引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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漬物石

2014年12月21日 | わたしの器と台所道具

.

漬物の重石です。

軽いもので400g

重い物で1200g

これは、母の使っていた石。

これは、鹿児島県甑島の石。

通院していた歯科医院のオブジェでした。

 これは、昨年、母方の祖母の台所で

みつけた石。

これは、今暮らしている家の台所に

あった石。

すべて、裏面は、こんな風に平らです。

 こんな風に手近なところに置き

即席漬け、豆腐の水ぬき、漬物全般に

日常的にどれかを使っています。

 自然がこさえた、わたしの宝石です。

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「季節の料理とうるしの会」2013年12月23日

2014年01月01日 | わたしの器と台所道具

 

明日はクリスマスという日。

拙宅で、うるしの勉強会を催しました。

企画&主催は、

日本の食文化と伝統工芸を楽しむ会

「FEELJフイール・ジェイ」主宰加藤千晶さん。

.

うるしを塗った、塗りもの=漆器は、

いろいろありますが、今回のテーマは、

毎日の暮らしになくてはならない、

いちばん身近な「お椀」です。

?うるしのお話は、加藤さんの担当、

?だしとり・酒肴担当は、引頭です。

.

FEELJの加藤千晶さんは、

うるしに惹かれ、時間をみつけては

石川県や岩手県など、漆の産地へ

赴き自主取材を重ねています。

会は、漆の木の植栽と樹液採取法

からスタート。

木地作り~下地作り~塗り~加飾

までの細かい作業の上での、

産地で集めた興味深いお話を、

ポイントをつかんでわかりやすく

紹介。

.

テーブルの上の漆器は、加藤さんの

自前のもの。大ぶりの多様椀は、石川

県産の輪島塗り。

他は、岩手県二戸市浄法寺産の浄法

寺塗り。

汁物をよそうお碗は、両手のたなご

ころで包んでいただくもの。

「どうぞ、手に取ってみてください」と

加藤さん。

自分にとって手頃なものなのか、

触覚をたしかめるのも大切な

ことです。

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青森の是川遺跡から出土した

椀は木のお碗.、後期縄文時代の

ものだそうです。

日本の食器文化はお碗文化と

昔からいわれていますが、

樹木の多い日本ならではですね。

とくに岩手、青森地方は、漆器の産地

の多いところですが、良材にも漆にも

恵まれていたのですね。

また、気候的にも忘れてならないのが、

日本特有の湿度。

塗りの工程では、塗り→研ぎ→乾燥

の工程を何度も繰り返しますが、

乾燥に必要なのは、湿度なのです。

 

さて、そのあとは、台所に移動し、

だしの取り方と、かんたんな酒肴の

つくり方をご紹介します。

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お椀の蓋で、お味見。

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下の写真の左から2番めの方が

加藤千晶さんです。

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だしとりのあとは、

小吸い物椀に、生麩と針生姜の小吸物を。

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大ぶりの多様椀。

お雑煮、めん類、お寿司、丼もの、

煮物・・・まさに多様につかえます。

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白味噌汁のお雑煮。

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平椀にあんかけ豆腐を盛リます。

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お好きな器で、どうぞ。

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<折敷を傷つけない器>

昔は、食器も膳も漆が中心であっ

たため、漆の折敷を傷つけないよう、

磁器は、糸底にまで釉薬をかけて

いたそうです。

下は、つぼつぼという楽焼の器。

高台がなく、底にも釉薬がかけて

ありますので、折敷を傷つけません。

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おせち料理の盛り器といえば重箱。

重箱の盛り付けが苦手、という方

写真のような豆皿に料理を盛り、

重箱に入れてもすてきです。

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下は、溜塗りの多様皿に、
聖夜の主菓子と上用饅頭。

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しまい方。

つかい終わったら(洗剤をつかわずに)

洗って、

乾かして、

翌日収納します。
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また、時季をみて催しましょう。

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亀印文化鍋

2013年02月20日 | わたしの器と台所道具

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うちには炊飯器がありません。

ごはんは文化鍋か土鍋で炊きます。

文化鍋は、早い、おいしい、一鍋多様、

筍をゆでるとか、煮物につかうとか、いろんな料理に

つかえて便利です。

アルミキャストという厚手のアルミの鋳物製品なので

保温性が高く、一度沸騰させると弱火で調理できると

いうのが利点。エコなお鍋です。

それにね、炊飯器のように置き場所が不要。

強火で4~5分で沸騰して、10分弱火、10分

蒸らして炊きあがり。

ただし、炊けたらお櫃に移すなどし、いつまでも

鍋の中に入れておかないようにしましょう。

これは、アルミの鍋全般に言えることです

.

