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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

埋もれた年金 捜索の足跡 「お手伝い」でも加入の例が

2025-05-17 19:30:56 | 予算・税金・消費税・社会保障など
埋もれた年金 捜索の足跡 「お手伝い」でも加入の例が


社会保険労務士 柴田友都さん

2017年、週刊誌に載った私の「請求もれ年金」の記事を読んだという愛媛県のW子さん(1946〈昭和21〉年生まれ)から、お手紙をいただきました。
W子さんは60歳の時、受給の手続きに行った年金事務所で「あなたと同じ生年月日の方の記録があります。62(同37)年から67(同42)年3月まで、思い当たる会社はありますか」と聞かれました。その時は思い当たらず「私ではありません」と返答したそうですが、記事で「お手伝いや子守りをしていた人でも、勤め先が会社であれば、厚生年金に加入している可能性がある」との記述を読んで、10代のころを思い出したといいます。



イラスト 大角春香

定時制通いつつ
「私が中学生のころ、神戸で叔父と叔母がプロパンガスの会社を経営していました。手伝いと子守りを条件に高校に進学させてくれるというので、中学卒業後に神戸に移り住みました。年金が増えたらありがたいので調査をお願いします」
折り返しW子さんに電話したところ、はっきりと会社名を覚えていました。相談に必要な書類を送り、返送された相談票には当時の様子が細やかに記されていました。
W子さんは、朝夕は住み込み従業員の食事の準備と片付け、日中は叔母の末っ子の世話や事務の手伝い、夜間は定時制高校に通う生活をしていました。

支給額が増える
調査開始から2カ月後、年金事務所の正式な回答が届きました。加入期間は、年金事務所がW子さんに伝えたものと同じでした。W子さんには、さかのぼってもらえた年金額約200万円のほか、2カ月に1度の年金額が2万8千円増えました。
「お手伝い」と聞くと、厚生年金とかけ離れたイメージがありますが、従業員の食事の準備や事務の手伝いなどをしていた場合は社員扱いで加入しているケースがあります。日中働き、夜間に定時制高校や大学二部に通った方も、厚生年金に加入していることがあります。
昭和30~40年代にW子さんのような経験をした方は、ご自身の年金をもう一度振り帰ってみましょう。

【連絡先】048(296)2075

「しんぶん赤旗」日刊紙 2025年5月11日付掲載


調査開始から2カ月後、年金事務所の正式な回答が届きました。加入期間は、年金事務所がW子さんに伝えたものと同じでした。W子さんには、さかのぼってもらえた年金額約200万円のほか、2カ月に1度の年金額が2万8千円増えました。
「お手伝い」と聞くと、厚生年金とかけ離れたイメージがありますが、従業員の食事の準備や事務の手伝いなどをしていた場合は社員扱いで加入しているケースがあります。日中働き、夜間に定時制高校や大学二部に通った方も、厚生年金に加入していることがあります。


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