アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(アキバ系)夢色パティシエールについて思うこと

2010-09-14 17:53:46 | アキバ系
 注:この記事は、「夢色パティシエール」のファンの方が読むと、不愉快な気持ちになる可能性がありますので、どうぞ読まないでください。また、私の記憶を元に記事を書いています。もしかしたら、事実と違うことが書いてあるかもしれませんが、どうぞご了承ください。あと、こういう記事に全く興味ない人にも、お詫びしておきます(笑)。


 もう長寿アニメと読んでもいいのではないかと思われるアニメ「ポケットモンスター」。私はほとんど見たことないので、キャラクターの名前と、レギュラーで出演している声優の名前くらいしか知識がないのですが、主人公のサトシや、ピカチュウ、ムサシ、コジロウ、ニャースなどのように、最初のシリーズから出演し続けているキャラクターがいる一方、ヒロインだけはなぜか、タイトルが代わるたびに交代しています。声優も当然変わっており、第1シリーズは当時のアイドル声優飯塚雅弓、「アドバンスジェネレーション」ではKAORI、現在放送中の「ダイヤモンドパール」では先日紹介したパチンコ「花札物語」でも主演している豊口めぐみが演じていますが、9月23日にスタートする「ベストウィッシュ」のヒロイン、アイリスを演じるのは、悠木碧(ゆうきあおい)です。
 現在18歳。3月生まれなので高校は卒業しているのですが、高校生だった昨年、女の子向けアニメの主人公役を立て続けに担当しました。一つは「あにゃまる探偵 キルミンずぅ」の御子神リコで、もうひとつが「夢色パティシエール」の天野いちごです。

 なんか、実にどうでもいい前置きから入ってしまいましたが、その「夢色パティシエール」についてです。最初に打ち明けますが、私にとっては「あまり見たいとは思わないけど、見てしまった以上見続けている」作品です。この作品も、他の女の子向け作品(ジュ○ル○ットとか、め○ゃモ○とか、○ル○りっとか・・・)みたいに、声優がド下手揃い(失礼!)なら見なかったんでしょうが、こちらはまともだったので、ついつい見てしまい、今に至っています。なお、原作は少女漫画誌「りぼん」に連載されている漫画です。絵は言わば「少女マンガ風」で、萌え系とは言えないです。

 この作品、いろんな意味で、疑問に思う点が多いです。子供向きであることを考慮に入れても、これでいいのかと思う場面が何度も出てきます。

 簡単にストーリーを紹介すると、何のとりえもない中学生天野いちごが、味覚面などの能力を認められてお菓子作りの教育を専門とする聖(セント)マリー学園に編入するというところから始まります。しかも、クラスでは実力も容姿もナンバー1クラスの、スイーツ王子と呼ばれる3人の男子と同じ班に組み込まれます。お菓子作りの腕前は素人同然のいちごが、特に女の子たちが憧れる班に組み込まれたことで、妬みの目で見られることになります。

 で、嫉妬する女の子たちとお菓子作りで対決することとなります。女の子たちは、いちごを罠にかけますが、いちごは持ち前の感性を発揮し、この対決に勝つのでした。しかし、女の子たちはいちごを認めようとしませんでした。ここまではまだ分かるのですが・・・。

 続いて、登場するのは、王子の一人(柏野)を愛してやまない小城美夜という女の子。親が大金持ちで、相当の我がままキャラです。当然、いちごのことを気にいるはずがありません。で、こちらもバトルになって、やっぱり小城(下の名前で呼ばれることはほとんどないのでこう呼びます)も卑怯な手を使って勝とうとしますが、いちごが勝つのです。今度は、いちごのことを認めるのかなあと思いきや・・・。
 こちらも、負けても相手を認めるとかいう態度は僅かも示さなかったのです。とりあえず、最初にこの作品に対する疑問を感じた瞬間でした。最初はいいとしても、また同じパターンを繰り返す必要は全くないと思うのですが・・・。認めないにしても、「少しは認めた」というところを見せてほしかったです。子供向けだからこそ、そういう展開にすべきだと思うのですが・・・。

