!あと、若い王子の周りを固める文学座を始めとするオヂさま方が、皆様好演!でございます。
肉アンコ巻きのフォールスタッフB作さん。ノド大丈夫かな?ちょっと枯れてた気もしますが。調子いいんだわ、このフォールスタッフってのが!(笑)
だけど突然哲学的なセリフ(独白)を言うからね、あなどれないw

別名「ホットスパー」(熱い拍車)と付く位、瞬間沸騰男。こちらもヘンリー岡本健一さんであります!(ていうか同じ名前の人が多すぎなんだよ!)
いやいや、熱いわ。逆上型タイプなのね。もちつけ。
二部はフォールスタッフの腰巾着みたいなピストル、という役。こっちもキテますなw パンクだわ~「We Will Rock You」だわ!

全体的に動きが多く、戦闘シーン(特にハルとホットスパーの一騎打ちなど。あ、ヘンリー四世自らも殺陣シーンが!しゅうさんの立ち回り初めて観たかも!?)もあるので第一部の方が面白く感じる。
第二部は、1幕の半分くらいを占めているような気がする酒場のシーンとか、判事シャローの家の前のシーンが長く感じてしまう。
所々現代モノを組み合わせているのは好き嫌いが別れそうだけど、私は大丈夫でした。

ラスト、セットの最上段に登るヘンリー五世。下から見上げる父の視線だけで、何かホッコリした。

No.528 「サンバイザー兄弟」

2016年11月19日 22時34分40秒 | 過去の観劇記録
2016年11月19日(土) マチネ サンシャイン劇場 1階 11列 シモテブロック 壁際

瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、少路勇介、よーかいくん、篠原悠伸、上川周作、宮藤官九郎、りょう。
作・演出=宮藤官九郎、音楽=上原子友康(怒髪天)。

大パルコ人も第三弾!
第一弾はメカロックオペラ「R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~」
第二弾はバカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」
第三弾はステキロックオペラ
ですw

渋谷パルコ劇場は現在建て直し休館中なので、久々のサンシャイン劇場…(やっぱ遠い)

もーね。何も残らないね(^_^;)
あ、でも怒髪天の増子さん、さすがっす!なんとまぁ女装までw ラス前の「愛の落とし前」って曲がすんごくイイんですよ、まったくもう!

シモネタありーの時事ネタありーの(ちょいとAJIN●MOTOさんゴメン←このネタ大丈夫か~)
ナマバンドありーの(キャストの皆さん生演奏!三宅さんのドラムかっこいい!)

瑛太くんが腰タオル姿(ほぼハダカ)で歌い踊る某シーンが見物(みもの)です(おいw)
猿時さんのラウンドガールがパンチあるぅ…
清野菜名ちゃん、アクションの切れありますな。この分だと春から始まる「花ドクロ」も期待できそう。
りょうさんも「ドクロ」出演ですね。ええっそんな吹っ切れ具合いいの~!?
クドカンさんも女装あるよ(なんだか似合うのよ)

とりあえず早く席について、各座席に置いてある紙製のサンバイザーを組み立てましょう(笑)
2幕中盤以降に1回だけ使うんだけど、それだけの為にコレ配布なのね…もったいないわ
1階カミテブロックの通路側は客席いぢりもアリ。
お客さん困ってたyo!

ネタも自分が知っているモノと、そうでないモノの差が激しくて。
そいういう意味では損しているかもなぁ、と思う。

No.527 「スカーレット・ピンパーネル」

2016年10月22日 23時09分13秒 | 過去の観劇記録
2016年10月22日(土) マチネ 赤坂ACTシアター 1階 I列 カミテブロック センター寄り