これは、いまつかっている亀印の文化鍋。

平成何年だったか、新しく亀印の文化鍋を求めたら

このデザインに変更されていました。

Img_0123

これは旧型。

取っ手がかっこいいでしょう?

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長い間つかっているうちに取っ手が欠け、

何度か火傷をしたりして、つかいにくくなったので

新しいのを求めたのですが、デザインが変更され

てたのにはがっかり。

たしかに旧型は、カロリーの強いコンロで強火を

続けていると取っ手が焦げやすいのが欠点でした。

が、ともかくごはんがおいしく炊けるし、便利だし

沸騰したときのカタカタカタカタという歌うような音

が気に入ってました。

「どっかにないかなぁ」

ときどき思いついては、ふらりと金物屋でさがして

いましたが、なにしろ20数年前に廃番の商品。

いままでは、どこにもありませんでした。

しかし、

「昭和から営業している金物屋ならどこかに

あるはず」

今年からは本腰を入れてさがしはじめました。

おぼろげながら覚えている、このラベルが目印。

会社名は遠山。

わたしの世代の呼び名は「遠山の亀印の文化鍋」。

Img_0124

先日のこと、

地元の経堂の金物屋で鍋の棚を物色していたら

「なに?なにさがしてんの?」

同世代の店主があらわれます。

「亀印の文化鍋、昭和のころのないかしら」

「あーー、遠山軽金属株式会社の亀印ね、

うちいっぱいあったのよ。

最近までも、ぽつんぽつんと売れてさ、

でも全部、売り切ったから、もうないな。

今のならあるよ」

「今のは持ってる、でもあのころの方が優れてた

ような気がするの。もっとドシッとしてた。

材料のちがいかなァ、沸騰したときの音も

ちがうのよ」

「ああ、そう言われりゃ、そうかもしれない」

.

「あの一番上の右端のあれ、なに?」

ほこりをかぶって不透明になったビニール袋に

文化鍋があるではありませんか。

「あれ?あれか、文化鍋かも」

店主、はしごをかけて昇り

「売り切ったと思ってたよォーーー、残ってたか」

.

現在の文化鍋も、おいしく炊けますが、

昭和の旧型の文化鍋、おいしいです。

熱の伝わり方がちがうんでしょうね。

ごはんがふっくら。

16日のだしとり教室からつかい始めました。

みなさま、おたのしみに。

PS,

みなさま。ご近所の金物屋で22cmの旧型を

見つけたらご連絡ください。

.

2月20日

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卵の賞味期限+エッグ・スタンド

2008年08月14日 | わたしの器と台所道具

梅雨から初秋までは、卵の賞味期限、気になりますよね。

わたしは、使う分だけ冷蔵庫から出してこのスタンドに40分くらい置き

室温に戻してから料理します。

Img_1022

=エッグスタンド仏製=場所をとらず、安定感があるので気に入ってます。

.

いつも同じ産地の卵を買ってはいても、

季節によって黄味や白身に違いがあります。

暑いときは、鶏だってバテます。

黄味を支える白身に力がありません。

割ったときに、がっかりすることも。

買ってきたばかりなのに・・・使っていいのかな、と、

ときどき心配になることも。

そこで、おすすめしたいのが、

卵の1つ1つに賞味期限を書いておく習慣です。

買ってきたら、即、書きましょう。

そうして、冷蔵庫へ。

.

これは、3年前の8月、上海で出会った卵がきっかけ。

静安区、旧フランス租界の地域の2階建ての、小さなマーケット。

開店間もない、朝7時頃のこと。

卵が売場に運ばれてきました。

あ! なるほど・・・・。

うなっちゃいましたね。.

バラ売りの全部の卵に、8/2というスタンプが押してあったのです。

8月2日、その日の日付けです。

スタンプですから、洗っても落ちません。

その日、売れる分だけを置いているのです。

さわってみたら表面がザラザラしていて、しかも重い。

これは新鮮な卵のしるしです。

.

わたしは、気に入ると何度でも確かめたくなる性格。

滞在中、毎朝、そのマーケットをのぞきました。

前日のが、ほんの数個、残っていることもありましたが、

ちゃんと、当日の卵が入荷していました。

中国好きとしては、そういうの、すごくうれしいのです。

.