 で、この小城が本当に「嫌な」キャラなんですよね。その後、ケーキグランプリがスタートして、いちごのチームが小城のチームと戦うのですが、やっぱり勝つために卑怯な方法を使って、その結果小城の方が勝ってしまいます。明らかに正当とは言えない方法で勝ちながら、それに対する制裁は全くありませんでした。
 その後も、途中で負けたため、世界大会に出るためにアンドラ公国(フランスとイタリアに挟まれた、実在する小国)の兄弟校を買い取って、アンドラ校代表として無理やり世界大会に出場したというのはまだ許せるとしても、世界大会の2回戦で、自分たちで作ったお菓子の売り上げで勝負する内容となったところ、親の会社の社員(?)を買いに来させ、その手法が効いて2回戦を突破しました。これについてもお咎めなし。繰り返しますが、子供向けアニメだからこそ、こういう部分のフォローは必要だと思います。
 また、いくら小国とはいえ、実在する国に対し、「田舎者」呼ばわりするなど、あまりに失礼な言動も目立ちます。
 小城自体は、自分の目的(柏野に認められるため、一流のお菓子を作れるようになること)のためには、猛特訓すらいとわない面もあり、そういうところをもっと強調すれば、憎めないキャラになってもいいと思うのですが・・・。強調されるのは、金持ちを鼻に掛けていることと、金に飽かして勝とうとする意地汚い根性ばかり。先日は世界大会準決勝でいちごのチームと対戦して敗れましたが、ここでも反省したり相手を認めたりという行動、様子は一切ありませんでした。

 また、ケーキグランプリの途中で、いちごより年下の美少女が出てきて、最初はいちごを敬うようなことを言うので、やっとまともな対戦相手が出てきたと思ったら、こいつもいちごに対して憎しみの感情を持っていました。勝負の結果いちごが勝ったのですが、この子はさすがにいちごを認めました。この子まで、そういう態度を全く見せなかったら、見るのを止めようかと思っていました。結果的にダラダラ見続けることになってしまいました(笑)。

 そのケーキグランプリなんですが、これが色々突っ込みどころ満載です。
 まず、味という客観性に乏しいもので勝負しているのに、勝負の決め方は点数勝負です。しかも、勝負はたいてい1点差で決まります(笑)。1点差といっても、例えば「5対4」とかなら分かるのですが、「460対459」とかいうレベルです。繰り返しますが、客観性のないものの勝負なんですから、美味しんぼのように、審査員の話し合いで、どちらがどれくらい優れていたかを説明するような演出でいいと思うのですが・・・。1点差で「チームいちごの勝利!」とか言われても、「はぁ~?」という気持ちしかわかないです。まあ、この点については、子供向けということで数字を示した方が分かりやすいという判断なのかもしれませんが・・・。
 あと、先ほど小城のことで少し書いたのですが、世界大会の2回戦のお菓子売上勝負は、出場している8チームが同時にこの条件で戦っています。しかし、準決勝進出を決める方法はトーナメント表に従った1対1の勝負。全チーム同じ条件で戦っているんだから、上位4チームが進出とするのが当然だと思いますが・・・。それぞれの点数が何点だったか忘れました(もしかしたら、結果的に上位4チームが進出したかもしれない)が、例えば800対500で負けたチームは敗退で、400対380で勝ったチームは進出ということになれば、負けたチームは浮かばれません。
 そもそも、この大会にはいちごたちのような中学生だけでなく、高校生も出場しているのです。聖マリー学園高等部の天王寺会長(女性)はプロ級と呼ばれる腕前の持ち主で、彼女のチームに負けることは恥でも何でもなく、更にいちごたちは、敗退しても来年出場することができるのです。そんな状況で、負けたことに対し絶望的になるいちごたちを見ても、全然感情移入できません。むしろ、そんな中学生チームと1点差(笑)でしか勝てなかったチーム天王寺の方が、客観的には「恥ずべき状況」のような気がします。
 で、いちごたちは敗退しても、やれ3位決定戦だ、やれ2位も特別枠で世界大会に出場できるわで、何度も救われています。更に、世界の達人とも言える連中が出場しているはずの全国大会でも、チームいちごはどんどん勝ちあがっていくのですが、チームいちごの凄さより、周りのレベルが低いんじゃないかと言いたくなります。