パーシー・ブレイクニー=石丸幹二、マルグリット・サン・ジュスト=安蘭けい、ショーヴラン=石井一孝、ロベスピエール/プリンス・オブ・ウェールズ=平方元基、アルマン・サン・ジュスト(マルグリットの弟、ピンパーネル団)=矢崎広、デュハースト(ピンパーネル団)=上口耕平、他。
作=バロネス・オルツィ、脚本・作詞=ナン・ナイトン、作曲=フランク・ワイルドホーン、編曲=キム・シェーンベルグ、訳詞・翻訳・潤色=木内宏昌、潤色・演出=ガブリエル・バリー。

1789年、王制に対する不満を爆発させた民衆が蜂起し、フランス革命が勃発。その後、ロベスピエールを指導者とするジャコバン党が権力を振りかざし、元貴族らが次々と処刑される恐怖政治が続いた。
嵐が吹き荒れる混乱の中、無実の人々を断頭台から救おうと立ち上がったのは、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー。
彼は仲間と共に「スカーレット・ピンパーネル」を結成し、知恵を絞った救出計画を秘密裏に敢行。その活躍ぶりは瞬く間に広まったが、女優を引退しパーシーの妻となったマルグリットでさえも正体を知らず、いつしか夫婦の間に大きな溝が生じていた。フランス政府特命全権大使のショーヴランは元恋人であるマルグリットに接近。ある取引をチラつかせながら心のうちを熱く、甘く語りかけ、ピンパーネル団の素性を暴こうと執念を燃やす。
愛を疑うパーシー、愛を信じたいと願うマルグリット、愛を利用するショーヴラン。恐怖政治の嵐の中で愛憎が交差し、物語はスリリングな展開をみせてゆく…。
(あらすじは公式HPより)

チケット取れなくてね~。ゆきさんのお力添えが無かったら観劇出来てなかったです。
ヅカ版は未見。いつかは外部(?)で上演があるとは思っていたけど、東宝じゃなくて そっち系か…
しかも東京公演が謎の分割で、どちらも上演期間が短いのが難点です。

ナマオケでピット付きなんだけど、ナマ感余りなかった。
オケピの上に橋がかり(カミテ・シモテの2カ所)あり。

もーね。またしても色々なミュージカルが頭をよぎりますよ。
そりゃもちろん「M.A.」しかり。「1789」しかり。時々「レ・ミゼラブル」や「ジキル&ハイド」「モンテ・クリスト伯(ミュージカル)」「デスノート」とかワイルドホーン作品がチラホラする所も。
あとパーシーが、ピンパーネル団だとバレないようにする為に、わざとアホなふりしてショーヴランの追及をかわすんだけど、客席が温まってないのか(?)若干サムい空気が流れるのも事実(2幕は多少良くなったけどね)
プリンス・オブ・ウェールズ主催の舞踏会ですんごいハデな衣装(え、孔雀?ていうか歌詞は錦鯉だったけど。当時のイギリスに錦鯉はいただろうか?)で歌い踊るシーンがあって、石丸パーシーの衣装に目が釘付け(ええ、いい出来なんですよコレが!)

幕開きすぎにギロチンの大きなセット。基本どれも人力で動き、どこかで観たことあるような階段のセットとか。案外忙しい印象。
仕方ないけどこの時代にギロチンはツキモノだけどさ…結構エグいよ、描写は。

石丸パーシーは歌いあげる大ナンバー多いけど、私的には影の主役と言っても過言ではない石井一孝ショーヴランが好き。
なんか勝手に(違うか)マルグリットに超お熱だけどね(^_^;)
マルグリットの変装はすぐ見破れるのにパーシーの変装はまったく解らないというw
ああ、石丸パーシーの衣装を内野さんに着させたいわ、と心の中で妄想しつつ(首もとがキツイでしょうけどね…)
パーシーは、オイシイ役であることは間違い無い。うん、これを現役時代の安蘭さんで観たかったわ~
その安蘭マルグリット。2幕は強いよー(笑)一番強いかも。二刀流の剣で立ち回りだからね!
つきまとうストーカーチックな男(おいw)と、たった6週間で結婚してしまった謎の多い夫との間で揺れるマルグリット。
弟(アルマン)の為なら、たとえ火の中、水の中!