「なるほど、これはいいわ」と、日付け記入をさっそく採用。

ご存知のように、卵の箱には賞味期限が表示されています、

でも、わたしの場合、箱は使いませんし、

重複して購入したときなどは、

どれが古いのやら新しいのやら、わからなくなります。

このとき、卵に日付けが書いてあれば、

料理に応じて使い分けができるというわけです。

しかも、安心。

.

いつのだったっけ、と、無駄に悩むより、

ぜひ、賞味期限の日付けの記入をなさるようおすすめします。

.

下の器は、エッグスタンドではありませんが,好きな器です。

Img_1025

=器:高橋里奈(小学校4年生のときの作品)=

.

鶏の巣のようでしょう?。

かつて経堂にあった、沖縄の器屋「りゅう」のおじょうさんの作品。

作為的でないので、パワーがあるんですね。

あたたかな包容力もあります。

この包み込む形を生かすには、と、

卵を入れてみたらぴったり。

.

お母さん鶏が温めてます。

こうして21日間温めると、ひよこが生まれます。

Img_1028

あ、あれ!

Img_1029

多分、アメリカ製の編みぐるみ。イースターに使ったのでしょうか?

.

出てきちゃったの?

温めなくていいの?

あ、ごはん?

あ、そっ。

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卵の賞味期限+エッグ・スタンド

2008年08月14日 | わたしの器と台所道具

梅雨から初秋までは、卵の賞味期限、気になりますよね。

わたしは、使う分だけ冷蔵庫から出してこのスタンドに40分くらい置き

室温に戻してから料理します。

Img_1022

=エッグスタンド仏製=場所をとらず、安定感があるので気に入ってます。

.

いつも同じ産地の卵を買ってはいても、

季節によって黄味や白身に違いがあります。

暑いときは、鶏だってバテます。

黄味を支える白身に力がありません。

割ったときに、がっかりすることも。

買ってきたばかりなのに・・・使っていいのかな、と、

ときどき心配になることも。

そこで、おすすめしたいのが、

卵の1つ1つに賞味期限を書いておく習慣です。

買ってきたら、即、書きましょう。

そうして、冷蔵庫へ。

.

これは、3年前の8月、上海で出会った卵がきっかけ。

静安区、旧フランス租界の地域の2階建ての、小さなマーケット。

開店間もない、朝7時頃のこと。

卵が売場に運ばれてきました。

あ! なるほど・・・・。

うなっちゃいましたね。.

バラ売りの全部の卵に、8/2というスタンプが押してあったのです。

8月2日、その日の日付けです。

スタンプですから、洗っても落ちません。

その日、売れる分だけを置いているのです。

さわってみたら表面がザラザラしていて、しかも重い。

これは新鮮な卵のしるしです。

.

わたしは、気に入ると何度でも確かめたくなる性格。

5泊6日の滞在中、

毎朝、同時刻、そのマーケットをのぞきました。

前日のが、ほんの数個、残っていることもありましたが、

ちゃんと、当日の卵が入荷していました。

中国好きとしては、そういうの、すごくうれしいのです。

.

「なるほど、これはいいわ」と、日付け記入をさっそく採用。

ご存知のように、卵の箱には賞味期限が表示されています、

でも、わたしの場合、箱は使いませんし、

重複して購入したときなどは、

どれが古いのやら新しいのやら、わからなくなります。

このとき、卵に日付けが書いてあれば、

料理に応じて使い分けができるというわけです。

しかも、安心。

.

いつのだったっけ、と、無駄に悩むより、

ぜひ、賞味期限の日付けの記入をなさるようおすすめします。

.

下の器は、エッグスタンドではありませんが,好きな器です。

Img_1025

=器:高橋里奈(小学校4年生のときの作品)=

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鶏の巣のようでしょう?。

かつて経堂にあった、沖縄の器屋「りゅう」のおじょうさんの作品。

作為的でないので、パワーがあるんですね。

あたたかな包容力もあります。

この包み込む形を生かすには、と、

卵を入れてみたらぴったり。

.

お母さん鶏が温めてます。

こうして21日間温めると、ひよこが生まれます。

Img_1028

あ、あれ!

Img_1029

多分、アメリカ製の編みぐるみ。イースターに使ったのでしょうか?

.

出てきちゃったの?

温めなくていいの?

あ、ごはん?

あ、そっ。

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