 主人公の天野いちごについても、色々気になる場面があります。
 何より気にいらないのが、自分の実力が足りないことは十分自覚しているはずなのに、無謀な勝負を受けるシーンです。しかも、それに他人を巻き込む(負けたら柏野を小城のチームに渡すという条件を受けるなどの)場面もあったのが非常に気になりました。
 また、ちょっと上手くいった時に、いきなり天狗になって、王子たちにいさめられたのに、それに対して不満を感じる場面も非常に気になりました。なんかいきなりキャラクターが変わったような感じで、むしろ戸惑ってしまいました。ただ、こちらについてはちゃんと反省して、王子たちと仲直りするフォローはありました。
 まあ、これらはお話の序盤の方のことで、最近はそういう場面をあまり見せなくなったので、とりあえずは安心しているのですが・・・。

 あと、いちごたちが努力している様子を描くのに、「徹夜してまで特訓」というのを使うのはどうかと思います。まだ成長期の中学生が、徹夜することは決して良いことではありません。せいぜい「夜遅くまで」という表現で十分でしょう。お菓子作りなんて、一朝一夕でできるようになるものではなく、日々の積み重ねこそ重要だと思います。結局、ケーキグランプリという大会が、このような子供たちに無理をさせる状況を作っているように思います。ただ、この件についても、無理をしすぎて失敗するというフォローはありました。

 また、企業戦略の方も、序盤にグリコプッチンプリンとのタイアップがあったのには驚きました。プッチンプリンは私も嫌いではありませんが、本格的な材料を使って本物のお菓子作りを目指すお話のタイアップに、そういうものとはほど遠いイメージのあるプッチンプリンとタイアップするのはいかがなものかと思います。ただ、こちらはすぐに見られなくなりましたが・・・。
 ついでに、エンディングの後で、お菓子の作り方を紹介したり、イベントの様子を紹介したりする「夢色マジカルエッセンス」というコーナーがあるのですが、最初はトレーディングカードをめくるような演出がありました。しかし、この時出てくるカードが、お菓子の作り方を紹介する「パティシエールカード」ばかりなのにも呆れました。私の記憶では、「パティシエールカード」以外が出たのは1度くらいしかありませんでした。いくら子供でも、このやり方に疑問を持ったのではないでしょうか(いつも同じカードが出るので、何が出るかというドキドキ感が全くない)。これなら、別にカードなんて出さなくていいんじゃないかと思っていたら、途中から本当に出なくなりました。こういうことに、誰もツッコミを入れなかったのでしょうか。

 いくら子供向けとはいえ、ここまで「子供だまし」なのはどうなんでしょう。私に子供はいませんが、個人的には子供に見せたくない作品です。

 最後に、最初の方で紹介した悠木碧の演技について。彼女の場合、「小さな声で言い訳をブツブツ言う時」の演技に大きな特徴があります。キルミンずぅの御子神リコ(小学生)については、この演技が実にハマっているように思いますが、天野いちごについては、あまりに子供っぽすぎて違和感があります。悠木碧自体は、将来有望な声優だと思いますが、この作品に限っては、ちょっと違うんじゃないかと思います。

 ここまで批判を続けると、「なら見なければいいじゃないか」と突っ込まれそうですが、一度見出したら、やっぱり続きが気になってしまうんですよね・・・。だいぶ前に、「夢色クレヨン王国」というアニメがこれと同じ状況でした。完全に子供向けで、萌え系でもなく、特に面白いわけでもないのですが、一度見出したら続きが気になってどうしても見てしまう状況です。開き直って、最後まで見たいと思います。願わくは、この作品(特に小城)のいいところが見えてくれればいいと思うのですが・・・。

 なお、「あにゃまる探偵キルミンずぅ」については、喜んで見てます(笑)。こちらは、ストーリーとしても面白いし、キャラクターは本当にカワイイし、文句なしです。いや、文句はあるのですが(渚の友達の演技とか・・・)、その程度は許せるくらいのレベルです。サテライト(SANKYOの子会社)の作品だけに、将来パチンコにしてほしいです。まあ、あり得ないと思いますが・・・。

 そういえば、お菓子の妖精たちのことは全く触れなかったなあ・・・。特に言うことはありません。あえて言うなら、キャラメルの演技はあまりにハマりすぎていて、かなりムカツクことがあります(苦笑)。

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