ピンパーネル団員は結構若いね。上口くんが目を引く。ぴろし君ことアルマンも団員だけど、もう少しおクチにチャックしとかないと(^_^;)
それと「王家の紋章」ウナス役で認識した木暮くん。ショーヴランの手下の警官役でした。ほぼセリフは「ハッ!」とか…
あとパーシーの執事役で川口さん。ナイスな執事!
平方くんが2役で、冷徹なロベスピエールとアホぼん(笑)のプリンス・オブ・ウェールズ役。2幕は早替えもあり。

最後「正義は勝つ」んだよ…
色々ツッコミ所は満載だけどさw

No.524/526 「Vamp! Bamboo! Burn!」

2016年09月19日 11時48分33秒 | 過去の観劇記録
No.524 2016年9月10日(土) ソワレ 赤坂ACTシアター 2階 F列 センターブロック
No.526 2016年9月18日(日) マチネ 赤坂ACTシアター 1階 L列 カミテブロック

藤原藤志櫻/TOSHIRO=生田斗真、かぐや姫/アリサ=小池栄子、竹井京次郎/ヒメ=中村倫也、蛍太郎=神山智洋、翁/照屋=橋本じゅん、サカエ=高田聖子、霧島茂(黒霧島)=粟根まこと、虫麻呂(劣)/マダム馬場=篠井英介、徳永ゆうき=徳永ゆうき、KAN-主=紘毅、他。
作=宮藤官九郎、演出=いのうえひでのり、音楽=岡崎司。

物語の始まりは、平安時代。
容姿端麗で剣術や武術に秀でて文才もあるのにすべてに恵まれ過ぎているせいか、またはその性格のせいなのか、何をしてもトゥーマッチ感が否めない藤志櫻。
竹から生まれた美しいかぐや姫に自信満々で求婚するが、かぐや姫は貴族の中で最有力候補だった藤志櫻ではなく家来の蛍太郎を選ぶ。生まれて初めて挫折を味わった藤志櫻。そこに妖しいいでたちの男が現われ、彼に噛まれたことで藤志櫻はヴァンパイアと化してしまう。
それから1000年が流れた2016年、東京。
1028歳となり、日本各地を転々としながら名を変え職業を変えて、愛した女性、かぐや姫の生まれ変わりを探し続けていた藤志櫻は現在、ヴィジュアル系バンドのボーカリストTOSHIROとしてカリスマ的な人気を誇っている。
ひょんなことから、前世占いのマダム馬場に出会い、かぐや姫の生まれ変わりを一緒に探すことになる。一方、そのころ新宿歌舞伎町では古参のヤクザの“蛇之目組”と竹井京次郎が率いる新進の半グレ組織“ナメクジ連合”が反目し合っていた。
あることをきっかけに、彼らの闘争に巻き込まれていくことになる藤志櫻。果たして、かぐや姫の生まれ変わりはいずこに…!?
(あらすじは公式HPより)

2回も観ることができました!特に18日は東京公演千秋楽!誘ってくれた八女ねーさんに大感謝。10年降りの煎餅まきに参加できたわ☆

3時間25分(休憩20分含む)上演時間と長いのよね~。特にタイトルが出るまで。
かぐや姫生まれ→成長し藤志櫻達とコンパ→藤志櫻フラれ→蛍太郎殺害を企て→藤志櫻ヴァンパイアに噛まれ自らもヴァンパイアに→1000年後にヴィジュアルバンドのボーカルTOSHIROとして登場…って30分以上過ぎてんぢゃね?
それと話題を盛り込みすぎた感あり。かぐや姫と藤志櫻の恋の行方(蛍太郎も含めると三角関係?いやそれ以上か)、現代のヤクザ闘争、ヴァンパイアとエイリアンの関係性。さらにTOSHIROのバンド「Blood of Bamboo」の件もあるしな。現代と過去の2重構造とか、官九郎さんだし「メタル・マクベス」を彷彿とさせる所もしばしば。
ちゃんと最後までには回収させられたけど(かぐや姫と藤志櫻の最後はどうなったのか?まぁ無限ループだろw)

