バイシクル21のイベントに参加。
クラスはへビーキュークラス、25kmで標高2127mまで登る。
ライバルは女子で参加する萩原麻由子と中込由香里、旧姓は三田村由香里で、俺らの仲では今でも三田村由香里。
俺が現役バリバリのの頃、タマに練習に付いて来ていた鉄の女、今でもMTBで活躍している。
もう一人は小娘、麻由子。この所長い坂で惨敗している俺はこいつらに勝つ意外は考えていない。そこで今回は無謀にも23Tのギヤを選択、(25T忘れただけ)
踏めなければ勝ち目は無いのはわかっているから思いギヤで勝負だ。タイム差は30秒から1分ぐらいが分かれ目だろうと予測。
レースはスタート直後から呼吸が苦しく全然前に進まない、最初はヘビーキュークラスの人に置いていかれれる、数キロ登った所で、もう呼吸は限界に達していた。
このままではやばいと頭をよぎる。
少し緩やかになった所で何とか持ち直し踏んでいきペースをつかむ、10km地点で2分前にスタートした三田村に追いつき、一気に振り切ってやろうと限界走行に切り替え攻めるが、蛇みたいに喰らい付いたら離さない女は俺のスピードが鈍った所でアタック、これに着けず離されてしまった。この状態で中間地点通過、めちゃキツイ、このままリタイヤしようかと思うほど心臓はバクバク、でも一応足には余裕があるし負けたら何言われるかわからん。
オッサンだという事を完全に忘れ勝負だけにこだわる。
そして少しずつ三田村との差を詰めていく、その前には麻由が居るはずだが全然見えない、多分ねちねち走るのが得意な彼女は今頃俺に勝つために踏み倒しているはず、そう思うと踏みやめるわけにはいかない。
でもかなり無理しているから腰が痛くて思うように踏めないのが現状、そしてコースは次第にきつくなりギヤがたりない。
このまま頂上まで持つのかという不安も出てくる?
三田村もねちねちと速いし、このままねちねちペースにはまると負けると判断して一気に振り切る事にした。ここで残り4kmの看板、ここからが勝負だと思うが足はもう限界に達しペースは上がらない、何とか維持はしている、数年前の三田村との戦いとまったく同じ展開になった。確か前回は数秒差で逃げ切られたはずだったが今回は俺の勝ちだった。
ゴール地点に行くと咳き込む俺とは対照的に涼しい顔の麻由子、タイム同じぐらいですよと言っていたが結局1分以上差をつけられていた。
25T使ったかと聞いたら23Tで行きましただと、負けた、大敗だ。
結局麻由子は北京オリンピックトライアスロン代表の選手にも1分30秒の差をつけての快走、もし調整していたら後数分は短縮する勢いで初のヒルクライムレースを制覇した。さすがTT選手は違うね。
小娘よ待ってろ、必ず倒してやるからな、これから時々俺と小娘の戦いが始まる。
次の勝負は近い、今度はステージレースのロードレースで勝負だ。