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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2017年回顧 海外③ ドイツ 敗北した二大政党

2017-12-21 20:59:50 | 国際政治
2017年回顧 海外③ ドイツ 敗北した二大政党

欧州の大国ドイツで政局の混乱が尾を引いています。9月の連邦議会選挙で歴史的な敗北を喫した二大政党の連立継続か、再選挙か、見通せない中、越年しようとしています。

極右政党が躍進

4年に1度の最大政治イベント、連邦議会選挙は9月24日に投開票され、大連立を続けてきたキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)がともに大幅に得票と議席を減らしました。CDU・CSUは戦後2番目、SPDは最悪の結果となりました。
一方で、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は前回選挙時の得票率4・7%(ゼロ議席)から12・7%(94議席)へと躍進。CDU・CSUとSPDからAfDに乗り換えた有権者は約150万人と報道されています。
二大政党が敗北したのは、この間の新自由主義的経済政策の一つの決算ともいえるものでした。CDU・CSUは第1次メルケル政権が発足した2005年以降与党で、SPDは1998年のシュレーダー政権以降、2009~13年の期間を除き連立与党。その間、進んだのは、失業保険の受け取り期間の短縮、年金受給年齢の引き上げ、低賃金雇用の導入などで、生活不安が高まりました。



メルケル首相(左)とSPDのシュルツ党首(ロイター)

批判にどう対応
AfDは、ドイツの「福祉社会」崩壊による社会の分断を温床として生み出され、伸長。同党の「反難民・移民」の主張が、「働かない難民にお金を与える」と東西の経済格差が残る旧東独住民などの不満を引き寄せました。
敗北したSPDのシュルツ党首は次の政権に加わらないと明言。連立交渉は、CDU・CSUと、自由民主党(FDP)、90年連合・緑の党の3党に委ねられました。しかし、11月中旬には、FDPが交渉を離脱。メルケル首椙は新たな連立交渉を進めるのか、再選挙を実施するのか、対応を迫られました。再選挙になれば極右が一段と伸びる危険性もあります。一方、敗北した二大政党が今後、連立を継続するにしても厳しい批判にどう応えるのか。
連邦議会選挙で得票率、議席を伸ばした左翼党は、「二度と戦争、ファシズムを繰り返さない」というスローガンの下、極右とのたたかいを前面に打ち出しています。
(片岡正明)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年12月17日付掲載


ドイツの場合は、ナチの復活は許されません。保守のキリスト教民主党も含めてのことです。
やはり、新自由主義はダメの審判を受け入れるべきです。

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