もーね、音!映像!これでもかの演出!おなかいっぱいよ!
生田くん@新感線は初だけど、さすがジャニーズよね。どんなに情けなくトゥーマッチ感まる出しでもカッコイイわー。
んでヴァンパイアの藤志櫻/TOSHIROは血を摂取しないと劣化しちゃうんだけど、その劣化ヴァージョンがインディ高橋さん!ガイコツのような顔とハゲ散らかした髪の毛…ってヒドすぎるぅ~(笑)インディさん的には非常にオイシイよw
小池栄子ちゃんもイイわー。益々いいわ!殺陣もお見事。かぐや姫もいいけど、かぐや姫に生き写しの現代の看護師アリサちゃんもかなりブッ飛んでて面白い。
かぐや姫の生まれ変わりでエイリアンに寄生されている京次郎の中村倫也くん。歌も上手いしダンスも上手。なにより(?)女装姿(ヒメ)が超かわいい♪
かぐや姫に好かれる蛍太郎はジャニーズウエストの神山くん。ちょいイタイ設定よね(^_^;)ふんどし姿披露!
じゅんさんは照屋っていう、昔沖縄系ヴィジュアルバンド(笑)「A-Gu」(あぐー)のメンバーだったという設定で、今は音楽事務所兼泡盛の販売をしている(しかも蛇之目組と繋がりがある)。2幕最初は夏フェス仕様で観客総立ちでした。
千秋楽はコール&レスポンスで客席も相当盛り上がり、じゅんさんも感極まってましたよ♪
徳永ゆうき君は演歌歌手だったのねー。オイラ全く知らないで、「妙に鉄道モノマネが上手な人だな」位にしか思ってなかったら、八女姉さんがメッチャ反応してて!鉄バラエティなんかに出てたのね。
鉄道アナウンスネタは日替わりだったのか… 千秋楽は東海道新幹線のアナウンスで、「車掌は生田、小池、篠井…」なんてやってました。
ちょっと勿体なかったのはマダム馬場の篠井英介さん!ええーん。もっと素敵な役お願いっすよ!登場の虫麻呂(劣)の時のネタなんて結構すべってたんですけどorz(まぁクドカンのネタがしつこい、っていう面もあるけどさ)
聖子姉さんはTOSHIROにベタ惚れしてる看護師長のサカエ役。一昔前のバブリーを引きずってましたw
蛇之目組組長の百三郎が村木よし子さん!
んでもって…コレ大丈夫か?ネタの「理科とか科学の研究所」保保肩ハルコ(ほぼかたはるこ)さん率いる“チームほぼかた”。モモクロ風衣装に白い割烹着。ヴァンパイアの血液とエイリアンの血液を混ぜるとどうなるか研究してて。
「ありま~~す!」とかってw 歌がまた「あります!あります!めっちゃありますぅ~!あると信じて突き進めぇ~!」ってば!www
ハルコ=山本カナコ、シキブ=保坂エマ、サカエ=高田聖子、ヒメ=中村倫也、ドナベ=村木仁、の5人で“チームほぼかた”結成されているんだけど、ダンス頑張ってました!息が上がってます!
流れて踊っちゃう粟根さんも好きよ~(笑)

