伊豆諸島の自然④ 砂漠で“宝石さがし”
伊豆大島には、日本で唯一、国土地理院から「砂漠」と認められている場所があります。大島の中心にそびえる三原山の山頂から裾野へと広がる、火山活動で誕生した「裏砂漠」です。
砂漠と聞くとほとんど雨の降らない灼熱(しゃくねつ)の大地を思い浮かべますが、大島の砂漠は一味違います。一面が黒色の小さな火山噴出物(スコリア)で覆われており、歩くとザッザッと音がします。
裏砂漠には「もく星号遭難の地」と書かれた看板が立っています。1952年4月、日本航空の旅客機「もく星」号が三原山に墜落しました。72年2月から73年4月まで「赤旗」で松本清張が連載した長編小説「風の息」は、この事故を題材にしています。
日本唯一の砂漠。一画黒い火山噴出物で覆われています=東京都大島町
元小学校教員の中田保さん(78)は教員時代、「風の息」に出てくる女性の乗客が大量の貴金属をカバンに入れ運んでいたことを知り、教え子とともに日航機の墜落現場に行き、宝石が落ちていないか探したことがあるといいます。「みんなはいつくばって探して。斜面を探していた子が『先生、あった!』と」
見つけた物体を知り合いのパイロットに見てもらったところ、車輪の一部と判明したと言います。「子どもたちは宝石じゃなくて、がっかりしていましたけどね」。今でもワタに包んで大切に保管しています。
(白石光が担当しました)(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年12月4日付掲載
伊豆大島には、日本で唯一、国土地理院から「砂漠」と認められている場所があります。大島の中心にそびえる三原山の山頂から裾野へと広がる、火山活動で誕生した「裏砂漠」
1952年4月、日本航空の旅客機「もく星」号が三原山に墜落。乗客の女性のもっていた貴金属が見つかるのではと探したことも。
伊豆大島には、日本で唯一、国土地理院から「砂漠」と認められている場所があります。大島の中心にそびえる三原山の山頂から裾野へと広がる、火山活動で誕生した「裏砂漠」です。
砂漠と聞くとほとんど雨の降らない灼熱(しゃくねつ)の大地を思い浮かべますが、大島の砂漠は一味違います。一面が黒色の小さな火山噴出物(スコリア)で覆われており、歩くとザッザッと音がします。
裏砂漠には「もく星号遭難の地」と書かれた看板が立っています。1952年4月、日本航空の旅客機「もく星」号が三原山に墜落しました。72年2月から73年4月まで「赤旗」で松本清張が連載した長編小説「風の息」は、この事故を題材にしています。
日本唯一の砂漠。一画黒い火山噴出物で覆われています=東京都大島町
元小学校教員の中田保さん(78)は教員時代、「風の息」に出てくる女性の乗客が大量の貴金属をカバンに入れ運んでいたことを知り、教え子とともに日航機の墜落現場に行き、宝石が落ちていないか探したことがあるといいます。「みんなはいつくばって探して。斜面を探していた子が『先生、あった!』と」
見つけた物体を知り合いのパイロットに見てもらったところ、車輪の一部と判明したと言います。「子どもたちは宝石じゃなくて、がっかりしていましたけどね」。今でもワタに包んで大切に保管しています。
(白石光が担当しました)(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年12月4日付掲載
伊豆大島には、日本で唯一、国土地理院から「砂漠」と認められている場所があります。大島の中心にそびえる三原山の山頂から裾野へと広がる、火山活動で誕生した「裏砂漠」
1952年4月、日本航空の旅客機「もく星」号が三原山に墜落。乗客の女性のもっていた貴金属が見つかるのではと探したことも。
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