2013年4月28日（日） マチネ 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 2階 U列 25番
サー・ジョン・フォルスタッフ＝吉田鋼太郎、皇太子ヘンリー＝松坂桃李、ヘンリー四世＝木場勝己、クイックリー＝立石涼子、ハリー・パーシー他＝星智也、ランカスター公ジョン＝矢野聖人、パーシー夫人/ドル・ティアシート＝冨樫真、ウェスモーランド伯爵＝磯部勉、ウスター伯爵/シャロー＝たかお鷹、オーウェン・グレンダワー/高等法院長＝辻萬長、バードルフ＝瑳川哲朗、他。
作＝W.シェイクスピア、演出＝蜷川幸雄。
第一部、
第二部を一回に上演したので、上演時間が長い長い（休憩時間15分ありで4時間20分…）
予習ナシ、プログラム購入ナシ（笑）で挑んで（？）ますので、ちょっと内容的には難しかったです。
さい芸の奥深～い舞台をフルに活かした演出は見事。柱や燭台、光と影の使い方で回廊にも大広間にもなる。
幕開きの、向こうの方から王の一団が歩いてくる様など、感心してしまう。
「ヘンリー四世」って言うけどさー。主役はフォルスタッフじゃね？
鋼太郎さんが凄いアンコ巻いてるのに飛んだり跳ねたりすねたり（笑）ボディアタックしたりで動きまくってますよ。
金と酒と女と、欲ばりで悪知恵ばかり働く男。でも余りイヤーな感じはしない。それは鋼太郎さんが演じるフォルスタッフが可愛いからだと思う。仰向けに倒れると起き上がれないｗ
あのアンコ巻きで客席の狭い所に無理矢理入るわ、お客さんどかして座るわ、2幕の最初は客席でかなり長いこと遊んでくれます。
私も2階から荷物を降ろそうとする女性キャストから、荷カゴの縄を解いてほしいと抜擢（笑）されましたｗ
あ、しっかし さい芸の例のあの「手すり」は今回も邪魔して下さいました…
この手すり！ほんとムカツク。
ハル王子（後のヘンリー五世）松坂桃李くんは初見でございます。
まぁ顔の小さいこと！スタイルの良いこと！白い長い上着が似合うこと！！
セリフ通りも良くて、今後も期待大じゃないですか～
ヘンリー四世の木場さんが、偉大なる素晴らしい王でした。第2部ラストで死の床にいるシーンなんか、ホントに虫の息な感じで。
それとハリー・パーシー（ホットスパー）の星くん。筋肉バ○じゃない役をやっと観た！ええ声やー。今回大活躍ですね。ヘンリー四世に、放蕩しまくっていた自分の息子の変わりなら良かったのに…と言われる位ですよ♪
たかお鷹さんも素晴らしい！第1部は渋かったのに（笑）、第2部のヨボヨボじーさんが！！
ヘンリー五世となったハル王子が、昔の仲間達をきっぱりと切り捨てて、生まれ変わって国を統治しようという心意気は見事でした。
フォルスタッフに対して冷たくね？ そりゃ良くないオヤヂですよ。
まーでも困らないだけの金は与えたのか…（投獄しちゃったけどね）