千秋楽カテコは恒例の盛り上がり具合。まずは生田くんから説明あり。
2階席の人は危ないから座って。煎餅は1人1枚ある、醜い奪い合いはしないでw
神山から受け取った煎餅も、劇団員から貰った煎餅も、同じ煎餅ですw
とか(^_^;)
かかった曲は生田くん新感線デヴューの「スサノオ」から“鋼の軍団”でした。もち生田くん歌って。カミシモのLED画面には当時の生田くんの写真が。若い(っていうかカワイイ)
前の方の人は舞台から投げた煎餅が取れるかもしれないけど、後ろの方の人は通路にいる劇団員達からバケツリレー方式で煎餅が回ってきました。
ありがたや。
最後は全員でジャンプして終わりました。考えていたよりは若干短いような気もしたけど、さすが千秋楽の魔力は違うわ。

八女姉さんが「新感線のヅラって特別仕様なのかしら~?なんでずっとサラサラなの?アレを芳雄くんにあげたいわ!メタルさんのヅラは浦井メンフィスにかぶらせたい!」とツボってました。
そう言われれば新感線で使われるヅラはいい素材のものだな。

千秋楽の立ち見、カミテシモテの壁際ぎりぎりまで入れてました。合計50人位いたんじゃないかな?
みせたい、って気持ちも当然あるだろうし、消防法とかあるから実際入れた劇場側の対応も凄い。

No.525 「テレーズとローラン あるいは愛の終わり、愛の始まり」

2016年09月17日 22時32分48秒 | 過去の観劇記録
2016年9月11日(日) マチネ 東京芸術劇場シアターウエスト B列 カミテブロック

マルタン=木場勝己、テレーズ=奥村佳恵、ローラン=浜田学、ラカン夫人=銀粉蝶。
原作=エミール・ゾラ、脚本・演出=谷賢一。

いつも通り、ラカン一家と週に一度のカード遊びをするために、銀細工通りの小さな家を訪れた予審判事・マルタン(木場勝己)は、異様な光景を目の当たりにした。
2人の男女がお互いの腹を刺し合い、死んでいる。近所でも親孝行で評判のおしどり夫婦、テレーズ(奥村佳恵)とローラン(浜田 学)だ。そして溢れる血溜まりの中、椅子に座った1人の婦人が、死体をじっと見つめている。2人の義理の母、ラカン夫人(銀粉蝶)だ。
ラカン夫人は病気のため四肢が動かず、もう長いこと口もきけない。しかし彼女の瞳は大きく見開かれ、何かを告発するような輝きを放っていた――。
(あらすじは地人会新社HPより)

シアターウエストも初。地人会新社さんも初。演出の谷さんも初。
ハツモノづくしや~
コンパクトで落ち着いた劇場。ロビーにあった萩尾望都さんからのお花(木場さん宛)に友人のFさんと しばしば盛り上がるw
プログラムが500円と破格の安さ!

休憩ナシ1幕、約90分の公演。
テレーズとローランが死んでいる所から始まる。場面が進むごとに時間は逆行して行き、ラカン夫人がまだ立てて喋れた頃、さらには舞台に登場しないがラカン夫人の息子カミーユ(テレーズの前の夫)の話題や、テレーズとローランのラブラブ時代に遡って終わった。
張り出しの八百屋舞台。ラカン夫人の家のセットのみ。私の席はカミテ端で、ずっと左側を観ていたのだが、椅子が邪魔だったりマルタンの背しか見えなかったりして、やはり席は後ろになろうが正面から観たかったな。

テレーズがカミーユを殺そうと画策するのも良く解る気がするw
だって親が早くに亡くなっておばに引き取られ、その息子(しかもマザコンだわ身体が弱いわ)の嫁にさせられ、家の中では使用人みたいな扱い。
カミーユの友達のローラン(たくましく男らしくハンサム)と出会い恋(愛か?)が芽生えるのは自然な成り行きのように思う。
カミーユを殺してからは二人とも精神状態が乱れて行くんだけど…
ラカン夫人も「テレーズの為に言ってるのよ」って言いながらもチクチク嫌~な言葉を言うし。

