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きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

集団的自衛権閣議決定 宗教界広がる批判② キリスト教 「剣さやに納める」誓い守ることが世界救う道

2014-07-20 23:02:45 | 平和・憲法・歴史問題について
集団的自衛権閣議決定 宗教界広がる批判② キリスト教 「剣さやに納める」誓い守ることが世界救う道

プロテスタント教界の30の教会・団体が加盟する日本キリスト教協議会(NCC)が6月24日、「憲法第九条についての日本キリスト教協議会議長声明」を発表しています。日本聖公会、日本バプテスト連盟、日本同盟基督教団も声明をだしています。
また、日本国内のカトリック大司教2人、司教5人で構成される日本カトリック司教協議会は7月3日、「閣議決定についての抗議声明」を発表しています。
海外からも、世界教会協議会(WCC)が9日、「日本国憲法第9条の再解釈についての声明」を発表し、「平和を愛する日本の人々、日本の諸教会にとって、集団的自衛権の行使を求める決定は、法を踏みにじる行為以外の何ものでもありません」としています。

◆日本キリスト教協議会(小橋孝一議長声明、6月24日)
「◎剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。(新約聖書:マタイによる福音書26章52節)……憲法第九条はまさに『剣をさやに納める』誓いです。この誓いを守り続けることが、世界を『剣で滅びる』ことから救い出す最も現実的な道です」
「◎『必要最小限度』『限定的』は通用しない一旦(いったん)剣をさやから抜いて相手に向けてしまえば、まして相手を一人でも殺してしまえば、『必要最小限度だ、限定的だ』といくら言っても、身内を乙まかすことはできても、相手には通用しない。殺し殺され、憎み憎まれる敵対関係が歯止めなく積み重なっていくばかりです。世界の歴史がそれを示しています」

◆日本カトリック司教協議会(常任司教委員会抗議声明、7月3日)
「わたしたちカトリック教会は、現代世界の状況の中で、軍備増強や武力行使によって安全保障が確保できるとする考えは誤っていると確信しています。それは国家間相互の不信を助長し、平和を傷つける危険な考えです。また今ここで、平和憲法の原則を後退させることは、東アジアの緊張緩和を妨げ、諸国間の対話や信頼を手の届かないものにしてしまいます。平和はすべての人間の尊厳を尊重することの上にしか築かれません。また、過去の歴史に対する誠実な反省と謝罪、その上でのゆるしがあってこそ成り立つものです」

【新宗教】
立正佼成会、PL教団など新宗教教団64団体の連合会である新日本宗教団体連合会(新宗連)の憲法委員会は6月24日、「『武力によらない紛争解決への道を』1解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に対する見解」を発表しています。新宗連には改憲派の団体も含まれていますが、解釈改憲には反対の立場です。また、立正佼成会は7月1日、閣議決定に反対する緊急声明を発表しています。

◆立正佼成会(緊急声明、1日)
「釈尊は『法句経』の中で、『まことに、怨(うら)みは怨みによっては消ゆることなし。慈悲によってのみ消ゆるものなり』と教えています。暴力に暴力で対抗し、怨みに怨みで応じることは、新たな暴力、絶えることのない怨みの連鎖を生み出します。これは、いつの時代にもあてはまる『真理』であります」
(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年7月17日付掲載


宗教界では、仏教は性善説、キリスト教は性悪説とも言われる事がありますが…。この「集団的自衛権行使容認」に関しては立場を超えて反対を表明するキリスト教会。
新興宗教でも、自民党の支持基盤とも言われる立正佼成会からも反対の声が…。
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