ロシア人の反戦 トルコにて② 国逃れた同胞を支援
トルコのイスタンブールに暮らすロシア人のエバ・ラポポートさん(38)は、ロシアでウクライナ侵略を批判し、弾圧の危険から逃れてきた人の支援活動をしています。
「ロシアはウクライナ住民が避難していた劇場や病院を空爆しました。ロシア国内では戦争に抗議する人が逮捕されています。ロシア人の私に明るい未来はないかもしれませんが、戦争に反対し、成果を得られる活動をしたいと考えました」

エバ・ラポポートさん
仲間と住む安心
エバさんが参加している支援グループ「Ark(箱舟)」は8~12人が暮らせる大きなアパートを借り、イスタンブールに逃れてきたロシア人に無料で提供しています。
Arkは、ロシアのウクライナ侵略開始を受け、ロシアの亡命政治家や実業家らが組織した「ロシア反戦委員会」の支援グループで、トルコとアルメニアで活動しています。
「ロシアから逃れる人は、国境警察に止められないか強いストレスを受けます。私たちが提供するアパートで、同じ志を持つ仲間と暮らすことで安心を得ることができます」
エバさんは、自分もロシアには戻れないと考えています。多くのメディアの取材に応じ、プーチン政権を批判したことを、ロシアの諜報機関が気づいているはずだと言います。
エバさんは、ロシアにいる両親とも連絡を取っていません。両親がプーチン政権を信じこみ、ウクライナ侵略は「正しいことだ」と考えているからです。
「親は私がトルコで何をしているのかも知りません」
エバさんは両親を批判します。
「ウクライナを虐げるロシアを支持するなど倫理に反します。道理に外れたことを正当化するのは聞きたくありません」
反対する姿示す
エバさんは9年前にプーチン政権に対する不信からロシアを離れました。東南アジア諸国で暮らした後、一昨年、新型コロナの流行下でも入国可能だったトルコに来ました。
「選挙は公正でなく、プーチンに大統領としての正統性はない。彼のもとでロシアに将来はありません」
イスタンブールでは毎日、ウクライナ難民がロシアへの抗議デモを行っています。エバさんは、ロシア人も自分たちの手でデモを行えないか模索していると言います。
「私たちは、ロシア当局の逮捕に恐れることなく反戦を訴えられます。トルコでも、プーチンが起こした戦争に多くのロシア人が反対している姿を示したいです」
(イスタンブール=秋山豊 写真も)
(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年4月10日付掲載
エバさんが参加している支援グループ「Ark(箱舟)」は8~12人が暮らせる大きなアパートを借り、イスタンブールに逃れてきたロシア人に無料で提供。
Arkは、ロシアのウクライナ侵略開始を受け、ロシアの亡命政治家や実業家らが組織した「ロシア反戦委員会」の支援グループで、トルコとアルメニアで活動。
イスタンブールでは毎日、ウクライナ難民がロシアへの抗議デモ。
トルコでは政治的自由が保障されているんですね。
国際世論でプーチン政権を追い詰めていきましょう。
トルコのイスタンブールに暮らすロシア人のエバ・ラポポートさん(38)は、ロシアでウクライナ侵略を批判し、弾圧の危険から逃れてきた人の支援活動をしています。
「ロシアはウクライナ住民が避難していた劇場や病院を空爆しました。ロシア国内では戦争に抗議する人が逮捕されています。ロシア人の私に明るい未来はないかもしれませんが、戦争に反対し、成果を得られる活動をしたいと考えました」

エバ・ラポポートさん
仲間と住む安心
エバさんが参加している支援グループ「Ark(箱舟)」は8~12人が暮らせる大きなアパートを借り、イスタンブールに逃れてきたロシア人に無料で提供しています。
Arkは、ロシアのウクライナ侵略開始を受け、ロシアの亡命政治家や実業家らが組織した「ロシア反戦委員会」の支援グループで、トルコとアルメニアで活動しています。
「ロシアから逃れる人は、国境警察に止められないか強いストレスを受けます。私たちが提供するアパートで、同じ志を持つ仲間と暮らすことで安心を得ることができます」
エバさんは、自分もロシアには戻れないと考えています。多くのメディアの取材に応じ、プーチン政権を批判したことを、ロシアの諜報機関が気づいているはずだと言います。
エバさんは、ロシアにいる両親とも連絡を取っていません。両親がプーチン政権を信じこみ、ウクライナ侵略は「正しいことだ」と考えているからです。
「親は私がトルコで何をしているのかも知りません」
エバさんは両親を批判します。
「ウクライナを虐げるロシアを支持するなど倫理に反します。道理に外れたことを正当化するのは聞きたくありません」
反対する姿示す
エバさんは9年前にプーチン政権に対する不信からロシアを離れました。東南アジア諸国で暮らした後、一昨年、新型コロナの流行下でも入国可能だったトルコに来ました。
「選挙は公正でなく、プーチンに大統領としての正統性はない。彼のもとでロシアに将来はありません」
イスタンブールでは毎日、ウクライナ難民がロシアへの抗議デモを行っています。エバさんは、ロシア人も自分たちの手でデモを行えないか模索していると言います。
「私たちは、ロシア当局の逮捕に恐れることなく反戦を訴えられます。トルコでも、プーチンが起こした戦争に多くのロシア人が反対している姿を示したいです」
(イスタンブール=秋山豊 写真も)
(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年4月10日付掲載
エバさんが参加している支援グループ「Ark(箱舟)」は8~12人が暮らせる大きなアパートを借り、イスタンブールに逃れてきたロシア人に無料で提供。
Arkは、ロシアのウクライナ侵略開始を受け、ロシアの亡命政治家や実業家らが組織した「ロシア反戦委員会」の支援グループで、トルコとアルメニアで活動。
イスタンブールでは毎日、ウクライナ難民がロシアへの抗議デモ。
トルコでは政治的自由が保障されているんですね。
国際世論でプーチン政権を追い詰めていきましょう。
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