とにかく(?)木場さんの声がね~!すてき!
登場シーンは客席からなんだけど、私の後ろから聞こえてきて「何て素敵な声かしらっ!」って。
判事?刑事?を長年やってきて、定年退職した所。事件の感はするどいのかも知れないけどラカン家の色々に気づいてたのかな?
また銀粉蝶さんのラカン夫人も良かったです。圧の強い夫人でしてねw
テレーズの奥村佳恵ちゃんは舞台デビュー時より時々拝見していましたが、すっかり舞台女優として活躍されて。
表情のない前半(現在)から表情豊かな後半(過去)までの変化も良かった。
「愛」を知らなかった女性が一気に目覚めて手にいれた途端に崩れていく。『ダメ』って言われれば言われるほど燃えるっていうシチュエーションもあるよね(^_^;)
あと二人の逢瀬が見つかるんじゃないかというハラハラ感?とか。
つりばし効果か?(例が違うか・笑)
ローランの浜田学さんは初見だと(思うw)
背が高くてガッシリしてて、テレーズじゃなくても(ていうかラカン夫人もちょっと気がある系?)なんか「ほの字」になりそうでした♪
演技だと解っていてもテレーズの首を絞めるシーンなどは、舞台すぐ近くの為 迫力満点でした。

カテコが通常1回のみで短かったわ~。
それと観客の年齢層が高めでした。

No.523 「CRESSIDA クレシダ」

2016年09月13日 23時01分15秒 | 過去の観劇記録
2016年9月10日(土) マチネ シアタートラム B列 シモテブロック

平幹二朗、浅利陽介、碓井将大、藤木修、橋本淳、花王おさむ、髙橋洋。
作=ニコラス・ライト、翻訳=芦沢みどり、演出=森新太郎。

1630年代頃のロンドン。
名優だったシャンクは晩年、グローブ座の演技指導者になっていた。そこに養成所からスティーヴンが入所を希望するが、彼の話し方は幼く、シャンクは彼の入所を断った。
スティーヴンはシャンクに対して養成所のメンバーが逃亡したことを伝える。公演ごとに役を養成所の若い少年たちのメンバーに頼っていたシャンクは、今日の公演に困り、しぶしぶスティーヴンを受け入れる。しかし、シャンクは彼を認めていなかった。
借金を負ったシャンクは、少年俳優スティーヴンを売り飛ばすことを計画。「トロイラスとクレシダ」の上演を考え、彼を芝居に登場させて、地方劇団からの声がかかるように仕向けるのだが…。
(あらすじは公式サイト他より)

1列目で近すぎたw
この規模で平幹さんの演技を観られるという贅沢!御大80歳過ぎても素晴らしいです。

少年俳優が女性役を演じていた当時。少年はすぐに声替わりし大人の男となっていく。新旧交代。自分が演じてきた役への誇りや自信が崩れていく様。ニュータイプの登場と、やがて「本当の女性が女性役を演じる」時代への移行。

平幹さん演じるシャンク。スティーブンへの演技指導で昔取った杵柄ならぬ焼けぼっくいに火?
どんどんと熱心な指導。手の使いかた、呼吸の仕方、発声方法etc.
途中「トロイラスとクレシダ」のセリフを言うシーンがあるのだけど、ほんとうに素晴らしい。その指導を受けてメキメキと上達していく浅利くん演じるスティーブンもイイ!
あと平さんが片方の肩を落として足を引きずって剣を構えるシーンがあるのだが、すぐ「リチャード三世」!
ああ多少なりともシェイクスピア作品に触れていて良かったなぁ、と思う。

スティーブンは親に売られ、流れついた養成所でも見捨てられ、シャンクの元にやってくる。
いじめられないように、わざと幼い言葉使いをしていたけど、あこがれの少年俳優ハニー(橋本淳)に直される。
それまでずっとハニーが演じていたクレシダの役をスティーブンが演じることに。嫉妬もあるけど、どんな風に演じたかがメチャクチャ気になるのね。
また橋本くんの女装姿がキレイなのよ!すぐ衣装脱いじゃうけど(^_^;)

花王さんも昔は少年俳優として活躍していたけど、今は衣装係兼小道具係?
あと劇場の会計担当リチャード(髙橋洋)。彼も昔は少年俳優。かつてシャンクの元で演技指導を受けた師弟関係。洋さん舞台で拝見するの久しぶりだな~。メガネ姿が萌ぇるわ。あと1役は全く気づかなかった(1列目なのに!)
碓井くんと藤木くんも少年らしさ全開でした!

