No.487 2015年7月20日(月・祝) マチネ 2階 F列 センターブロック シモテ寄り
●エリザベート=蘭乃はな、トート=城田優、フランツ=田代万里生、ルドルフ=古川雄大、ゾフィー=剣幸、ルキーニ=尾上松也、ルドルフ(少年)=松井月杜
No.488 2015年7月20日(月・祝) ソワレ 2階 G列 カミテブロック カミテ寄り
●エリザベート=花總まり、トート=井上芳雄、フランツ=田代万里生、ルドルフ=古川雄大、ゾフィー=香寿たつき、ルキーニ=山崎育三郎、ルドルフ(少年)=大内天
他キャスト:ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ=未来優希、マックス/ツェップス=大谷美智浩、エルマー=角川裕明、リヒテンシュタイン=秋園美緒。
指揮=上垣聡。
あまりにも書きたい事が多いので、書き散らかす!順不同、間違いあったら申し訳ない!
2015年新生エリザベート、ついに観たぁ~♪
★セット他★
○広いハズの帝劇が若干狭く感じる、双頭の鷲の羽根をイメージした、若干ゴテ感もあるセット。注目はもちろん3台の棺を模した稼働式の小さな舞台。
カミテに向かって少し傾斜がついている。真ん中のものは上部がフタのようにナナメに持ち上がるセリ(?)あり、エリザベートのイニシャル“E”が書かれている。この3台のセットには階段が付いていて、キャストが登ったり降りたり忙しいし、歩いて渡る時など落ちないか心配になる。
○カミシモから出てくる門扉のようなものには鏡が多用されている。舞台を広く見せる為か、他に理由もあるか?効果的な時もモチロンあるけど、客席が映ってしまうのね… 現実に引き戻されないのかなー。
○後ろのスクリーンにはかなり詳細になった映像が!キレイになったなぁ…
○「私だけに」でシシィが掴みたいけど掴めない双頭の鷲… フタのナナメを登り、やがて滑り落ちて。あぶなくないのか?
○「夜のボード」「愛のテーマ」距離感がーorz
★衣装★
「我ら息絶えし者ども」のオボロ昆布…などと呼ばれる(?)布は要らないような(^_^;)
トートの衣装はシースルー多用ね!それとマントの素材とか、あとは2幕ラストからの白トート復活!くぅぅ~2000年・2001年のアレはマボロシ?(笑)
城田くんはタッパがあるし衣装が似合うの何の。スターブーツもサマになる♪ なによりお顔立ちが!純日本人では転んでも出ないわね。目元のキラキラ具合が素敵っす!
井上くんはその点…(以下略)だが、動作の細かさや衣装の捌き方などで補っている感。井上くんは手に黒いネイルしてて、1幕では左手の甲にロックなアクセサリー(何て言うの、アレ)を着けてます。
「エリザベート、泣かないで」のシーンの衣装は2人ともイマイチな…
ヘレネの衣装(お見合い時)ダサさに磨きが!
シシィの衣装は前回からほぼ変わらず、かな?
ゾフィー様には双頭の鷲がスカートに登場、と。
フランツ登場時のパンツの色(ミドリ?)はどうだろう?
ルキは相変らず(笑)ボーダーの衣装だけど、バート・イシュルの時に着ける白いカツラと赤い衣装!(いっくんが着けるとモーツァルトかっ!とツッコみたくなる・笑)
★振付★
八女さんも書いていたが、やっぱり馬車がなー。「エーヤン」で確かに、セットに腰かけたトートが鞭打つ時に、トートダンサーズがフォーメーションを組んで馬(しかも黒い?青い?)になっとる!けどルドルフを皇帝に担ぎ上げる「独立運動」の時にはトートが鞭打つのみ、なので、馬は?となってしまう。これは今回ヴァージョンから観た人には何だか解らないかもねー。
「HASS」の時に民衆がハーケンクロイツのフォーメーション。
ていうか2015年版はフォーメーションのダンスシーンが多く、2階から観ると非常に美しい。あと腕or手を使う振り付けも多いかも。
キャストが若返ったので、とにかくダンスが多い!トート閣下も踊る踊る。
井上くんが手を「かもーん!」的に小指から順に折り曲げていく時とか、フレミングの左手の法則(笑)みたいな手の動きとかが、内野トートを彷彿とさせて萌ぇまくる。
シシィとトート、もしくはトートとルドルフ(子ルド含)が近い!
それと足音がとても気になって。響くのかなぁ?トートの足音がな~。ワザと立ててる所もあるかも知れないけど、全体的に足音はナイほうが好き。
「マダム・ヴォルフのコレクション」で、マデレーヌの貞操帯がっ!!ええー(-_-)
★各キャスト★
○蘭はなシシィ
うーん。若い(幼い)頃はいいとしても、だんだんに年を重ねていく感が…。それと歌が不安定。いい時もあるけど、裏返ってしまったり。低音→地声→高音への移行が難しいのかも。それとお顔立ちが余り好きじゃなかった。
マチネはe+貸切だったので挨拶があったのだが、城田くんが投げキスして盛り上げ、蘭はなちゃんも続いて投げキス。いや、そのチカラを違う方に使いましょうね、という(^_^;) ハナシ声とのギャップもあるのね!
○城田トート
もう5年前とは比べモノにならないくらいの進化っぷり。自信もつけたのか、堂々とした閣下。それと低音が随分と出るようになって!
