アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(株)貸株サービス

2018-03-21 11:37:29 | 株式
 マネックス証券では、かなり昔から導入されてた貸し株サービス。簡単に言うと、自分が持っている現物株式を証券会社に貸し、その見返りに貸し株料という利息のようなものをもらえるサービスです。私も長年迷いながらも放置していましたが、ついに先日申し込みを行いました。
 マネックス証券の場合、ごく一部の銘柄を除けば全ての株式を貸し出すことができ、現在最低利息は年利で0.1%。しかし、1000銘柄前後については、0.5%から最大で15%程度の年利が付くものもあります。この年利については月数回見直しが行われます。
 0.1%と言えば、時価総額1000万円分の株式を保有していても年1万円、1日に直せば30円にもなりません。しかし、ゼロ金利時代の今、いくつかのデメリットを許容すれば、大変魅力的な金利のようにも見えてしまいます。

そのデメリットをいくつか紹介します。

1.株主優待がもらえない

 貸し株に出している状態で権利落ちを迎えてしまうと、名義が書き換えられている以上、株主優待は一切受けられません。ただし、マネックス証券を含め、多くの証券会社では、株主優待の前後だけ貸し株から自動的に外し、優待を受けられるサービスがあります。ただし、株主優待を設定していない会社は貸し株から外れないため、例えば株主総会に参加したい、会社が株主向けに発行するレポートが読みたい等の事情がある方は注意が必要です。

2.配当金が配当金相当額になってしまう

 貸し株に預けていて権利落ちを迎えた場合、株主に払われるはずの配当金は、配当金相当額として受け取ることができます。しかし、このお金は、貸し株料と一緒に雑所得として扱われるため、サラリーマンの場合、給料以外の収入が20万円を超えると、所得税が課税されてしまいます。配当金相当額は既に課税後の金額となっているのに、所得税まで課税されれば完全な二重課税となってしまいます。

 上記1、2については、権利落ちの前日に自分で貸し株から外す操作を行うことで回避することは可能です。しかし、一番の問題点は次の項目です。

3.証券会社が倒産したら、貸し株はほぼ返ってこない

 これが一番恐ろしいリスクということになります。通常、証券会社が倒産しても、その証券会社で保有している株式は証券保管振替機構に預けてあるので、失う心配はありません。しかし、貸し株の場合は、倒産した会社の債権という扱いになるので、厳密には何%かは返ってくるかもしれませんが、大半は失ってしまうと言っても過言ではありません。
 とはいえ、倒産前ならいつでも貸し株を解除することができるので、その証券会社の財務状況や株価を確認し、少しでも危ないと思ったら一時的でもすべて引き上げることは可能ですから、詐欺的な倒産でもない限りはおそらく大丈夫だろうと思います。

 もう一点は、デメリットとはちょっと違いますが、注意すべき点です

4.貸し株率の高い銘柄は危険な銘柄

 貸し株料が高く設定される銘柄というのは、信用取引の空売り(他から株を借りて売却することで、株価が下がって買い戻し株を返却すれば、その差額分儲かる)の需要が高いということで、すなわち「株価が下がる可能性が高いと思われている」銘柄ということになります。
 したがって、自分が保有している銘柄に高い貸し株料が付いた場合は、喜ぶ前に心配しましょう(笑)

 なお、その他の注意点として、NISAで購入した株式は貸し出せないこと、マネックスを含む一部証券会社では、信用取引口座を開設していたら貸し株サービスを利用できないということがあります。


 このように、多少のリスクはありますが、注意していればリスクは限りなくゼロに近づけることができるように思います。今後も、注意は怠らないように、運用していきたいと思います。