何の為に演劇を観にくるのか、とか女性に対する問いかけ、とか。
森さんの演出もやっぱり好きだわ。

No.522 「遊侠 沓掛時次郎」

2016年09月04日 22時50分09秒 | 過去の観劇記録
2016年9月3日(土) マチネ 新国立劇場・小劇場 C3列 カミテブロック

段田安則、寺十悟(浅野和之の代役)、鈴木浩介、西尾まりが、戸田恵子、金内喜久夫、渡部秀、萩原みのり
作=北村想、演出=寺十吾(じつなし・さとる)、他。

とある田舎町の神社の境内に、旅芸人一座の“長谷川團十郎一座”がやってきた。
座長の團十郎夫婦のもと、この夜、一座が上演するのは、長谷川伸が残した股旅芝居の傑作の「沓掛時次郎」だ。
観客の涙を誘った終演後。舞台上では、初日恒例の座員勢揃いのお披露目が進んでいる。その賑々しい口上が、一座がこの町にしばらく滞在し、連日芝居を打つことを告げるのだが、この一瞬の華やかさを感じさせる舞台上こそが、一座の寝床にも変わるのが旅芸人一座の生活だ。そして、座員それぞれが、その生活の場でくつろぎはじめた頃、「おひけぇなすって!」と一人の少女がやってきた。さてさて、いわくありげな座員といわくありげな少女の顛末は…?はい、それはご覧になってのお楽しみ…。
(あらすじは公式HPより)

浅野和之さんが体調不良の為降板、代役は演出の寺十さんが務めてくださった。
寺十さんが悪いワケではない。場面によっては(特に後半の「ゲスい」ところなど。褒めてますw)寺十さん良いなぁ、と思ったけど、やっぱり浅野さんで観たいな、と思った。劇中劇『沓掛時次郎』で、おきぬが病気になって医者にみてもらうんだけど、その医者の動きとかは浅野さんあってのモノだなぁ~と。
それと前半は長谷川團十郎一座の劇中劇&それを上演する一座の座員達の人間模様がメインで描かれるのだけど、後半は3年後。家出少女のナレの果てと段田さん演じるワケありの役者と、寺十さん演じる更にワケ有りの(笑)役者との3人の関係が、『暗闇の丑松』という芝居のストーリーさながらに描かれる。この前半と後半のつなぎ目(?)がもうすこしパキッとしていた方がより解りやすかったかな、とも思う。

段田さん、情にあつく義理堅い役が良く似合っていた。この前の「コペンハーゲン」よりイイかもw
寺十さんは代役だけど演出だしね。その点安心して観ていられる。インテリっぽいけど何か良くない事やるぞ的雰囲気(笑)
西尾まりさん、劇中劇の「おきぬ」が良かったわー。おもわず目頭熱くなってた。
鈴木浩介さんも安定の(?)情けなさっぷり(おいw)
意外にシスカン初登場!の戸田恵子さん、座長の妻(年の離れた)。結構尻に敷いてるのか?
それと重鎮な金内喜久夫さん♪
渡部さん萩原さん初見。萩原さんは前半の少女時代はチトせりふが(^_^;)だけど後半の役はまぁ良しかな。
渡部さんは2枚目のトコなのね。

もーね。ラストの雪がちらつくシーンだけで何故か涙腺が弛むのね。条件反射だろうか(笑)

休憩なし1時間40分。
なぜか上演中に話す人ちらほら。うーん。