城田トートは全体的にクール。だが時々“獣”が覗いて怖くもあり。特に「闇が広がる(リプライズ)」でルドルフを追い詰める仕草、それとマイヤーリンクで「死にたいのか」と言うセリフ!
○花總シシィ
なんて安定感!さすが“レジェンド”マリー花總さま、である。マリーさまには申し訳ないが、井上トートとだったので、ついついトートに久々ロックオンしてしまい(汗)あまり観てないのだった…
○井上トート
ああ15年の歳月!あの時ルドルフでデビューした青年が、ついにトート閣下として帝劇に!と、「闇が広がる」を聞きながら、親戚のオヴァちゃんのように感慨に浸ってしまいました。
「最後のダンス」は熱かった!全体的に押し気味のトート。表情がくるくると変わり、手・腕の動きや衣装捌きなどは流石。時々「なかのひと」のブラック井上が覗くような(笑)
2015年ヴァージョンのトート役ダブルキャストは甲乙つけがたい。観る人の好みや歌声の好き嫌いにもよるだろうが、私的には長年の積み重ねが功を奏した井上トートに点を多く付けようと思う。
○万里生フランツ
フランツは佐藤くんが観られなかったが、万里生くんのフランツは正統派の歌い方で非常に安定。「悪夢」でもそうだけど、シシィを心から愛していたんだな、と感じさせる役作りだった。
○ルドルフ古川くん
京本くんが観られなかった。古川くんは前回からの続投組なので、こちらも安心!井上ルドを彷彿とさせる雰囲気。
「闇が広がる(リプライズ)」だが、城田くんの時は上のパート、井上くんの時は下のパートを歌ってるのかな?それとマイヤーリンクでは、井上トート時のみキスした後にオデコとオデコをあててから、自殺。
なんとなく、トート&ルドルフのシーンは前回よりも耽美な雰囲気が多めでしょうか?私が腐女子だから?(笑)
○ゾフィー剣さん&香寿さん
2人ともスリムな体型なので、より「強く、厳しく」感が増したか!剣さんの方が怖そうかな~でも子ルドに「ママには、逢えないの?」と聞かれた時に、ふと見せた表情は、昔の自分を重ねていた風に思えて、ゾフィーの孤独さが際だった。
香寿さんも歌安定!シシィだって出来そうだ(^_^;) 「ゾフィーの死」の場面が良かったです。
○ルキーニ松也&育三郎
松也くん、がんばってた。ちょっと歌が辛そうな時もあったけど。出番が多いしねぇ。時々歌舞伎調な面も。
育三郎くんは今までのイメージとは違って、かなりワイルドさUp!やり過ぎ、な感もある。けど歌はさすがの上手さ。1幕、結婚式後の「小鳥ちゃん」シーンで、小鳥が舞台奥に飛んでいかず、なぜか客席にダイブ!(すごいハプニング)アドリブで繋いだけど、オネエ口調になってたのワロタ♪(フトコロに戻して、「ハウス!」とか言ってましたよ)
この2人を見て、改めて高嶋兄の凄さを実感した次第です。
○チビルド松井くん、大内くん
松井くんは「ファントム」「ラブネバ」「レミゼ」などに出てる子役の中では突出して素晴らしい少年。今回もいいですわー。
大内くんの方は目が大きくて可愛らしい少年でした。2人ともホント歌うまっす!
「ママ、どこなの」で、地球儀や本を持っている甲冑姿の人達、ご苦労様です♪ ここでチビルドが拳銃を手にしますが(2012年からこの拳銃バージョンのハズ)「マイヤーリンク」のルド自殺のピストルに繋がる、と。
○ルドヴィカ&ヴォルフの未来さん
両極端なキャラだけど、ウィーン版では同一キャストが演じる方が多いとか。未来さんも歌うまー。ダンスも目立つ(「ミルク」ね♪)ヴォルフの方がイキイキと演じてたかな?
○大谷さんのマックス&ツェップス
パパは歌はいいけど、見た目が…やはり村井さんの色気には及ばないっすね。ツェップスもやってたの、まったく気づかず(ヲイ!)「独立運動」の時に銃で撃たれて横飛びする時が、ある意味衝撃w
★その他★
○ヴィンデッシュ嬢の方が歌ウマってどういうことー(@マチネ)
○ドクトルからトートへ変わる時、井上くんの帽子&マント投げに内野さんの片鱗が!あ、ここって壁ドンなのね、前からそうなのね…今頃気づく。
○上にも書いたけど、セットの都合で見やすい反面、キャストの移動が忙しそうで。
○客席使いは… 閣下が結婚式で登場する時、2階からは殆ど見えず。舞台前でダンスしている姿もチラホラとしか見えない!残念!
○「トート閣下は、ご機嫌ななーめだよ」の後に、育三郎ルキがシモテ・エプロンステージから急に客席に降りたものだから、すぐそばのお客さんが超驚いていた!
○ソワレはめっちゃ盛り上がった。客席の熱量が違う。カテコもスタオベ。客送り出しのアナウンス後にも、もう一度カテコ。
芳雄くんがターンして(たぶん)さらに盛り上がりました。
あー1日しか観劇できなかったけど、キャストもほぼ網羅したし(佐藤・京本以外)満足な黄泉の国でした。
次の再演時はまたチケ取り大変だろうな。でも某キャスト以外続投ならば何が何でも観にいくぞ!