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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

馬毛島新基地 今を追う④ 騒音ばらまく要塞化

2023-12-30 07:10:16 | 平和・憲法・歴史問題について
馬毛島新基地 今を追う④ 騒音ばらまく要塞化

昨年末に発表された安保3文書にかかわって、「馬毛島(まげしま)基地の利用は、FCLP(米空母艦載機の飛行場での着艦訓練)・タッチアンドゴーにとどまらず、日米軍事一体化・融合化を推し進めつつ、敵基地攻撃能力向上を図るための拠点基地となるもので、まさに“戦争する国”へと突き進む要石だ」と指摘するのは日本共産党の渡辺道大西之表市議です。
今年1月、馬毛島の新基地建設が始まりました。2025年春に滑走路部分が完成すれば、基地全体の完成を待たずに米軍機による低空飛行と訓練が始まります。午前3時まで飛行することもあります。
日常の軍事訓練にとどまらず、有事になれば出撃拠点となり、種子島(たねがしま)全島が真っ先に攻撃の対象となり焦土化すると語ります。



朝6時すぎに作業船に乗り込む労働者

米軍勝手気まま
防衛省は「種子島の市街地上空は飛行しない。市街地から離れているので影響はない」と説明。しかし、墜落事故後の運用停止前まで米軍のオスプレイなどが市街地上空を飛び回っていることを認めています。日米地位協定のもとで米軍は勝手気ままに飛び回っているのです。これにともなう騒音問題で、睡眠障害、聴覚障害などが懸念されています。
基地建設のために、12月上旬までに1500人の労働者が同市に入り、チャーターされた漁船で毎日馬毛島に行って作業をしています。
海上タクシー登録した漁船や大型船で早朝6時くらいに毎日出航するため、基地に賛成した人からも、「うるさい。何とかしてほしい」との苦情が出ています。
種子島漁協は、指定された漁場の漁業権を放棄し、22億円の補償で合意しましたが、指定外の漁場でも作業船が出入りし、漁ができなくなっています。
九州と南西諸島を結ぶ軍事要塞(ようさい)化は日本の自然と人々の生活を脅かしています。
馬毛島への米軍基地建設に反対する市民・団体連絡会の山内光典会長は、佐賀空港に自衛隊オスプレイが配備されることになっており、馬毛島で訓練をする可能性もあると指摘します。
馬毛島周辺は、鹿児島と種子島、屋久島などをつなぐ高速船が1日6往復し馬毛島周辺を旅客船が行き来しています。馬毛島上空では旅客機が1500メートルあたりを飛んでおり、タッチアンドゴーが頻繁に行われれば事故の危険性が高まると話します。
山内会長は「この問題は馬毛島だけの問題ではありません。佐賀、大分、宮崎、鹿児島、長崎から南西諸島にかけての軍事要塞化は日本国民を守ることになるのか」と声を大にして指摘します。



馬毛島

対話による外交
馬毛島だけで基地建設に1兆円かかるといわれています。山内会長は「対話による外交を行い、国民の命と財産を守ってほしい」と語ります。
沖縄では知事選や県民投票で米軍辺野古新基地建設反対の民意を3度にわたり示し、佐賀では陸上自衛隊のオスプレイ配備にかかわり国がすすめる駐屯地建設中止を求めて漁師が佐賀地裁に提訴しました。九州から南西諸島にかけて、平和と暮らしや環境を守りたいと、基地建設に反対する人たちが立ち上がり、座り込みやスタンディングが行われています。
(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年12月28日付掲載


馬毛島への米軍基地建設に反対する市民・団体連絡会の山内光典会長は、佐賀空港に自衛隊オスプレイが配備されることになっており、馬毛島で訓練をする可能性もあると指摘。
馬毛島周辺は、鹿児島と種子島、屋久島などをつなぐ高速船が1日6往復し馬毛島周辺を旅客船が行き来している。馬毛島上空では旅客機が1500メートルあたりを飛んでおり、タッチアンドゴーが頻繁に行われれば事故の危険性が高まると話します。

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